最終更新日:2023/8/8
担当 / 代表取締役 平井 伸幸
店長やオーナーから、「会議って何をやったらいいですか?」という質問が意外と多くあります。確かに、誰からも教わった経験がない方が多いかもしれません。
この記事では、そもそも会議は有効なのか、また良い会議にするにはどうすべきかについて解説していきます。
目次------------
(1) 最も重要!会議を行う「目的」は?
(2) 店長会議のすすめ方
(3) “できる”会議のポイント
(4) まとめ
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(1)最も重要!会議を行う「目的」は?
毎月決まっているから、なんとなく集まって思いついたことを話し合う、またはオーナーの説教会になっている…など、これがサロンの店長会議の実態だったりしませんか。
今の時代、オーナーからのパワハラ発言は少ないと思いますが、それでも特に若いスタッフからは「無駄な会議をやめてほしい」という声は多いと思います。
「では、店長会議をやめてしまおう!」という美容室もあります。会議がなくとも複数の店舗同士で十分にコミュニケーションが取れ、売上が上がるのであればまさに理想的です。
会議をすすんでやりたい人はいません。
しかし、スタッフ同士や店舗間同士の意思疎通がはかれず、店長会議もないので改善されず、ずるずる売上は下がっているが手を打てない…。それは最悪ではないでしょうか。
店長会議や経営会議は、忙しいメンバーをあえて集めて行う貴重な時間です。そこで、そもそもなぜ会議を行う必要があるのか、会議の目的と得られるものを改めて考えましょう。
会議の目的
会議の目的は次の2つです。
- ひとつめは、「情報を共有すること」
- ふたつめは、「討議し決定をすること」
この2つができないなら、会議をしない方が良いかもしれません。
会議を通して得られること
会議を行うことで得られるのは次の7つです。
- 幹部が皆で計画し、問題点と対策を共有するまさに経営参画の場になる
- 会議を通じて社長は会社の現状認識ができ、同時に幹部の能力・手腕を把握できる
- 幹部も同じく会社全体の現状認識ができ、視野を広げ自店のあり方、すすむべき方向性を知る
- 経営に参画することで、幹部としての責任、義務を認識し、幹部としての思考と行動力を高める
- 業績の予実をオープンにし、実績主義、成果主義を明確にする.ごまかしやえこひいきは通じない組織にする
- 情報共有のコミュニケーションの場。価値観の醸成の場となる
- 幹部教育の場。幹部の経営知識、判断レベルを上げる
何となくしっくりきていなかったり、マンネリ化していたりするのであれば、まずは参加者で会議の「目的」を確認し合い、会議を通じて「得られること」を明確にすることをおすすめします。
それが、最初のステップではないでしょうか。
(2)店長会議のすすめ方
何事も事前準備が大事です。会議を始める前に次のことを確認しておきましょう。
- 会議の参加者
- 日時 開始時間と終了時間
- 役割分担 司会とタイムキーパー、議事録作成者
- 議事録と報告資料は事前配布(目を通しておく)
- 議題(話し合うテーマ)は事前に共有
そして、店長会議は次のような流れで進めるのが良いでしょう。時間配分も重要です。
1.トップコメント
最初に社長の考えていることや感じていることを話す(例えば社会状況、業界状況、ライバル動向、顧客ニーズ、すすむべき方向、今抱えている重要課題など)
2.前回の会議の決定事項の進行状況チェック
PDCAを回すため、言いっぱなしを防止、出来ないことは言わない、決めたことはやり切る風土にする。決め事は担当者と期日を必ず設けることが大事。
3.今月の各店の業績報告
決まったフォーマットに記入し、前日までに配布するのがポイント。特に重要項目はわかりやすく、時間をとって話す。各店の問題点を討議する場であることを全員が意識し発言をさせる。
4.重要案件の議題討論
報告事項と討議事項は別。意見をぶつけあい最終結論を出すのが討議です。
5.決定事項の確認 議事録の読み上げ
「書かざるものは行われず」
6.終わりのコメント
(3)”できる”会議のポイント
より良い会議にするために、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
ここでは6つについて解説します。
1.会議の目的を明確に
会議の目的については、「1.一番大事だった!会議を行う「目的」は何か?」を参照してください。
2.メンバーを絞る
ふさわしくないものは参加させない。各店の責任を持った店長が参加して、店舗代表として責任持って発言をする。一言も発言できない人は参加資格がないと考えます。
3.司会、進行役が最重要
社長が進行役になると説教集会になりやすいです。社長の発言を静止し、かつ参加者からの意見を引き出し、皆で討議決定した意識をうえつける雰囲気作りが大切です。
司会はその能力、時間配分、気配りできる人材。
4.議事録を作成して「パナシ」を防ぐ
決めて安心、決めて達成した気になる。決めても実行されなければ決める意味もありません。
5.討議の場という事を意識する
報告だけならメールで済みます。討議し決定をするのが会議。
ただ時間が掛かり過ぎるなら、その後の議論を担当者に振る、プロジェクトチームに振るなどして後日報告させるのが良いでしょう。
6.部下にまで目標実行をどう落としこむのか
幹部・店長が現場の実行推進者です。店長自身が合理的な目標と納得できるか、なぜそれをするのか部下に説明できるのかが重要になります。
会議後部下にわかりやすく伝えやすいツール類の用意すると良いでしょう。
(4)まとめ
いかがでしたか。
店長会議は意外に難しいと思われるかもしれません。
店長会議=店長教育の場と改めて考え、
このようにしていきましょう。
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