担当 / 取締役 中村 文男
6月6日に第27回 レボルワインディングコンテストが行われます。4月・5月で地方予選を行っています。 サロンオーナー様、《パーマ屋さん》を目指して見ませんか! |
■美容室がパーマ屋さんだった日
今から50年以上前、私が子供だった頃、母親は「これからパーマ屋さんに行ってくる」と出掛けました。あの頃は、どこの家でもパーマ屋さんと言い、美容室とは言っていませんでした。
35年程前、私が美容業界に入った時もまだパーマ屋さんという言い方は、残っていました。当時は50%以上のパーマ比率を維持していたサロンさんは多かったと思います。サロンさんに伺うと、使い捨てペーパーは無く、山のようなペーパーを伸ばす手伝いをしながら、商談をした記憶があります。
それが20年位前から、カリスマ美容師の台頭や、カラーブームと共に、パーマ客の減少が目立って来ました。近年では10%以下のパーマ比率のサロンさんがかなり目に付きます。
■パーマ比ダウンのスパイラル
この20年間、業界もパーマ客を増やそうと、デジタルパーマ等の機械を開発したり、化粧品分類のカーリング剤を開発したりして努力して来ました。
ただ、基本的なワインディングなどの技術を磨くことを怠っていたのが、伸びない大きな原因だったと思います。
①ワインディングやデザインに自信が無い
②そのため、パーマを積極的に勧めない!
③パーマのお客様が少ないので、パーマに関する技術が磨かれない!
と言う負のスパイラルに入って居ると思います。
これは、機械や薬剤の開発だけでは如何ともなりません。
■レボルワインディングコンテスト
レボルは創業当時から、パーマをメインに事業を展開して参りました。
基本技術のワインディングコンテストを初めて開催したのは、1989年です。しかしこれは、サロンのオーナーさんから、4月入社の新入社員が5月になると目標が無く、退社してしまう事が多いので、その対策としてワインディングコンテストを設定して欲しいとの提案がきっかけでした。
そこで、当時お付き合いしていたS先生にご協力頂き、S先生の考え方に基づいた方式で行いました。ところが、審査基準が明確でなく、参加された方々から沢山のクレームを頂きました。モチベーション向上の為に実施したことが、かえってモチベーション低下に繋がって仕舞いました。
誰が見ても公平に審査できるやり方を、従来の方法にとらわれる事なく考えました。
そして、1990年から5分巻きの現在の方式になりました。
これは、
① 本数×5点が持ち点で、そこから
② 毛束の面と両サイド
③ スライス
④ ゴム掛け
⑤ ロットの治まり、の4項目で減点して行きます。
例えば、Aさんが40本を巻いた場合、200点の持ち点ですが、4項目の減点が50点あると、合計得点は150点になります。Bさんが38本巻いた場合は190点の持ち点で、4項目の減点が25点なら、合計得点が165点で、Bさんが上位になります。
コンテストで在りがちな、取引額が多いから!とか審査員との人間関係などに評価が左右されることなく公平に評価される事で、現在も続いております。
そして最も肝心な、営業においてタイムアップと仕上がりの良さを可能にして、パーマ比率が40%、50%を超えるサロンさんが続出しております。
12年前からは、5分巻きと全頭巻きも取り入れたバイアスロン競技部門も実施するようになり、更に3年前から2人の共同作業で全頭を巻くペアワインド部門も始めました。
今年で27回大会になりますが、4月から5月にかけて全国各地で予選会が行われているところです。積極的参加される美容師さんは27年前も、現在も多くはありませんが、貴重な技術が身に付く事を、熱心にお伝えする事によりご理解頂きエントリーして頂きます。その様にして参加されたサロンさんは、必ずパーマのお客様が増えて喜んで頂いて居ります。
最近マーケティングを解りやすく書いた本が売れています。価格やサービス競争に巻き込まれるレッドオーシャンでなく、ライバルの少ない市場で、しっかりと技術を磨き、顧客満足を頂くブルーオーシャン戦略について書かれていました。
パーマに関する考え方と技術を磨き、≪パーマ屋さん≫を目指して見ませんか!
それが、美容業界のブルーオーシャン戦略だとレボルは考えます。
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