2023/6/21
担当 / 代表取締役 平井 伸幸
しかし「名プレーヤー、名監督にあらず」という言葉もある通り、美容師のスキルと店長のスキルはイコールではありません。
マネジメントに求められるスキルにはどのようなものがあり、体系的に育成するにはどうしたら良いかについて書きます。
目次------------
(1) 美容室で店長が育たない3つの理由
(2) 美容室店長の責任とは何か
(3) 店長のマネジメントスキル研修の事例
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(1)美容室で店長が育たない3つの理由
美容室の店長は、現場のリーダーであり主役です。店長が変わるだけで、店舗の売上が急拡大したり、またその逆もよく起きます。
コロナになって変化が激しい状況で、今まで以上に店長のスキルや人間性に頼るところは大きくなります。
大きな責任を担う店長の人選はどうなっているかというと、美容師としてのキャリアや実績が高い人がなる場合がほとんどです。
会社で体系的な育成もほとんどありません。順番や指名で店長になった美容師が、オーナーや先輩がやってきたことをマネしながらやっているというのが実情です。
私が多くの美容室を見てきて、店長が育たない理由は3つあります。
①オーナーが現場にいるから不要
小規模経営が多い日本の美容室では、現場にオーナーがいます。プレイヤーとしてスタッフの中でも一番売上が高いというケースも多いはず。
そうすると、「わざわざ店長を置く必要がない」という状況になります。
店長をおいても「名ばかり店長」となり、結局オーナーがすべてを決めてしまうということがおきやすいです。
②数字や管理が苦手または軽視している
美容室は技術や感性を扱う場所であり、オーナー自身が数字や管理に苦手意識を持つ場合も多いです。
- 売上の把握や分析をしない
- 戦略がない
- 係数管理がない
- マーケティングをしない…など
そんなことをしなくても、感覚的、経験的に何をすべきかわかっていると言う方もいます。
確かに合っているかもしれません。しかしそれでは再現性がなく、店長に任せることができず店長が育ちません。
③マネジメントが何かがわからない
美容室オーナーは優秀な人が多いです。そのため、自力で創業し、お客様を増やし、売上と利益を増やしてきました。
自分がマネジメント教育を受けなくてもできてしまったからこそ教え方がわからないとも言えます。
店長を任命することはできますが、店長の権限と責任範囲が不明確で、任された側は何をすれば良いのかがわかりません。
(2)美容室店長の責任とは何か
経営の神様P.F.ドラッカーいわくマネジメントとは、「組織をして成果をあげさせること」が中心的な責任です。
大雑把に言えば、オーナーが決めた戦略と目標について、「部下を用いて、なんとかしてやる」ということです。美容師として結果を出すのと比べられないほど、難易度が高いです。
当社ではスタッフに以下のようなキャリアパスを説明します。
ゲームでいうと「面(ステージ)」が変わっています。
2面では、スタイリストとして「自らお客様を担当する」
店長は3面。「部下を用いてなんとかしてやる」です。
1面や2面で求められたスキルとは全く別であり、連続性もありません。
つまり、店長になるというのは新しいステージに上がること。アシスタント時代にシャンプー、マッサージなどひとつずつ勉強してスキルを身につけたように、3面に求められるスキルを勉強していく必要があるのです。
マネジメントスキルは多岐に渡ります。
大手企業では管理職研修が用意されていますし、自発的に本を読んだり、研修に参加して学んでいくものです。
(3)店長のマネジメントスキル研修の事例
レボルでは、美容室の店長に必要なマネジメントスキルを10個に分け、研修を行っています。
どんなスキルが必要なのか、簡単にご紹介します。
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①セキュリティー&セーフティ
事件・事故を未然に防ぐには 火災や地震発生時の対処 など
②オペレーション
ピークタイム・アイドルタイムの指示 店内係・役割・チームワーク など
③スタッフィング
面接 採用 離職防止 退職・解雇 など
④トレーニング
ルールやマニュアル 教育・指導 部下へのフィードバック など
⑤カスタマーサティスファクション
店内環境 カウンセリング VIP対応 クレーム対応 など
⑥セールス
固定客フローと差別化 商圏 キャンペーン立案 POP など
⑦プロフィット
仕入と在庫管理 コストコントロール 損益分岐 など
⑧ペーパーワーク
週報・月報 報告書 KPI管理 年間計画 など
⑨コミュニケーション
部下の目標設定と評価 コーチング ミーティング など
⑩リーダーシップ
社外との交渉 率先垂範 店舗のビジョン 勇気 など
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10個のマネジメントスキルについては、詳細な資料を下記から無料ダウンロードできます。
サロンでの体系的なマネジメントスキル研修に活かしてみてください。
またお取引先サロンも含めて、成功事例の共有を目的に「店長セミナー」も実施しています。
どなたでも参加できますので、ぜひ参加してみてください。
店長に求められるスキルは多く、難しいものだらけです。
しかし、何にもできなかった人がいつしかスタイリストになれるように、教育できるものです。
ただし、何もしないでできるようになるものではありません。
レボルでは店長育成をお手伝いできます。机上論ではなく、リアルで活きた事例ややり方を知ることができます。また同じような悩みを持つ店長とつながれることも財産になるでしょう。
まずセミナーに参加してみませんか。店長、MGRを目指す方も歓迎します。
<お問い合わせはコチラまで>
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