美容室の永遠のテーマ「人手不足」|状況を打開するためには?

 

 

2022/10/27

担当 / 店舗運営部 MGR 加来 愛弓

   

 

近年では、数多くの美容室が人手不足に悩んでいると言います。今や美容室は25万店ほどもあり、美容師数は増えているにも関わらず全く追いついていないのが現状なのです。 そんな状況の中、美容師を確保するためにはどうすれば良いのでしょうか?

美容室業界や自店舗の状況を把握し、美容師に選ばれる店舗にするためのコツを紹介します。

目次------------
(1)業界全体で人手不足
(2)美容師の離職
(3)まとめ
--------------

(1)業界全体で人手不足

全国の美容室の80%は「人手不足」と言われており、美容師の有効求人倍率は2.96倍です。(令和4年4月時点)

集計タイミングによっても数値に上下はありますが、美容師が含まれる「生活衛生サービス」の有効求人倍率は、おおよそ「3倍近く」が目安となっています。

美容師になる人は増えていても、人手不足感を抱える美容室は増えているようです。

その理由は主にこの2つです。

  • 競合の美容室が多すぎて選ばれる店のハードルが上がっている
  • 理美容師になった人のうち7割が、27歳になるまでに辞めるともいわれる離職率の高さ

レボルでは新卒採用はもちろんですが、中途採用も積極的に行っています。

中途採用しようとする美容師は、他店を辞めた美容師でもあります。どうして辞めてしまったのかの理由を考えてみることも、より良い求人活動の助けとなるのではないでしょうか。

レボルの九州の直営店は、ほとんどが中途採用スタッフです。そして最近では、一度退社したスタッフの再雇用も行っています。

会社にもいろんな事情がありますし、退社した人も当時とは状況が変わり、また一緒に働ける環境であることもあります。

数年のブランクがあっても、長年やってきたレボルシステムは身についており、即戦力となってくれます。

実際、6年ぶりに復帰したスタッフが大活躍しています。

店舗間のヘルプもそうですが、技術レベルも統一されているので、誰がどこに行っても即戦力となり活躍できるのはレボルシステムの最大の強みです。

直営店のみならずお取引の先のサロン様でも同じなのです。

お取引先サロン様のスタッフを1年間レボルの直営店にお預かりして、売り上げを作れるスタイリストにしてお返しした事もあります。

 

(2)美容師の離職

美容師の離職率の高さに悩んでいる美容室は多いといいます。

多くの美容室で人手不足に陥る大きな原因は「国家資格を要する仕事」でありながら「労働環境が厳しい」ことが挙げられます。

美容師は見た目の華やかさに対して、きつい仕事であることが離職率が高い理由の一つなのです。

・店舗営業が優先なので、食事や休憩の時間が満足に取れないことが多い
・肉体労働であること
・接客サービスに思った以上に神経を使うこと

これらのことに、仕事を始めてから驚く美容師も多いようです。

また、新卒美容師などは技術を磨くために勉強や練習時間もプラスしなくてはなりません。職場の人間関係が上手くいかず、悩んで辞めてしまうケースもあります。

 

最大の離職理由は「低賃金」

離職率が高い最大の理由は他の職業と比較して、賃金が安いという点ではないでしょうか。

厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、美容師が含まれる生活関連サービス業の平均年収は259万円。年収水準はかなり低いと言って良いでしょう。

平成27年度の日本全体の平均年収が420万円であることを考えると、仕事内容に給与額が見合わないと考える美容師が多いのも頷ける話ではあります。

業界全体で給料が安いのであれば、次に職場を選ぶ際の基準となるのは、
・社会保険に加入していること
・休みの取りやすさなどの福利厚生面が充実しているか
・人間関係の良さなどの労働条件が良いかどうか

になってくるのではないでしょうか。

現代は、ネットで簡単に多くの店舗の情報を集めることができます。美容師は「働きやすそう」な美容室を、いつでもスマホから探し出すことができるのです。美容師専用の求人アプリも多数あります。

