美容室・美容師の働き方改革!次世代経営・営業時間短縮への取り組み

 

美容室・美容師の働き方改革!次世代経営・営業時間短縮への取り組み

作成:2021/4/8 更新:2022/12/2

担当 / 代表取締役  平井 伸幸    

   

2021年より、レボル直営美容室は全店で、営業時間を9時〜18時に短縮する「働き方改革」に取り組みました。

働く時間を短縮し、かつコロナ禍であっても、売上を伸ばしていくことにチャレンジしています。

営業時間を短くしながらも、生産性アップをいかに実現しているのか、具体的な事例を書きたいと思います。

目次------------
(1)働き方改革に取り組む理由
(2)どうやって生産性アップをするか
(3)ITツールの活用
(4)働き方改革に向けた新たな取り組み事例
(5)まとめ
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(1)働き方改革に取り組む理由

レボルには

・美容師の仕事を生涯働ける仕事にする
・美容の仕事で夢を実現する人を増やす

というビジョンがあります。

美容師の働き方を一般企業なみにするため、美容業界では先駆けて2008年より大幅に働き方を改善。完全週休2日に取り組み、現在に至ります。

しかし営業時間については、9時〜19時までで変更せずにおりました。

いつかは一般企業なみの8時間労働にしたいとずっと思っていましたが、「売上が上がったら」「安定したら」と思っている内にコロナが広まってしまったのです。

コロナですべてが当たり前ではない状況になり、大元の理念・ビジョンを見つめ直す機会となりました。

 

そこで「社員が物・心とも豊かになる」ことを追求したい!と決断。
その為に営業時間の見直しについて再び考えることになりました。

・誰もが無駄なく、短い時間で働いた方が良い
・早く終わることで疲れも少なく、仕事もプライベートも充実できる
・コロナの時間短縮営業を経験し、レボルシステムであれば実現可能
・決断したら即行動、結果が出てからではなくとも

しかし、早く帰れても売上が下がってしまったら、給与が下がり、そして賞与も出なくなってしまいます。時間短縮を継続することもできなくなります。

①18時営業終了で、労働時間短縮に取り組む
②しかし、同時に売上目標を達成する
③そして、スタッフ間のコミュニケーションを量、質とも維持向上する

美容室はチームワークが重要という点も考え、これらをどうやって成り立たせるのかを考える必要があります。つまり「生産性をアップできるかは社員全員の創意工夫が必要」なのです。

2020年4月から時間短縮に取り組み、1年半以上経過しました。売上は下がらず伸びています。まだまだ改善点はありますが、社員の創意工夫で実現可能と証明できています。

 

(2)どうやって生産性アップをするか

営業時間短縮の決断をし、まずは幹部・店長から話し合いを始めました。

大前提として、レボルシステムには3本柱というもっとも重要な考え方があり、今回はそのうちの2つ「タイムアップ」と「次回予約」について簡単にご紹介します。

タイムアップ

レボルシステムでは、他のどの美容室運営モデルよりタイムを強く意識しており、実際に早い施術とオペレーションができています。

カラーとパーマ、カットをして2時間30分以内に終わることがひとつの指標です。

そのためには、

  1. 個人のタイムアップ
  2. チームワークによるタイムアップ

この2つが必要です。

「1.個人のタイムアップ」は修練でスキルアップをしていく部分ですが、「2.チームワークによるタイムアップ」は例えば係やルール、指示出し・準備など即効性のある対策もあります。

フロントスタッフがいる事で、タイムアップが可能となることも実感していることです。美容師がお客様に集中するチームづくりができると、5分・10分のタイムアップはすぐに実現できます。

次回予約

もうひとつの柱が「次回予約」です。

次回予約は、お客様の貴重な時間を大切にすることはもちろん、サロンやスタッフにとっても効率の良いサロンワークができるというメリットがあります。

このため、レボルでは次回予約を重要視し、直営美容室ではすでに70%~80%取れています。

この2つができているからこそ、さらにレベルアップし18時営業短縮しながらの売上アップが実現できると考えています。

 

(3)ITツールの活用

生産性アップへの取り組みというと、ITツールの活用も外せません。

美容室ではIT導入が遅れがちです。しかしすべて人手でやるのは効率が悪く、スタッフの離職にも繋がります。

ツール=道具なので、使いこなせれば生産性アップが可能です。

レボルで取り組んでいる事例をご紹介します。

 

<1> 動画教育マニュアル「TEBIKIテビキ」

スタッフが自分のスマホでも見られる、動画による技術教育マニュアルです。

250本の動画ツールを用意し、カット、カラーなどのやり方はもちろん、ターバンの巻き方や商品の説明の仕方など、幅広くマニュアルを用意しています。

教える側も教わる側も時間や場所を選ばず、スキルアップをすることができます。

 

<2> IOTミラー「ミラーロイド」

美容業界でも普及し始めたIOTミラーです。

お客様のヘアシュミレーションができ、満足度アップにつながります。

また、お客様に動画でアピールができるので、スタッフが全て説明しなくともキャンペーン等のお知らせが可能です。

 

<3> オンライン勉強会、オンライン試験

ZOOMなどオンラインのセミナーや面談が一般的になりました。レボルでも社内外ともオンラインを積極活用しています。

本社にはオンライン専用のブースを2部屋設けて、スタッフとの面談やミーテンングだけでなく、プレゼンテーションの試験も行います。

 

<4> コミュニケーションツール Microsoft Teams(チームス)

社内のコミュニケーションはチームスを使っています。LINEでも十分ですが、ファイル共有やスケジュール共有、プロジェクト管理など多機能で便利です。

メールはほとんど使わなくなりましたが、以前よりも情報共有が簡単になりました。

 

(4)働き方改革に向けた新たな取り組み事例

さらなる生産性アップ、コミュニケーションのレベルアップを図るため、新たな取り組みもはじめています。

そのいくつかを簡単にご紹介します。

 

<1> 社内報

毎月、各店・各部署持ち回りで、社内報を作成しスタッフ紹介や取り組んでいることを書き出してもらうものです。

コロナの影響で、直接会ったことのないスタッフも増えましたが、どんな人がいるのか共有するために役立っています。

他店に負けたくないと盛り上がり、最初2ページからはじめたものが、Max25ページになりました。

 

<2> 入社式全員参加

4月1日入社式では全店WEBでつなぎ、全社員が参加して入社式を行いました。

ウェルカム動画も全店参加で制作に取り組んでいます。

 

<3> スキルアップ支援(社外研修支援)

スキルアップを目的に社外研修を受ける際に申請することで、会社がその費用の全額または一部を負担する制度です。

まず幹部から社外研修に参加をはじめており、日頃社内では学べない内容を受講しています。

今年の10月には、幹部・幹部候補を24人集めた社外研修を2日間かけて行いました。

 

<4> 朝会

営業終了時間が早いからというわけでもありませんが、朝勉強会をやっています。

希望者のみ集めているモーニングカフェといったカジュアルな勉強会もあります。「朝活は1日を有効にする」というのは、先人の教えの通りのようです。

 

(5)まとめ

新たな取り組みばかりですが、社員全員で絶対に成功させます。

もちろん自社のための取り組みですが、「美容師の働き方は長時間労働が当たり前」という常識に対して、そればかりではないという一石になりたいと考えています。

美容師を生涯続けられる人
新たに美容師を目指す学生が、
ひとりでも増えていき、美容業界が活性化する。それがレボルの経営理念の実践でもあります。

やりがい十分!
みんなで、創意工夫し、がんばります!

自社でもチャレンジしたいというオーナー様。
具体的に実例をお伝えしますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

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