【美容師の独立】向いている人、向いていない人|30代美容師の独立開業が成功する秘訣

 

作成日:2021/10/26 更新日:2023/3/14

担当 / 代表取締役  平井 伸幸    

   

2021年にはレボル直営美容室で店長までやってくれた社員が、地元の福島県に戻って独立開業しました。距離があるので苦労しましたが、最初の物件選び・融資のための事業計画づくりから一緒に手伝いました。

そして2022年には沖縄の店長が、レボルのFC(フランチャイズ)として独立開業を果たしています。

この経験から、独立までのステップはどんなことがあるか、そして独立に向いている人・いない人について解説します。

目次------------
(1) 独立を決めたら何をするのか、何が必要か
(2) 誰もが陥る独立してからの課題とは
(3) 独立に向いている人、いない人

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(1)美容師で独立を決めたら何をするのか、何が必要か

これまで、自社の社員でもお取引先の社員の方でも、合計すると100人以上の独立を見てきました。

最近はひとりサロン、夫婦サロンでの独立が多い傾向にあります。

ここではっきり理解するべきなのは、ひとりサロン・夫婦サロンで成功する条件と社員を雇い、たとえば複数店舗経営など企業化する成功とでは、全く違うということです。

独立して順調な人、苦労している人、お店を潰してしまった人とそれぞれ。独立しなければ良かった・・と泣かれたこともあります。

そのような経験から、独立に向いている人、そうでない人がいると思っています。

独立して「この人は絶対うまくいく」と思う人と、「この人はうまくいかないだろうな」と思う人は大きな違いがあり、はっきりわかるものなのです。

将来独立を夢見る人向けに、順を追って独立までのステップと必要になるものを書きます。

 

ステップ1. 独立の意思表示と理解を得る

現在の会社・社員、家族・パートナー、お取引先などにその意思を伝えておかなくてはいけません。リスクも多い決断であり、もちろん反対もされるでしょう。

長く接している社員やお取引先には恩や情があります。

それらに応えるために< 独立の目的 >を明確にすることが必要。なぜ、独立するのか、独立して何がしたいのかを明確にすることです。

失敗する人は、①会社へのネガティブな考え方や、②強すぎる自己中心的な考え方から独立を選んでいます。

 

ステップ2.物件選び

物件を決めることで、おおよそ美容室の型が決まってしまいます。

・どのくらいの規模(売上・客数・客層)を目指すのか
・何を重視して場所を決めるのか

「自分の家から近いから」を最優先で決める人がいますが、残念ながらこの時点で視点がすでにずれています。お客様目線でなくては成功は難しいでしょう。

< ビジョン >

目指す成功のイメージが大切です。

・ひとり又は夫婦でずっとやっていくこと(=つまり「個人経営」「家族経営」)をしたいのか
・それとも、その先に企業化を果たし、拡張、複数店舗を目指すのか

もし企業化を目指すのであれば、店長経験などマネジメントの経験がないと厳しいでしょう。

当社でもFCオーナーの条件に、店長経験2年以上としています。

美容師として優秀なのと、マネジメントとして優秀なのはまったく別の話です。連続するスキルではなく、小学生と大学生くらいの違いがあります。

この点を理解しないまま、店長もやらずに独立して複数店舗を目指すのはあまりにも無謀で、店舗経営を続けることは難しいだろうと思います。

社員としてリスクがないうちに、会社の資源を使いマネジメントとして多くの経験をすることが賢いやり方。その経験が財産になっています。

 

ステップ3.お金の準備・計画

資金集めには次のような方法があります。

① 自己資金で用意する
② 親・身内から借りる
③ 銀行から借りる
④ その他特殊なケース(FCで本部から借りる、スポンサーから出資を得るなど)

ほとんどが②か③でしょう。
計画がなければお金を貸してもらえません。③金融機関から借りるなら「事業計画書」の作成提出が必須です。

< 目標と計画 >を明確にしなければいけません。

・初期費用(美容室をオープンするために)いくら必要か
・運転資金(毎月のランニングコストとして)いくら出ていくのか
・資金計画 いくら借りて毎月いくら返すのか

 