中途採用を希望する美容師は、ある事情により他店を辞めてきた人です。今まで勤めてきた美容室を辞めるにあたっては、何らかの理由があったはずです。

勤め先の福利厚生が充実していないことが、近年美容師が辞める際の理由で多くなっているといいます。

美容室が社会保険に加入していないと、健康診断を会社負担で受けることができず、保険料や年金は自分で全て払わなければなりません。

また、身内の法事などの重要な用事でも休ませてもらえないような、休みを取りづらい美容室も敬遠されがちです。

有給休暇の制度があるのかないのかもわからず、仮にあったとしても先輩も使っていないのでは、ワークライフバランスを維持することはとても難しいでしょう。

 

人材確保で重要なのはお互いの想いを伝えること

それでは中途採用で美容師を確保するためにはどうすれば良いのでしょうか?

中途採用を希望する美容師は現状に不満を持っている人が多く、美容室側が確保したいと望む優秀な人材は独立したり、業務委託の美容室へ行ったりしてしまいがちです。

中途採用をしようとするときには、自分の美容室が他店とどのように違うのかをアピールする必要があるでしょう。

他店よりも明らかに高い給与を出すことはできなくても、ここの美容室でなら長く働きたいと思ってもらえるような材料を提示する必要があります。レボルでも会社の理念に沿った採用をしています。

中途採用の面接の際、美容室の経営者は志望してくれた美容師に対し、前の勤め先では何が問題だったのかを確認することをおすすめします。

普通に面接をしただけでは、両者ともにお互いにとっての良い材料しか話題にならないことが多くあります。その際のミスマッチが、後々に美容師が辞めてしまうことに繋がってしまうのです。

経営者からも、自社の将来設計と美容師に対して何を求めているのかをしっかりと説明すべきです。

美容師がやりたいと思っていることが、本当に自分の美容室で実現できるのかについて、すり合わせることが重要であると考えます。

 

(3)まとめ

中途採用で早く美容師を集めようと、数多くの求人サイトに募集を掲載するのは効果があるのでしょうか?

求人広告を出すためには、当然費用がかかります。しかも求人サイトには他美容室も多く掲載されているのですから、自分の美容室に応募者を集めるには、他店舗よりも優れた情報を出す必要があるでしょう。

おすすめなのは、クオリティの高い自社ホームページを作成し、求人広告からそこへ誘導する方法です。

ホームページはプロの信頼できる会社にお願いし、写真や動画などを盛り込んだ見た目重視の作りとすべきです。

レボルでもホームページをリニューアルしたばかりです。実際にホームページを見て面接を受けに来てくれた方もたくさんいます。

採用についてもお力になれる事が必ずありますので、ぜひLINE公式またはお問い合わせフォームからご連絡ください。

 

レボルLINE公式

 

≪レボルへのお問い合わせはこちら≫

 

美容室でのコロナ対応おすすめ記事

美容室オーナーがコロナウイルス感染して分かったこと

社員でコロナ陽性者が出て、私自身(代表取締役社長 平井伸幸)も陽性者になりました。
実体験として「美容室のコロナ陽性者への対応」について追記します。

スタッフとお客様の感染予防:応用編

緊急事態宣言が解除されましたが、WITHコロナの長期化、第2波のおそれ、美容室でのクラスター発生と予断を許しません。

基礎編にくわえて、応用編では、すこしハードルは高いですが、ここまでやればお客様に向けアピールできる感染予防をあげてみます。

スタッフが感染したらどうなるのか

スタッフが発熱!?体調が悪い!?
美容室オーナーは一気に不安になります。
もしもそうなってしまった場合の対応は?

↓WEBセミナーのお知らせ・ご案内

 

◎はじめてのオーナー様、「仕組みで売上が上がるレボルシステム」についてはこちら

 

◎お問い合わせはコチラ