作成日:2022/10/5 更新日:2023/8/4
担当 / 取締役 佐々木 誠
時が経過し指導する立場になって、教える方が自分で覚えるより何十倍も大変だと気づいた方も多いのではないでしょうか。
今回はスタッフ教育が上手くいかないとお悩みの方のために、教育する際のポイントを解説していきます。
目次------------
(1) 美容室で教育が必要な理由
(2) 教える側と教わる側のギャップ
(3) オーナーの想いを伝えることの大切さ
(4) サロン教育で成果を出すためのポイント
(5) 美容師向け次世代型研修サービス展開
(6) まとめ
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(1)美容室で教育が必要な理由
美容室オーナーであれば、スタッフの教育は必須です。
技術、接客のやり方はお店ごとに異なるため、学校で教えてもらった知識だけではサロンで働くことはできません。
スタッフみんなで情報を共有しあい、成長していく必要があるのです。お客様の満足度を高めることになり、その結果お店の売上に直結するからです。
アシスタントの頃はまだ練習や勉強をしするのに、スタイリストになった途端にやらなくなる人が多いのも事実です。
スタイリストになるということはスタートラインに立った事と同義なのです。
常に努力している人と怠けている人のどちらに自分のスタイルを作ってもらいたいと思いますか?
1.新人の戦力化
2.ベテランのマンネリ防止
新人の戦力化はカリキュラムがあって行っているところも多いですが、意外とベテランのマンネリ防止には手を付けられていない場合があります。
しかし、具体的にお店の中で解決しようと思ってもなかなか実践するのは難しいのが現状です。
美容室では新人にばかり目が行きがちですが、本来はすべての階層において教育は必要不可欠なのです。
つまり美容師のリスキリング(Reskilling)職業能力の再開発、再教育はすべてのスタッフにとって当てはまるものなのです。
(2)教える側と教わる側のギャップ
「教える」というのは教える側が自分の知識をアウトプットしているだけのこと。つまり教わる側が「理解」できなければ意味をなさないのです。
相手に伝わっていなければ、教える側からの一方通行になってしまいますね。
また物事は教わるのではなく、本来学ぶものなのですが、そのことを教わる側も忘れてしまっていることがよくあります。
「教える」という間違いに気付き、そして「学ぶ」という意識を持つべきであると思います。
1.教える側が知識をアウトプットする
2.教わる側は受け取った知識をインプットする
3.教わる側はインプットした内容を、教える側にアウトプットする
4.教える側が内容をチェックし、理解できているか確認する
5.理解できていなければ1.に戻る
この流れが理想の形です。しかし、これをきちん行えているところは少ないと思います。
教える側と教わる側では学んできた時代も環境も異なります。自分がしてきたことですべての人が同じように成長できるわけではないのです。
その最たる例が「俺の背中を見て学べ」です。教わる側は具体的にわかるように説明して欲しいものです。
みなさんのお店の教育はどうでしょうか?
(3)オーナーの想いを伝えることの大切さ
誰もが夢見て美容業界に入ってきたはずです。レボルの社員でも小さい頃から美容師に憧れ、入社してくる人が多いです。
レボルでは新卒入社試験で「10年後の自分」というテーマで作文を書いてもらっています。
以下のような夢をもっている人がいます。
・地元で出店するお店の店長になっている
・後輩を指導できるトップスタイリストになっている
・独立して自分のお店を持っていたい
しかし美容師の仕事は大変な面も多いです 。
仕事に慣れてくる一方マンネリしたり、思うようにいかない壁にぶつかったりして、初心を忘れてしまう人も多いのでは?
