美容室オーナーがハサミを置くためにもっとも重要なこと「理念とビジョン」を示す

 

2022/5/18

担当 / 代表取締役  平井 伸幸    

   

 

昨年「オーナーのハサミの置き方」セミナーを行い、参加者の方から満足度100点!のご好評いただきました。自分で売上を上げられるオーナーほど、現場を離れづらいという切実な悩みを抱えています。
一方で、ハサミを置けるオーナーの共通点も発見しました。それは「理念とビジョン」をスタッフに示していることです。

この記事では、「理念とビジョン」をどうやって作るのか、また伝えるのかについてご紹介します。

目次------------
(1) 経営理念とは?理念がいらないオーナー、必要なオーナー
(2) 理念がある美容室が成長する
(3) ビジョンが困難を打破する
(4) 理念・ビジョンをどうやってつくり、浸透させるか
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(1)経営理念とは?理念がいらないオーナー、必要なオーナー

経営理念は、その会社(店)が存在する目的や使命のことで、もっとも大切にしなければいけない考え方です。

似ているものでは、

社是 = 会社が是(正しい)とするもの
社訓 = 会社で守るべき教え(訓は教えの意)、会社の教訓
スローガン = (英語)理念や目的を、簡潔に言い表したおぼえやすい句
クレド = (ラテン語)「志」「信条」「約束」を意味することば
ミッション = 使命、重要な任務、命を捧げる覚悟があるもの、ブレないもの

があります。

では、理念がいらないオーナーと、必要なオーナーの違いは何でしょうか。

 

・理念が不要なオーナーとは

企業の成長段階には

  1. 生業(個人事業)
  2. 家業
  3. 企業

という順序があります。

ひとりサロン、または夫婦サロンで、それ以上のステップを望まないのであれば、理念は特に必要ないかもしれません。

 

・理念が必要なオーナーとは

たった一人でも人を雇用している場合、理念や後述するビジョンは絶対に必要だと考えます。

社員が会社で働くのはオーナーのためではありませんし、「オーナー個人がお金持ちになるため」や「オーナー夫婦が幸せになるため」ではダメなのです。

現在ひとりで経営されていても、将来社員を雇ったり多店舗展開したいという夢があるなら経営理念は絶対に必要なものとなります。

経営理念は会社の存在理由であるため、コロコロ変えるものではありません。

私自身は同族ではなく事業承継をした2代目社長ですが、先代から「経営理念を引き継いだ」という意識を持っています。経営理念を変えず100年続く企業にしたいという想いを持ち、現在2番手のバトンを持っています。

いずれ誰かにバトンを渡しますが、それはもっとも経営理念に共感し、実際に行動をしている人に渡すことになるでしょう。

このように、会社を大きく成長させようと考えるのであれば、理念をしっかり持つことが大切です。

 

(2)理念がある美容室が成長する

経営理念が必要と言われてもなんだか難しいそうで堅苦しい感じがするのではないでしょうか?

私自身も入社する時そうでしたが、中小企業はオーナーの魅力、考え方、生き方に共感しスタッフが集まります。お客さまも取引先パートナーも同様です。

繰り返しですが、経営理念は会社の存在理由です。

オーナー自身の生き方・会社をつくった理由・仕事に対する姿勢をそのまま経営理念として文章化すれば良いのです。

かっこよく作りたくなりますが、自分にフィットするものがもっとも理想的だと感じます。

 

経営の神様、松下幸之助さんが「理念経営」を唱えてその重要さが広まりました。

“私は60年にわたって事業経営に携わってきた。そして、その体験を通じて感じるのは経営理念というものの大切さである。いいかえれば「この会社は何のために存在しているのか。この経営をどういう目的で、またどのようなやり方で行なっていくのか」という点について、しっかりとした基本の考え方をもつということである。

 事業経営においては、たとえば技術力も大事、販売力も大事、資金力も大事、また人も大事といったように大切なものは個々にはいろいろあるが、いちばん根本になるのは、正しい経営理念である。それが根底にあってこそ、人も技術も資金もはじめて真に生かされてくるし、また一面それらはそうした正しい経営理念のあるところから生まれてきやすいともいえる。

だから経営の健全な発展を生むためには、まずこの経営理念をもつということから始めなくてはならない。”

松下幸之助『実践経営哲学』(PHP文庫)

オーナーの考えや想いが理念となり、それに共感する人が集まります。そして会社が成長し大きくなっていく原動力になるのです。

 

(3)ビジョンが困難を打破する

もうひとつ大切なことが「ビジョン」です。

ビジョン = 将来の構想、展望、自社が目指す姿

経営は常に順風というわけにいきません。コロナや災害のように避けられない事態や、業界や地域の変化、または社内のトラブルなど、不安定な時の方が多いかもしれません。

さまざまな壁にぶつかった時、それを乗り越える源泉がビジョンです。ビジョンが不明確だと、すぐにあきらめやブレが生じます。

オーナーが、どうしても!何がなんでも!成し遂げたい未来像があるから、ふんばり、協力し、創意工夫できるのです。

ビジョンにも、理念同様仲間を増やす強力なパワーがあります。

「3年以内に甲子園に絶対連れていく!」

という監督と

「負けてもとにかく笑顔で楽しく野球をしよう!」

という監督がいたら、集まる部員に違いが出ます。

一緒に成長し、同じ方向に進んでいく人たちを集めるためにも、オーナーのビジョンを明確にして伝えていくことが大切です。中小だからこそ、オーナーの個性で人を集めるのです。

 

(4)理念・ビジョンをどうやってつくり、浸透させるか

レボルの理念は、先代社長が多くの学びを得ながら半年かけて書面化したものです。

その後私自身が「経営理念の解説書」を作成し、大切な単語ひとつひとつが何を指しているのかを、分かりやすく書き出しました。

➀経営理念・ビジョンを作成する
➁経営理念・ビジョンを浸透させる

この2つはセットです。作成して、貼りだして終わり、というものではありません。

成長企業は➀だけでなく、様々な工夫をしながら➁を特に継続的にやり続けています。だからこそ社員に理念・ビジョンが浸透し、オーナーが不在であっても成長を続けていけるのです。

ハサミを置ける美容室オーナーが絶対にやっていることはこの2つです。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

来月から美容室オーナー向けのオンラインセミナーを2講座(入門編と実践編)それぞれ6回コースで行います。

https://revol.co.jp/seminar/

6月のテーマは「美容室の経営理念とビジョン」。

・経営理念やビジョンの作り方とそのポイント
・理念浸透のさせ方の具体的事例
・ハサミをおいたオーナーは何をすべきなのか

をわかりやすく、かつ面白く学べる内容になっています。

入門講座の詳細・申込みはこちらから

美容室経営者・経営幹部の方、どなたでも参加いただける講座で、入門編は無料です。
参加者特典もご用意しておりますので、お気軽にお試しのつもりでご参加ください。お待ちしております。

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