コロナと共存・美容室店舗での苦闘と喜び

2020/05/10

担当 / 店舗運営部 MGR 加来 愛弓  

 

新型コロナウイルスに罹患された皆様、および関係者の皆様、影響を受けられた皆様に心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早いご回復と感染の収束をお祈りいたします。

 

■ 不安を抱えながらのサロンワーク

 
美容室も新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け始めて、1カ月以上が経ちます。3月末から4月の前半にかけて、感染が拡大し私達も非常に不安な中、日々営業していました
 
特に私が勤務している地域は、とても近くの病院で集団感染が発生したり、感染者の数も増えていて緊張感が増すのを肌で感じていました。
 
少なくともその時点での、私一個人としては美容室も休業するべきと考えていました。スタッフを守る・お客様を守る・スタッフの家族を守るという観点からです。現場の一意見として、会社にも伝えました。
 
そして、緊急事態宣言が発令されましたが、美容室は休業要請対象外という事で、営業は続けました。ただ今までとは同じではなく、ありとあらゆる策を講じました
 
密にならないように予約を制限して、スタッフは最少人数で営業。会社からも次亜塩素酸水など消毒液やマスクの支給もあり、少しでもスタッフ・お客様の不安を取り除けるよう、協力してもらいました。
 
みんなの協力もあり、ここまで感染者を出さずに営業を続けてきています。緊急事態宣言が延長され、ここへきて4月に予約をキャンセルされ美容室に来るのを我慢されていた方の予約が入りつつあります。
 
 
 

■ お客様からのありがたいお言葉

 
そこで不安な中ご来店いただいたお客様に、大変ありがたい言葉をいただきます。
 
「やっぱり美容室は女性にとって必要不可欠ですね
思い切って来てよかった。気持ちもすっきりした
気分転換になった
ここが開いててくれて本当によかった

 
美容師になって20年以上・・・とても新鮮な気持ちでした。美容師の仕事しかしていない私からすれば、当たり前の仕事内容なのですが、こんなにも皆さんに喜ばれる仕事なんだと改めて実感しました。正直、驚きでもありました。
 
そして、美容師という仕事を選んで良かったと心から思いました。
 
国会で「理髪店は国民の安定した生活を営む上で必要な事業である」と位置付けられました。しかし、休業している美容室もたくさんあります。なぜなのか?間違いなくお客様・スタッフ・・・大切な人を守るためだと思います。
 
休業も営業もどちらも正解はないと思います。とても難しい判断です。
しかし、営業している中でいつも以上にありがたい声を聴けているのは事実です。
 
私達、美容師に今できる事は何か?先日店舗ミーティングで話し合いました。コロナ疲れを少しでも癒せたらと、マッサージメニューの強化など複数案出ました。とても良い時間でした。
 

 

 テイクアウトの飲食店で感動した体験

 
このような状況になると、普段は見えなかった部分が見えてきたりします。私も消費者側で感じる事も多いです。長年利用させてもらっている所をやむを得ずキャンセルも、こころない言葉とともに全額キャンセル料・・・悪気のない言葉の一部を切り取って揚げ足取り・・・
 
感動することもありました
お店の近くでよく行く飲食店、テイクアウトをお願いしました。出来立てを持って帰りたかったので、仕事が終わりそうな時間に取りに行くことを伝えていました。しかし、仕事が終わらず遅れる連絡を2回ほど入れ・・・結局最初の予定時間より30分以上遅れてしまいました。
 
2回目の連絡をいれたあと、お店から折り返しの電話があり、「できたてを持って帰ってほしいので、今できているのはスタッフのまかないにします。お仕事終わったらお電話ください。15分くらいで準備できますので・・・」との事でした。
 
遅れるのは100%こちらの都合ですので、何度もお断りしましたがどうしてもできたてを!!と。そして、電話で連絡をい入れとりに行ったところ、いやな顔ひとつせず、「お仕事お疲れ様でした」と笑顔でお渡ししてくれました。
 
簡単なようで、なかなかできる事ではないと思います。感動しました。そして、人は感動すると誰かに話したくなるもので・・・いろんな人にこのお店のテイクアウトおすすめです!!と自然と宣伝しています
こんな時だからこそ、優しい気持ちでいたいものだと心から思いました
 

 
まだまだコロナウイルスとの戦いが続きそうで、共存していかなければならないのかなと感じています。どのような状況であっても、自分にできる事をしっかりやって、ひとりでも多くのお客様に喜んでいただき、癒しの時間になればと思います。
 
 
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