2022/3/9
担当 / 店舗運営部 GM 外越雄喜
目次------------
(1) スタッフの体調不良発生時の対応
(2) 初動対応・ PCR検査を受ける
(3) 陽性者が出てしまった場合
(4) 濃厚接触者の定義と対応
(5) サロンと対応事例
(6) まとめ
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(1)スタッフの体調不良発生時の対応
今回の新型コロナウィルス(オミクロン)は急に皆さんの体を襲います。何の前触れも無くいきなり発熱が38℃を越え、急に倦怠感や悪寒が始まります。
(※注意あくまでも人によって違います、人によっては無症状人もいるようです。)
発熱(37.5℃)があった場合はもちろん、のどの違和感、倦怠感などがあったら危険です。早急に自宅療養のために帰宅させた方が良いかと思います。
感染者の話を聞くと、若干風邪の症状に似ているそうです。
どこで感染したのかよりも、先に確認しなくてはいけないことがあります。
それは、マスクを外して会話や食事を15分以上した相手がいるかどうか。近くに居たスタッフは濃厚接触者になる可能性があり、被害が広がり対応が必要です。
【対策は】
美容師の食事は普通の職場より短いかと思います。しかし、できるだけ仕事中での食事は交代で取ることをお勧めします。
(2)初動対応・ PCR検査を受ける
体調不良のスタッフが出た場合、次の行動を行ってください。
発熱外来をネットで検索
「発熱外来」を受け付けている医院を探す必要があります。
Googleで発熱外来を検索するとたくさんの病院が見つかります。
大変かもしれませんが1件ずつ電話して診察して頂けるかを確認してください。
※朝連絡を取ることをお勧めします
病院によってはかかりつけの患者さんだけの病院もありますので、確認が必要です。
各地の市役所ホームページにも掲載されています。
病院が見つかったらPCR検査を
名前、住所、電話、症状、家族有り無しなどを聞かれます。
病院によって違いますが大体が時間での予約になります。
先生が対応してくれて症状など細かい説明をしてくれます。
保健所などの事や家族の事などわからない事や不安な事があれば何でも聞いてみてください。しっかりと答えてくれます。
検査結果
検査結果は場所にもよりますが1~3日間かかります。
電話またはメール、LINEなどで患者には報告され、その後病院から保健所へ報告。保健所から患者にも連絡があります。
保健所からも連絡まで2~3日かかります。
(3)陽性者が出てしまった場合
PCR検査が終わったら自宅療養が開始。
検査で陽性となった場合、保健所から今後についての連絡があります。
現在保健所は、感染者が多く人手が足りていない状態だと思います。
市によっては、アプリなどを活用して市民の健康を管理。電話での対応が間に合わなくショートメールでアプリ登録を促すところもあります。
療養中は、一切の外出が禁止に。
特に食事が重要かと思います。10日間の食事があるか確認が必要です。1人暮らしをしている人もいると思いますので、周りの同僚などに頼るようにしてください。中々言いにくいスタッフもいるかもしれません。
お店側は食事を持っていくなりしてスタッフを支えてあげてください。
分からない事があれば保健所か自宅療養センターなどに連絡すると良いかと思います。
(4)濃厚接触者の定義と対応
濃厚接触者の定義は
「濃厚接触者」とは、陽性者の感染可能期間内(※)に陽性者と接触した者のうち、次の範囲に該当する方を言います。
埼玉県:濃厚接触者の考え方について
※感染可能期間内:発症日の2日前から、診断後に隔離開始されるまでの間
1.患者と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった方
2.手で触れることの出来る距離(目安として1メートル)で、マスクなどの必要な感染予防策なしで、「患者」と15分以上の接触があった方(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)
3.適切な感染防護無しに患者を診察、看護若しくは介護していた方
4.患者の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い方
(国立感染症研究所「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領」より)
1m以内でマスクを外して15分以上の会話や食事をした場合濃厚接触者となります。濃厚接触者になった場合は、5~7日間の自宅待機になります。
5~7日過ぎた時点で会社の判断によりますが、PCR検査や抗原検査を受けてから出勤した方がより安心でしょう。
今PCR検査は症状が出ていない人に関しては病院で受けられません。
市で行っている無料または有料の検査を受けてください。
(5)サロンと対応事例
美容室の対応としては、まず予約調整です。
感染者がスタイリストの場合は特に、その日以降10日間の予約を頂いているお客様すべてに連絡し、スタッフが感染したことをしっかりと説明して予約の変更をします。
そして感染対策の徹底。陽性者が出た場合は、サロンを隅々まで消毒することが望ましいです。
塩素系漂白剤を薄めて人の触れる場所を消毒し、換気に加え空間除菌でオゾンを使用します。加えて、スタッフの抗原検査を実施。
濃厚接触者が多い場合、または体調不良のスタッフが他にもいる場合は一時的な休業も選択肢になります。
オミクロン株は感染から発症までの時間が短いとの報道もあります。3日程度の休業により、該当者の体調変化を見たりPCR検査を実施したりすることで、スタッフやお客様へのさらなる感染拡大を未然に防げます。
陽性者が担当ではないお客様にも、美容室内でスタッフが感染したことを事前説明した方が丁寧でしょう。感染対策を測った上で、ご来店いただけるかどうかはお客様による判断です。
スタッフ全員が抗原検査を行い、そこまで徹底していることをお客様にお伝えできると良いでしょう。
「秘密にしよう」「一部のお客様だけにお知らせしよう」とするのは、お客様の信頼を失うことに繋がりますので、絶対にしてはいけません。
(6)まとめ
もし感染してしまった場合、本当に大変かと思います。同時に一緒に働いているスタッフにも多大な負担が発生します。
今回のオミクロン株は感染力が高い事が特徴です。注意していても誰が感染するかわかりません。
大切なことは、発生時点での初動対応と、サロンの方針の早期決定、そして協力して危機を乗り越えるチームワークです。
レボルではサロンオーナー様向けに「感染対応マニュアル」を作成し、無料ダウンロードできるようにしました。
どうぞ、ご活用ください。
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