2022/5/17
担当 / 取締役 佐々木 誠
年々店舗数や美容師の数も増加し、店舗間における顧客の奪い合いも激しさを増す一方です。
今回は美容業界の今後と、美容室が抱える課題について解説していきます。
目次------------
(1) 最近の業界の動向
(2) ご来店されるお客様の指向の変化
(3) 美容室が直面する今後の課題
(4) 今、何をしていかなければいけないのか?
(5) 最後に
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(1)最近の業界の動向
長引くコロナの影響で昨年倒産した美容室が前年同月比で4倍になったというニュースも出ていました。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。
美容室は年間で約3,000件前後増えていますが、一方で理容室は減少の傾向です。
この一因は、美容室を利用する男性が増えていることがあると考えられます。
美容師の増え方はさらに大きく、ここ最近は毎年10,000人以上の増加です。
新規免許登録者数は毎年約18,000人以上ですので、離職率の高い状況が続いていることが見て取れます。
最近は美容室に直接雇用されずに働く、フリーランスの美容師が増加傾向にあります。
それぞれの美容師がメニューや料金を独自に決められるのが特徴です。
また美容室の設備を提供するシェアサロンも都心部を中心に拡がりを見せており、独立開業が低リスクでできてしまう環境にもなってきました。
それぞれの美容師のライフスタイルに合わせた働き方が選べるようになりつつあるのです。
(2)ご来店されるお客様の指向の変化
美容室を利用されるお客様の指向も最近変化があります。
ヘアケア意識の高まりから、トリートメント・ヘッドスパが人気メニューとなっているのは何となく感じられているのではないでしょうか?
かつては美容室=パーマ屋さんでしたが、2005年を境に利用率の低下が顕著になっています。
その背景にはスタイルのトレンド変化が大きな要因である上、ヘアアイロンなどの普及によりお客様個人が自宅で必要に応じてスタイルを作るようになってきたのが後押ししています。
必然的にパーマが得意な美容師の数も減少してきているのが事実です。
実際に、ここ最近ロッドを触っていないという美容師の声を聞く機会も増えています。そういう方たちは口を揃えた様に「ワインディングは正直苦手です…」と言います。
お客様が美容室を選ぶ際の一番のポイントは「通いやすさ」だと言われます。最も多い基準は、自宅または職場の近くにあるということ。
つまり、美容室は所在する地域のお客様で生かされているということです。いかに地域のお客様に知っていただくくかが大切になります。
そして、家族・友人からの紹介や既に来店された他のお客様の声というのも忘れてはいけない選択ポイントの一つです。
通販サイトなどでもレビューを見て買うかどうか判断するという方も多いかと思いますが、店舗への来店も他の人の評価はとても重要です。
検索予約サイトでも口コミページがあるようにとても大切な要素なのです。Google検索でも口コミが多い店舗の方が安心度も高いですよね。
最近は公式サイトの拡充を図り、予約機能を付加している美容室も多くなりました。なるべく広告費をかけずに集客しようとしているところが増えてきているのです。
また、InstagramなどSNSで上手に集客している美容室もあります。 それだけお客様の選択する際の情報源は多様化してきているということです。
(3)美容室が直面する今後の課題
先述の通り我々を取り巻く環境は数年前と比べてもかなり変わってきているのがわかって頂けたと思います。
直面している課題を少し整理してみたいと思います。
1.美容室過多による競争激化
人口は毎年減少を続けているものの、美容室は増加し続けていることから、競争は今後さらに激しさを増すはずです。
確かな技術力と集客力の向上が必要不可欠ですので、どうやって強化していくかを今から考えておかなければいけません。
お客様の立場で考えると、選択肢が広がるのはとても有益なことではあります。きちんと対策を講じて選ばれる美容室になっていれば、より良いお客様を呼び込むことができるでしょう。
2.スタッフの離職防止
入社後1年目での離職率が約50%と高く、人手不足がこれからも続く傾向が見られます。求人を出しても応募がない・少ないと回答している美容室が75%もあるというのです。
採用が難しい上、今いるスタッフが辞めてしまうという二重苦に陥っている美容室がたくさんあるのです。
つまり、採用と同じくらい、もしくはそれ以上に辞めない美容室に変革を求められていると言えます。
人材が足りないと思っているなら、それは人材をキープする為の制度が足りないということ
まずは足元を固める必要があります。
3.美容室経営規模の二極化
従業者数3名以下の小規模美容室が、全体の9割近くを占めています。一方で、多店舗展開をできているのは法人経営をしている一部の大手。経営規模の二極化が顕著です。
大規模店が小規模店を買収するM&Aもここ数年増え始めています。
もう一つの問題は、小規模サロンで起こっているオーナーの高齢化に伴う後継者問題。 後を継いでくれる人がいなくて廃業をせざるを得ない美容室も増えているのです。
(4)今、何をしていかなければいけないのか?
競争激化の美容業界で勝ち残っていくためには、今一度経営戦略をきちんと考える必要があります。
「苦手だから」、「今のままでも十分」というスタンスでいると衰退していくのは防げません。
そのためにまずすべきは、きちんと顧客を獲得すること。
優良なお客様に来店してもらい、リピーターになってもらうためにやるべきこをしっかりと考え、対策を講じなければいけません。
◆何かしらのサービス・メニューに特化して、際立った差別化ポイントがある美容室
このような美容室は強いです。それをどの様にして作り上げていくのかがポイントとなるのです。
しかし、「どうしていいかわからない…」というオーナーさんも多いのではないでしょうか?
あなたが悩んでいることは隣の美容室も悩んでいるのです。
もちろん差別化しづらい状況もあります。しかし、今できていないことに活路があるのも事実。
苦手だから、面倒だから、他もやっていないから。きっと他のオーナーさんもそう考えています。
その観点で自分のお店の棚卸をしてみてください。
我々レボルでは美容室で起こる問題を解決する為に様々な取組みを行なっております。
オーナーさまのお悩みを解決する為にオーナー向けの絶対に身につけておいた方が良い知識が学べるセミナーを6月より新たにスタートます。
ステージアップ講座 | 株式会社レボル (revol.co.jp)
(5)最後に
レボルでは、集客の為のセミナー、単価アップする為のセミナー、リピートさせる為のセミナーなどのスポットで直営美容室の現役美容師が講師として解説するセミナーも開催しております。
すべてのセミナーは直営美容室で実際に実施し結果を出している、リアルな情報を無料でお届けしています。(一部有料セミナーもあります)
レボルは薬剤メーカーでありながら直営の美容室を全国に10店舗、人頭で技術が学べるトレーニングセンターを持った少し変わったメーカーです。
薬剤メーカーが言うことではないかもしれませんが、美容室の売上を上げる為に薬剤はツールでしかありません。
大切なのはどうやってお客様に喜んでもらえるサービスを最高のクオリティーを持って提供するかということなのです。
チェーン店であれば自店舗間で情報を共有することも可能でしょう。
しかし、現状では単店経営をされている美容室がほとんど。そういったサロン様のサポーターになることがレボルのミッションです。
ぜひ皆さんの‟変わる“きっかけが提供できればと考えています。 ご不明な点がございましたらお気軽にご連絡ください。
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