美容師の離職率を下げるには?美容室の離職対策「メンター制度」 やめたいスタッフへの対応【無料資料プレゼントあり】

2022/3/31

担当 / 代表取締役  平井 伸幸    

   

 

当社では、離職対策を目的に、昨年より「メンター制度」をはじめました。 短い期間でも効果がある取り組みだと実感しています。 離職に悩む美容室オーナー様、店長の皆様、ぜひ生の事例として参考にしてください。

目次------------
(1) メンター制度とは
(2) メンター制度とOJT制度の違い
(3) メンターならではの特徴とメリット
(4) 運用ルールと実際にやってみてのポイント
(5) 無料資料ダウンロードのご紹介
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(1)メンター制度とは

メンター制度とは、「豊富な知識と職業経験を有した社内の先輩(メンター)が、後輩(メンティー)に対して、業務上のみならずキャリア形成なども含めた幅広い支援活動を行う制度のこと」を言いますす。

メンターは、「良き指導者」「優れた助言者」などを意味し、仕事やキャリアの手本となり、指導や助言をしてくれる人材を指します。メンターには、社会人としてのあり方や仕事に対する考え方など、幅広い視点から相手の成長を支援する役割が期待されています。

また、初期の仕事や職場に慣れる手伝いをし、離職を防ぎたいという狙いもあります。 新卒の入社後フォローと、中途社員が安心して定着することを目的に当社でも取り組みをはじめました。

 

(2)メンター制度とOJT制度の違い

メンター制度とよく比較されるものとして「OJT制度」があります。

OJT制度とは、「先輩社員が、後輩社員に対して行う、実務を通じた実践的な教育訓練制度のこと」です。

美容室においては、営業中の指導や、営業終了後の練習会や勉強会、ミーティングなどがこれにあたります。

メンター制度とOJT制度は、先輩社員が後輩社員に指導・助言をするという点では類似していますが、助言する側の所属している部署とサポートする範囲が違います

OJT制度…同じ部署・店舗の先輩社員が担当

メンター制度…基本的に後輩社員とは業務上の上下関係・利害関係のない、別の部署の先輩社員が助言を行う

個人的なキャリア形成や問題解決など、私的な問題を含めて相談にのることがあるため、面談などのコミュニケーションスキルや関係構築がより重要な要素となります。

当社でも、違う部署・店舗の先輩からメンターを選んでいます。

詳細は後述するダウンロード資料に記載していますが、直属の上司が、他店・他部署の誰が適任か考えメンターを選び、直接依頼しています。

 

(3)メンターならではの特徴とメリット

メンター・メンティーには、同じ部署の先輩・後輩といった縦の関係性とは異なる、部署を越えた斜めの関係であるがゆえにできることがあります。

縦の関係性は、指示・命令・相談・報告など、業務の相談や義務的なコミュニケーションになりがちです。一方で斜めの関係からは、気軽な雑談やフラットな相談が生まれやすく、メンターは同じ社内の組織人としてのアドバイザーに徹することができます。

メンター側の3つのメリット

メンターにとっては、自分の職歴やスキル・経験に自信を持つことや、モチベーションアップにつなげることができます。比較的気軽に話すことができるのもメリットです。

①メンター自身のキャリア形成を考えるきっかけができる

メンターを依頼すると「自分は経験も成功体験もないし、メンターなんて申し訳ない」という遠慮が出やすいです。そのような社員には、メンターを担当することをきっかけに自身の語れることを棚卸しする機会になります。

これまでの職業経験を振り返って、成功したこと、失敗したことを考えます。

成功体験からは、自分の強みが改めてわかります。失敗した経験は、自身の成長を感じられるとともに、メンティーに対する励ましにつながるかもしれません。また、キャリアの棚卸しにより、どこが転機だったか、今自分がキャリア上のどのステージにいるかも確認することができ、結果として自身のモチベーションが向上することが多くあります。

