2022/11/9
担当 / 店舗運営部 GM 外越雄喜
しかし、この中の3割はすでに美容師を辞めているのです。
美容師の離職を減らすにはどうすればよいのでしょう。課題をしっかりと認識し、本気で取り組む必要があります。
目次------------
(1) 美容室の採用の現状
(2) 美容師離職の本当の問題点
(3) 採用できる美容室・離職しない美容室になるには
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(1)美容室の採用の現状
美容室の店舗数は、前年比3468軒増の25万7890軒(前年度比1.4%増)と増加の一途をたどっています。(令和2年度厚労省・衛生行政報告より)
従業美容師数は前年度比7846人増の54万2089人。サロン1軒当たりの従業者数は、2.1人になっています。
現場で働く美容師としてビックリです。
美容室のイメージとして、スタッフ数名でやっている方が一般的と思うかもしれません。しかし、その店舗はかなりリクルートに力を入れているか、もしくは運良くスタッフに恵まれた美容室です。
美容室の件数は過去最高の一方で、なり手は少ないことにより毎年採用の難易度は上がっています。
事実、美容室オーナーの9割は採用難を経営課題に挙げます。しかしなかなか効果的な方法がなく、お手上げの中小美容室も多いのです。
これからの採用活動はどうなる?
レボルでは採用には力を入れています。中途採用はもちろん、新卒採用は今までにアプローチしていなかった高校周りを開始しました。
社内でリクルート活動を行うチームを結成し、4人のスタッフと共に、地元だけではなく遠方の美容学校にも直接伺って採用活動をしています。
それでも以前と比べて競争激化を肌で感じます。今まで通りの活動では、サロン見学の候補にすら入れません。またコロナの影響で地元思考が強くなり、遠方の美容学生の採用はより難しくなりました。
今後も、ますます採用競争が加熱していくことは間違いありません。
そこで離職防止が非常に重要になってきます。ひとりの離職を補うことが容易ではないからです。
(2)美容師離職の本当の問題点
こんなデータがあります。
美容師が仕事を辞めた理由についてたずねたところ、
「精神的に疲れる仕事だから」(32.3%)
「1日に働く時間が長すぎるから」(30.5%)
となっています。
「時間の融通がきかない・休みが取れないから」(28.7%) を挙げる人も多いです。
現職・離職中関係なく美容師全員に、就業時の勤務日数と時間を聞いてみると、88.9%が「週5日以上」の勤務と回答。
1日当たり10時間以上の勤務をしている人は全体の47.7%にのぼり、長時間労働の傾向が強い業界であることがわかります。
休みが少なく長時間勤務であるのに対し、満足のいく給与金額ではないと判断し、辞めてしまうケースが多いようです。
そのほか、美容職独特の理由として、
「薬品アレルギーなど、体質に合わなかったから」(15.2%)
を挙げる人も比較的多いです。 ヘアカラーやパーマ液などの薬剤による手荒れや手さばきの負担、終日の立ち仕事、シャンプーなどの中腰作業による腰の故障など、理美容職ならではの体力・体質的な課題も見受けられます。
休憩もしっかり取れるようにするべきだ!
休みも増やして、時間外労働も付ける!
働く側はそんな事を考える人が多いと思います。
しかし、私の経験から「条件にばかりに文句が出てしまうスタッフ」は、少し言葉はきついですが、十分な努力をしているのか、スキルアップを心がけているのか疑問があります。
十分な能力開発や実力アップができないから、「仕事がつまらない」「条件があがらない」「チャンスが得られない」ということもあるのではないでしょうか。
(3)採用できる美容室・離職しない美容室になるには
美容室の経営者はスタッフの条件を良くしたいと思っている人が大半です。
しかし、
- 売上が伸びない、利益が出ない
- 人不足で現場が大変
- コロナで借入返済が増加
- 資金繰りも困難
このような状況のサロンが多いのも事実。理想と現実は違いすぎるのです。
レボルマネージャーは、教育の強化を考えています。仲良しこよしだけでは、スタッフは育ちません。
会社の理念と戦略に基づき、スタイリストとして活躍し、夢を実現できるスタッフを増やす。それには育成側の本気の姿勢、覚悟が必要です。
やさしさを間違えると、いつまでも結果が出ない、仕事がつまらない、条件が良くならないスタッフを増やすことになり、離職が止まりません。
離職防止に特効薬はありませんが、
この2つがバランスよく重なって、より良いサロンづくりができるのではないでしょうか。
離職を無くすには教育です。それができる美容室、美容師リーダーが今後も求められていきます。
成長を目指すみなさん、ぜひレボルのオーナーセミナー、店長セミナーで一緒に学びましょう。
毎月開催している無料のオンラインセミナーです。
詳細は以下のリンクから「2023年ステージアップ講座」よりご覧ください。
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基礎編にくわえて、応用編では、すこしハードルは高いですが、ここまでやればお客様に向けアピールできる感染予防をあげてみます。
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