美容室オーナーは一気に不安になります。
先日とても長く深くお付き合い頂いているサロンオーナーから相談の電話をもらいました。聞けば自分もよく知るスタッフさんがコロナウィルスの感染の疑いがあり、今日PCR検査を受けた、と。どうしたら良いか、という話でした。
オーナーの心配を思うと、心が痛く裂かれるような思いでした。とりあえず落ち着いてもらおうと、そればかりでした。結果、翌日検査結果が出て、「陰性」でした。本当にほっとしました。
自分は幸い身近でコロナ感染者がいないものですから、この電話で一気に当事者の方の不安が身をもってわかりました。オーナーも店長もその晩は眠れなかったそうです。
そこで社員がコロナウィルスに感染してしまったら、サロンはどうなるのか?を書いていきます。
1. 保健所に連絡、即、営業停止
素人判断せず、すみやかに保健所に連絡して指示をあおぐべきです。
2. 社内の体制、指示系統を明確にする、報告ルールを明確にする
だれから指示を仰ぐのか、だれに報告するのか、指示系統をはっきりさせます。特に大型店や複数店舗展開している場合、責任者の明確化が必須です。対策本部を立ち上げる必要があります。被害を最小限にするべく、スピード感ある行動が必要です。
3. 顧客への対応を明確にする
予約が入っているお客様へ休業のお知らせをしなければいけません。すぐ連絡する前に、スタッフ間で伝え方・言い方を統一するべきです。慎重で丁寧な対応が求められます。連絡がとれないお客様が出ると思われます。リストで全顧客に案内できているのか確認していきます。
お客様で体調不良の方がいないか、また今後体調が不良になった場合について、保健所の指導にもとづいて説明が必要になります。
ホームページ等での告知、留守電・緊急連絡先など電話対応、仕入れ業者、出入りしている業者への連絡も必要です。
4. 社員は自宅待機、健康観察
保健所から指示を受けた社員はPCR検査が必要になります。また、毎日の体調チェックおよび健康状態を報告・確認。2日以上異常が続く場合には医療機関に連絡、相談が必要です。
5. 店内の消毒
専門業者のホームページを見ると以下のような流れになるようです。
・その後換気して、次亜塩素酸ナトリウム液を浸した布で拭き上げていく
・常日頃、触るであろうところを重点的に消毒
・床の消毒は薬剤を散布、その後掃除機で吸い上げてきれいにする
6. 保健所指導のもと安全を確認できた上で、営業再開
・飛沫感染防止の強化・・・顧客の間隔をとる等安全策
・接触感染の強化・・・顧客の触れるもの、社員のふれるものを消毒、頻度向上
・営業体系の変更・・・時間短縮、交代勤務、予約制限など
■総まとめ ■
美容室オーナー様は、万が一、あってはならない不測の事態にそなえ、・手持ちの資金を手厚くしておく
・そのため融資の知識をもつ、また申し込み等はやめに動く
・助成金・補助金の知識。とくに雇用調整助成金について理解・準備しておく
・保健所の連絡先の確認
・お客様の連絡先を最新にしておくことをしておいた方が良いと思います。
上記については、このまとめページ内でご確認ください。
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