②メンター自身のスキルアップをねらえる

メンターとして話の聞き方・伝え方を工夫することでコミュニケーション力が向上します。また、メンティーと話すことによって、今では忘れてしまった新人のころの悩みや希望、乗り越えたことを思い出すことができ、メンターの業務上の部下や後輩に対するOJTのスキルアップにもつながるでしょう。

③会社視点をもつ

 後輩の悩みは会社や会社の制度に対して、というものが出てきます。先輩はその相談に乗ること自体で、なぜ会社はこうするのか、なぜこの制度があるのか、といった会社視点を持つことにつながります。

メンティー側のメリットは2つ

メンティーにとっては、直属の上司には話しにくい内容を含め、様々な悩みをメンターに相談できます。このため自分のキャリアを長期的な視野で見るきっかけとなったり、直面している問題を解決するためのヒントを得たりすることができるでしょう。

①期待と現実のギャップを埋め、成長のきっかけにできる

新人のころは、会社や仕事に対して抱いていた期待と現実のギャップを実感して自信がなくなり、誰にも話せず自分の中だけに抱え込んでしまうことがあるものです。

「期待していた業務を任せてもらえない」
「自分だけ遅れをとっている気がする」

といった悩みに対し、悩んでいるのは自分だけではないこと、転んだ時の起き上がり方、少しずつ成長する喜びなどをメンターから聞くことができます。先輩の一言が回復への分岐点になることも少なくありません。

②メンターを介して、多様な働き方を模索できる

ワークライフバランスなど、働き方について様々な意見が聞きたいと思った際、メンターという社内ネットワークを使うことができるのがメリットといえます。

「自部署にはワーキングマザーがいないので、他部署の先輩の話を聞きたい」
「他のチームの場合のキャリアの積み方を知りたい」

といった多様な働き方のお悩みにも、メンター制度は効果を発揮します。

 

(4)運用ルールと実際にやってみてのポイント

当社でもはじめたばかりなので、試行錯誤です。やってみて、はじめる前に次のことを決めておくとメンターが迷わずに済むと思いました。
※当社の具体的ルールはダウンロード資料に載せています。

ルールの設定が必須の項目

①守秘義務

メンタリングにて知った情報、話した内容を、メンターはメンティーの同意なく第三者に口外しない

②相談窓口

メンター・メンティーのみで解決できない問題が発生したり、メンター・メンティー同士の相性が良くない場合などの相談窓口を決める

③メンタリングの実施時刻

就業時間内に行うのか、就業時間外に行うのか。原則として就業時間内。時間外にすると、不必要にメンタリングに対する本人たちのモチベーションが低下する恐れもあるため

任意での項目

①メンタリングの実施期間

いつからいつまで制度上の関係が続くのか。半年~1年程度が一般的

②メンタリングの実施頻度

2週間に1回、月1回、2カ月に1回、など。数回実施した後は本人たちに任せても良いが、初めの数回は決めておくことが望ましい

③メンタリング1回あたりの実施時間

30分~1時間程度が一般的。実施頻度同様、初めの数回は目安を決めておく

④メンタリングの内容

初めの数回は、「何を話せばいいの?」と戸惑うメンター・メンティーも少なくないため、話すテーマの例を示しておくとよい

⑤メンタリングの手段と場所

メンター・メンティーの職場が離れている場合、電話でのメンタリングを可にするのかどうか。最近ではWEB会議システムを使っての実施も増えている

⑥進捗確認方法

実施記録フォーマットなどの用意(守秘義務に反する内容を書かないよう注意)

⑦メンタリングにかかる費用負担

職場外のカフェなどでメンタリングを行う可能性がある場合に、費用負担はどの部署が行うのか、その上限金額などを明確にする

⑧メンター・メンティーの上司の関与 原則、メンタリングの方法や内容には関与しない。スケジュールのみ把握できるようにしておく

 

(5)無料資料ダウンロードのご紹介

当社の「メンター制度」導入時の詳細資料をダウンロードできます。自店で始める際の、参考にして頂ければと思います。

ダウンロードはこちらのページからどうぞ。

https://revol.co.jp/documents/

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