- 大きく立ちはだかる課題があっても
- チャンスがなかなかめぐって来なくても
- 怒られたり失敗して挫折しそうになっても
夢をあきらめず前向きに努力していれば、夢は必ず叶います。
だからこそオーナーはスタッフに想いを伝える必要があるのです。
- なぜこの美容室を作ったのか
- このお店の美容師はどういう人であって欲しいか
- その先にはどのような未来が待っているのか
言葉にしなければ伝わらないことはたくさんあります。
(4)サロン教育で成果を出すためのポイント
スタッフ教育において重要なポイントが3つあります。
1.「なぜ学ぶ必要があるのか?」を明確にする
教わる側のモチベーションを高め・維持させることが重要。
学んでいることと評価が結び付いており、何ができるようになるとランクアップできるかが明確になっていることが大切です。努力の方向性がはっきりし、何を身につけるべきかはっきりするからです。
「何となく評価される」というのは不満や不信が起きやすく、逆に「基準を満たせば評価される」形の方が受け入れやすく、正当な学びと主体的な努力を引き出すことができるでしょう。
2.教育に一貫性を持たせる
よくあるのが、「教える人が変わると言っていることが変わる」という一貫性の無い教育方針です。
属人的になっており、マニュアルが整備されていない・そもそも無いといったことが原因で起きる弊害です。
とは言え、一からそれを作り込むのも相当な労力が必要となるのも事実です。
3.教育を効率化する仕組みづくり
教える側も教わる側も一時的にやるのではなく、教育を定着させるためには「双方の負荷を減らすこと」が大切です。
教育の一部をデジタルに置き換えたり、補完してくれるコンテンツを利用するのはその一例です。
(5)美容師向け次世代型研修サービス展開
レボルでは2022年11月に研修施設であるトレーニングセンターをフルリニューアルしました。
名称を新たに「REVOL HAIR ACADEMY(レボルヘアカデミー)」に変更し、オンラインとオフラインを融合させた「双方向型指導」による学びの場をご提供しています。
<来店型リアル研修>
従来通り、登録されているモニターさんの人頭でカット・カラー・パーマ・トリートメント・ヘッドスパの技術講習が受けられます。
それだけではなく、サロンワークの具体的な動き方が学べ、スタイリストはアシスタントへの指示の出し方、アシスタントはスタイリストが次にやりたいことの先読みを実践で学ぶことができます。
<オンライン研修>
また、サロン教育の効率化と学ぶ機会の創出を掲げ、デジタルコンテンツとして動画講習・WEB講習などのオンライン研修を拡充しています。
時間や距離の関係で学ぶ機会を得られていない方にもご参加頂けるような新たな教育プログラムを用意し、受講しやすい仕組みです。
サロンが解決すべき7つの課題
全国に約26万件ある美容室は、地域の人の生活を高める非常に大切な存在です。その8割以上は中小の美容室。しかし、中小美容室が自前で教育環境を用意するのが非常に困難な状況です。
レボルでは、中小美容室のお助けマンとして、全国の中小美容室で働く美容師の成長環境をつくり、働く美容師の要望を聞いて、リアルとオンラインを活用した次世代型の研修サービスを提供します。
美容業界ではオンラインアプリで技術を学べるサービスも増えてきましたが、現実の美容室を運営する立場から不足があると考えます。
技術は常に向上させることが必須ですが、「実績」をあげるための美容師教育には次の7つの課題をクリアする必要があります。
- オンラインだけでは限界がある
- トレンドや最先端技術だけでは営業ベースに対応できない
- 売上をあげるためには、スピードや指示出しなどのサロンワークスキルが必要
- 実際に行動にうつした場合の事例が必要
- マネジメントが必要
- 同期や同ランクなどのコミュニティーが必要
- 70%以上の中小サロンで教育体制が失われている
Revol Hair Academy(レボル ヘア アカデミー)はスタッフ育成に悩む中小美容室がいつでも使えるリアル&オンライン研修施設です。
30年余り培ってきた美容師指導経験に基づく独自カリキュラムで行うリアル研修に加え、250以上の動画コンテンツやオンラインでの講習、個別にマンツーマン指導で行える研修などリアルとオンラインを併用した「双方向型指導」が特徴となっています。
講師は店舗で活躍している「現役美容師」。
「わかる」だけでは終わらない「身につく」まで学べる学習サポートを念頭にあらゆる講習が受け放題のサブスクパックプランもご用意しています。
今までにない「美容師のための学び場」として、レボルでは「あなた」の「変わりたい」を応援しています。
(6)まとめ
我々レボルでは美容室で起こる問題を解決する為に様々な取組みを行なっております。
こうしたお悩みを解決する為にオーナー向けの絶対に身につけておいた方が良い知識が学べるセミナーを開催しております。(ステージアップ講座はこちら→ステージアップ講座 | 株式会社レボル (revol.co.jp))
その他、より実践的な経営に関するセミナーや、直営美容室の現役美容師が講師として解説する現場サロンワークのためのセミナーも開催しております。
すべてのセミナーは直営美容室で実際に実施し結果を出しているリアルな生きた情報を無料でお届けしています。(一部有料セミナーもあります)
より良いスタッフ教育を目指しているという方は、ぜひお問い合わせください。
お問い合わせは下記へ
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