ステップ4.現在の会社での引き継ぎ

お客様への挨拶、後任者への引き継ぎは非常に重要です。引き継ぎ時にその人の素の人間性が出てしまいます。

< スジを通す生き方・人間性 >

円満に、周囲から応援され独立していく人は成功の可能性が高いです。しかし、それができない人が多いのも事実。ここに手を抜いてはいけません。

独立してから社員が採用できない、採用してもすぐに辞めてしまうと悩む人はとても多いものです。

独立後はオーナー個人の人間的魅力や覚悟で社員を魅了するしか方法がありません。

独立したら、常に悩みだらけになります。その時に助けてくれる人が自分の周りにどれだけいるのかは、過去の自分がどのように人との接してきたのかが全てです。

 

(2)誰もが陥る独立してからの課題は何か

独立にあたり、今まで美容師としてやってないことばかりが出てきます。

たとえば次のようなものです。

① 設備関係・・電気、水道、ガス、通信、警備、POS・・・
② 経理関係・・口座開設、各種振り込み、会計処理、納税・・・
③ 人事関係・・求人、採用、保険手続き、給与計算と処理・・・
④ 集客関係・・HP作成、SNS運用、チラシ作成、看板、地域のご挨拶・・・
⑤ 販促関係・・MENU、POP、OPENキャンペーン立案、記念品・・・

経験がないのに自分で判断しなければいけません。誰もやってくれないのです。お金がかかったり時間がなかったり、非常にストレスでしょう。

 

経営者としてイチからの学び

ここで面倒なことを嫌がらず、むしろ学ぶことができる人が経営者として伸びていきます。

そして、上記①~⑤に加えてやらなければならいのが⑥今までアシスタントがやってくれていた仕事です。

・シャンプー、塗布などの技術ヘルプ
・電話受付や会計
・掃除やお茶だし
・発注や在庫管理
・オープン準備、閉店処理

・・・など、が膨大にあります

だれもが独立して1日目にアシスタントのありがたさに心底気づきます。

そこで、美容師としての仕事を見直し、なぜやるのか、そしてスタッフやお客様への感謝や
支えてくれる<ご縁ある人への感謝>などをリアルに感じるでしょう。

 

(3)独立に向いている人、いない人

美容師として売れている人が独立を考えます。しかし、それは独立して成功するための最低条件です。

前述しましたが、独立して成功する人のポイントは、

<独立の目的> が主体的で、利他的である
<ビジョン> が明確、一貫性がある
<目標と計画> が具体的で実現可能性がある
<スジを通す生き方・人間性> が魅力的で応援される
<経営者としての学び> が素直で、勤勉である
<ご縁ある人へ感謝> ができて、誰からも感謝される

だと考えます。

会社というフィールドから飛び出し、いち個人として勝負するのですから、今まで学んだことの全てと人間性が問われます

前述の、独立した元店長から後輩へ向けた言葉をご紹介します。

お客様も取引している会社や企業も笑顔になれるような仕事をしなければなぁと思います。

(中略)

会社にいるうちはやりたくない事もやらされたりするかもしれません。
いくら文句言ってもいいけど、最終的に結果を出す人間でいる事です。

最近は若い子はその辺弱いかなと、、20代はあっという間。
自分も腐ってた時間があってそれがいかに無駄だったか後悔してます。頑張って欲しいですね^_^

美容師として多少売れているから、独立して成功できると勘違いしてはいけません。

技術、接客、知識ノウハウだけでなく、人間性を高め、ご縁のある人から感謝される自分であること。それを会社員のうちに磨いてくことが重要です。

レボルでは、リスクをもって独立した美容室オーナーがハッピーになれること、さらにはハッピーリタイアできることを支援していきます。

これから独立を目指す方には独立にいたるステップを事例として全てお渡しします。
さらにFC制度や、開業支援もあります。独立へのお悩みがあれば、お気軽にお問い合わせください。

美容室オーナー向け無料オンラインセミナーも開催しています。
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これから独立を目指す方も参加いただけますので、独立前にぜひ学んでください。

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