美容室が料金を値上げしてもお客様を離れさせない方法とは?

 

 

美容室が料金を値上げしてもお客様を離れさせない方法とは?

2022/12/13

担当 / 店舗運営部 MGR 加来 愛弓

   

 

原材料価格や物流費の高騰、円安などに直面する企業の値上げが止まりません。動きは食品・生活用品メーカーや外食チェーン、コンビニエンスストアなどで広がっています。

帝国データバンクの調査によると2023年10月には4634品目の食品が値上げされました。

では美容業界ではどうでしょうか?
今回は美容室での料金値上げについて解説します。

目次------------
(1)「値上げ=悪」ではない
(2)値上げのベストなタイミング
(3)値上げ前にやるべきこと
(4)まとめ
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(1)「値上げ=悪」ではない

値上げ

美容室では、値上げをすることが必ずしもマイナスイメージになるとは限りません。サロンの客数を落とさずに値上げすることも可能です。

ホットペッパービューティーアカデミーが発表している「ヘアサロン編/美容センサス2023年上期」によると、値上げ後の利用意向として83%の人が「利用し続ける・計」と回答しているのです。

引用:美容センサス2023年上期

まずは料金に関わらず、普段の接客をよいものにしようと心掛けておくことが大切です。関係性が築けていれば値上げ時にも失客の影響は少ないでしょう。

「価格が低いから接客は必要最低限」
「価格が上がったからよい接客をする」

など、価格によって接客の内容を変えるのは、顧客に不信感を抱かせます

普段からよい接客を行い、顧客との信頼関係を築きましょう。

信頼関係があれば、値上げも理解してもらえる確率が高くなるからです。顧客は価格以上の価値を感じリピーターになり、そして知人にその美容室を紹介します。

 

値上げには売上以外のメリットも

価格以上の技術や空間を提供された顧客は、必ず戻ってきます。値上げ以上の技術やサービスの向上を行うことで客数を落とすことはありません。

しかし、「とりあえず安く髪を切ってほしかった」と、技術やサービスに重きを置いていない顧客は離れていくことが予想されます。理美容室に対する価値観は、人それぞれですから。

値段を重視している・技術を重視している・お店までの距離を重視している
雰囲気を重視している・店員の接客を重視している

どんな客層に来てほしいかを明確にしてから値上げを行うことで、失客にもメリットを感じられるでしょう。

全く同じ商品は安い方がよいに決まっていますが、美容室はお店が違えばサービスの内容、スタッフ、すべて違います。

違うもの同士の比較の場合は、高単価=高品質、低単価=低品質と勘違いされてしまうこともあります。

例えばカット10,000円のお店とカット1,000円のお店だとほとんどの人は値段を見ただけで10,000円のお店の方がカットが上手いはずだと考えるのではないでしょうか?

また誤解を恐れずストレートに言うと、無理に安くしすぎると質の悪いお客様が残る可能性も出てきます。

美容室の値上げに迷う方はこの記事もご覧ください
参考記事>>止まらない値上げラッシュ美容室はどうする?美容室の適正価格は?

美容室経営に課題のある方は、こちらも参考にしてください
参考記事>>レボルシステムとは?

 

(2)値上げのベストなタイミング

美容師

値上げに踏み切る場合、いつ値上げするかに悩む方もいるかもしれません。

ここでは、3つのタイミングについてお伝えします。

 

1.客数が増えたとき

お店全体のお客様の数が増えたときは、値上げを考える最初のタイミングです。

所属する美容師の人数に対して、顧客が増え過ぎた場合は忙しさからサービスの質が下がる恐れがあります。

このタイミングで値上げを考え、顧客を絞ることでサービスの質を維持できるでしょう。この場合は、多少の失客があってもメリットとして捉えられます。

 

2.美容師の指名をする顧客が増えたとき

このタイミングもベストです。

指名客=固定客と捉えられるので、失客のリスクが少ないでしょう。

また、指名客が増えすぎた場合、お店全体の客数が増えたときと同じように、サービスの質の低下が懸念されます。

指名料の追加や値上げにともなって、サービスの向上にもつなげられます。

 

3.優良顧客に絞りたいとき

レボルの直営店でも人不足が続いています。そういった店舗では、とにかく固定客(年間12万円以上の利用金額)の予約を優先します。

お店全体の客数が増えたときや美容師の指名をする顧客が増えたときには、値上げによって優良顧客に絞ることができます。

優良顧客を絞ることでお店・スタッフにとって、「顧客の単価が上がる」などのメリットが考えられます。

お店によって「優良顧客」の定義はことなりますが、客単価や来店頻度など各店舗で設けた基準を超えた顧客を残し、増やしていきましょう

そのため、値上げ前には独自の「優良顧客」の基準を明確にし、スタッフ感の共通認識にしておくことも重要です。

レボルでは年間の利用金額が8万以下の方を固定客C・8万から12万までを固定客B・12万円以上を固定客Aという共通認識があります。

 

(3)値上げ前にやるべきこと

5つ星

値上げの際は値上げをすることについての伝え方が重要です。丁寧な事前準備と告知、お客様へのフォローが値上げ後の集客に影響を与えます。

まずは事前にリサーチを行って競合店の価格を把握し、さらに値上げに対して納得がいく理由を提示することが欠かせません。

値上げする内容が決まったら、価格改定について丁寧な告知をしておくことで既存客からの不満を軽減できます。さらにクーポンや特典を付けるなどお客様へのフォローを忘れずに行い、失客を最低限に防ぐように努めましょう。

値上げによって、値段が安いという理由で来店していた客層から、美容室のサービス内容に満足して来店してくれる客層に変わることも予想されます。

価格よりクオリティ重視の客層に変われば経営安定が期待できますが、美容室側も常にサービス向上に邁進する必要があることを日々意識していきましょう。

値上げを決めても、実際に価格をあげるのは最短でも1ヶ月後です。

値上げの1ヶ月前には、さまざまな媒体で顧客に通知を行って「値上げするなんて知らなかった」ということのないように注意してください。 正しい手順を踏むことで失客を最小限に、優良顧客を残したままの値上げが可能です。

 

(4)まとめ

美容室受付

今回は美容室の料金を値上げしても客離れさせない方法をご紹介しました。

客数・指名客が増えていないタイミングや、消費税増税のタイミングでの値上げは顧客が他のお店へと流れるタイミングになりかねないので危険です。

顧客との信頼関係が築けるタイミングまで、常に気持ちのよい接客を行い、技術やサービスの向上に勤めましょう。

レボルでは12月より実際にカット料金を値上げした店舗もあります。

事例を詳しく聞きたいという方はぜひ、LINE公式またはお問い合わせフォームからご連絡ください。

 

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