
2023/1/18
担当 / 取締役 佐々木 誠
ストレスを感じさせないというのは最低限ですが、接客の上手い人は「居心地の良さ」を作り出しています。
今回は接客のポイントについて実例を元に解説します。
目次------------
(1) 接客上手な美容師のメリット
(2) 接客上手な美容師の特徴5選
(3) 接客スキルアップのコツ
(4) 美容師が作り出すべき居心地良い接客
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(1)接客上手な美容師のメリット

美容師の仕事は技術だけではありません。対面でお客様対応がある為、接客力はとても重要な能力のひとつです。
お客様の立場でいろんなお店に行かれることもあるかと思いますが、「この人の接客は上手だな」と思う人とそうでない人では購買意欲に違いがありますよね。
特に美容室は他の業種に比べてお客様の滞在する時間が長く、会話をする時間も圧倒的に長いのが特徴です。
だからこそ接客スキルはとても重要な要素の一つなのです。
技術の講習は行っている場合が多いですが、接客の講習は疎かになり個人任せになっていないでしょうか。
個人的に自分の接客はお客様からの反応があまり良くないと悩む方も多いものです。
カウンセリングでの対応がポイント!
美容師は、カウンセリングが必須の仕事です。疎かにしてしまうと、クレームになってしまうケースがあります。
- お客様の髪の悩みの把握
- 今回の施術のご提案
- スタイルや価格などの確認
お客様との認識のズレを無くし、求めていることをきちんと共有することは、その後の信頼関係を作っていく上でとても重要です。
■提案内容が嫌味無く勧められる
■技術以外の部分でも魅力が伝わる
接客が上手い人はこれらができる為、お客様の再来率が格段に上がります。
(2)接客上手な美容師の特徴5選

接客が上手い人を見ていると、すぐにマネできそうなポイントがたくさんあります。
接客が苦手という方は、まず接客が上手い人をまねることから始めてみるのをお勧めします。
■笑顔が素敵
何よりも明るい笑顔は第一印象を良くします。
特に美容師は、お客様の髪を触る仕事なので、施術中に表情に違和感があるとお客様は不安になります。
技術力が高かったとしても、施術中に無表情だったり感じの悪い表情をしていては、もしお客様が悩みを持っていても「話しづらいな」と感じ、大切なことを伝えてくれなくなる場合もあります。
常に明るい表情で接客できれば、お客様から信頼されやすくなるでしょう。
■聞き上手である
コミュニケーションにおいて一番大切なことは「話すこと」よりも「聞くこと」だと言われています。
聞き上手=お客様が話しやすくするのが上手
常にお客様を会話の中心にすることがとても大事なのです。
きちんとお客様の目を見て、笑顔を忘れずに会話のテンポを意識するとより話は弾みやすくなります。
■丁寧な言葉遣い
間違えてはいけないのが、「お客様は友達ではない」ということ。
ちょっとした言葉遣いで少しでも不快に感じてしまうと、すぐに別のお店に変わってしまうくらいお客様は敏感なのです。
言葉遣いが丁寧だということは、それだけで人柄がよく見えてメリットがあるのです。
言葉遣いが悪い人は、
- 頭が悪そう
- 性格悪そう
- 怖い人
というイメージを与えてしまいます。
敬語を正しく使うというより、丁寧に話をすることを心掛けましょう。
■気配り・心配りができている
「心地よい場」を作るためには、美容師自身が気配りをしないといけません。
お店は清潔でしょうか?
お店が古いから汚いということではありません。いかにお客様の目に触れるところに注意を払って掃除が行き届いているかということが重要になります。
美容室は綺麗になる場所というだけではなく、「リラックスする場所」という位置づけでもあるのです。
その場所が汚ければリラックスなんてできないですよね。
室温は快適か?
照明の明るさは適切か?
声の大きさは?
会話の内容は?
などお客様の立場になって考えるといろいろと出てきます。
気配り・心配りとはお客様を思いやって先回りして行動することを表します。
■話の幅が広い
お客様の中には「担当のスタイリストの人からいろいろと教えてもらえるのが楽しい」という人もいます。
つまり美容師はお客様に合わせて必要なことを会話に盛り込んで話せることが重要になります。
知識をひけらかすのではなく、お客様にわかりやすい言葉で興味のあることや知っておいて欲しいことを伝えるのが大切です。
そのために美容師は常にアンテナを張り、いろいろなところから情報をキャッチして話の幅を広げられるような努力が必要なのです。
お客様を飽きさせない力も努力で解決できるのです。
(3)接客スキルアップのコツ

接客能力を高めるために押さえておきたいポイントについて解説します。
スキルをどうやって上げていいかわからない人はぜひ意識してみてください。
自己開示をする
初めてのお客様には自己紹介から始めると話がスムーズに進みます。
自分がどの様な人間かという開示をすることで次の会話の主題を探りながら進めていきます。
自己開示の中でお客様が興味のある話を選択したら、あとはお客様に話をしてもらうように聞き役に回ります。
次回のメニュー提案
再来率を上げていくためにも毎回行いたいポイントが「提案」です。
どの様にお客様を綺麗にしていくのかをきちんとお伝えすることで信頼感を醸成し、事前にお客様の不安を解消するきっかけにもなります。
結果的に再来率が上がるのです。
お客様情報をできる限り詳細に残す
せっかく来店してくださったのですから、お客様の情報を覚えていないというのは論外です。
次回再来店した際に、同じことを聞いたり話したりしないように、そして「私のことを覚えていてくれた」と思ってもらうためにもしっかりメモを残しましょう。
前回来店した時に話した内容を覚えてくれていると、それだけでもお客様は喜んでくれます。
接客スキルアップについては、こちらの記事もご覧ください。
(4)美容師が作り出すべき居心地良い接客

どこの美容室に行っても、カット・カラー・パーマ・トリートメント・ヘッドスパなどの基本的施術は受けられます。
つまり技術での差別化はしづらい環境にあります。
理想のスタイルを作ってもらうのは当たり前で、むしろそれ以上の接客をしてもらうことをお客様は期待しているのです。
気持ちの良い気配り・心配りでお客様を安心させて、また来店したいと思ってもらえるように接客を強化していきましょう。 それが居心地の良い場所になる土台となるのです。
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