2022/12/21
担当 / 店舗運営部 MGR 永澤瞳
1店舗に平均2名しかスタッフがいないことを考えると、3月に卒業し美容師になる新卒が入ってきた場合、かなり世代の離れたスタッフを教育することもあるかもしれません。
世代の違うスタッフとどう向き合っていくのか、考えてみました。
目次------------
(1)世代別の特徴とは?
(2)美容業界もサッカー日本代表に学ぶべき!
(3)やはり何よりコミュニケーション
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(1)世代別の特徴とは?
各世代には通称名がつけられていて、次のような段階があるそうです。
- 団塊の世代(1945-1949頃)
- しらけ世代(1952-1959頃)
- 新人類世代(1960-1964頃)
- バブル世代(1965-1969頃)
- 就職氷河期世代(1970年代頃)
- 団塊ジュニア・ロスジェネ世代(1970-1974頃)
- さとり世代(1982-1987頃)
- ゆとり世代(1980後半-1990年代)
- ミレニアル世代(1983-1995頃)
- Z世代(1995-2005頃)
参考:【5分で理解】年代別『思考・行動パターン』の特徴・価値観 | はるおうのブログ
X世代、Y世代、Z世代と大きく分けることもできます。
X世代
X世代は1965年から1980年生まれの世代で、団塊ジュニアと言われたり、スポ根アニメで育っていたり、スパルタ教育を受けていたり、厳しい指導を耐えた世代の皆さんです。
そのような時代背景があり、厳しい人が多い世代でもありますが、とことん追求することができたため自信がある人が多いと言われています。
Y世代
Y世代は1981年から1994年生まれの世代です。ゆとり、脱ゆとり教育で学校での変化が大きかった世代でもあります。
もの・仕事に対しての執着が少なく、プライベート重視、がむしゃらにやることはダサいと思ってしまう世代なので自分らしさを求めることを重要視しています。
プライベートをいかに充実させるかということがキーワードになる世代です。
Z世代
Z世代は1995年から2010年代に生まれた世代です。
スマホに慣れていて少子化社会で承認を受ける機会が多く、多様性を受け入れやすい世代。この世代にはSNS活用は必須です。
ものよりサービスに価値を感じる世代なので、目的を明確に伝えたほうが納得して行動してくれます。
美容業界の構成図
美容業の創業年数の統計によると、昭和元年から63年までに創業している割合は80.9%です。
構図からいくと、
・X世代がオーナー
・Y世代が店長
・Z世代がアシスタント
となるお店が多いのではないかと思います。
もちろん人によって個性があり、前述した特徴に当てはまらない場合はあります。しかし、世代によって価値観が違うので、何を求めているか、何を大事にしているのかを教育する側が見極めてコミュニケーションをとっていくことが重要ですね。
参考>>美容業 結果の概要|厚生労働省
Z世代の先はα世代で、2010年以降に生まれた世代を指します。2025年には全世界に20億人を占めると言われています。
α世代の特徴はコロナ生活に慣れ、環境問題や健康への関心が高く、Z世代以上のデジタル社会に精通した人たちです。
近い将来、また違った世代が美容師として活躍することになるでしょう。
(2)美容業界もサッカー日本代表に学ぶべき!
2022サッカーワールドカップでの日本代表の活躍に勇気と感動をもらった方も多いのではないでしょうか。
強豪ドイツ・スペインに勝ち、日本中が歓喜に沸きました。クロアチア戦は残念な結果に終わってしまいましたが、言葉では言い表せない感動がありました。
代表選手の年齢差は最年長の川島選手から最年少の久保選手まで18歳差があり、監督や、スタッフまで入れるともっと差はあるでしょう。
みんなが同じ目標に突き進んでいるからこそ、年齢という垣根を越えてチーム一丸となって戦うことができ良い雰囲気を作っていたのではないかと思います。この雰囲気は、チームワークを大事にしている美容室でも真似したいところです。
私が注目したのは、コスタリカ戦の後の長友選手のインタビューの内容です。とてもハッとさせられました。
責任があるのは力を出せなかった若手選手ではなく、力を発揮させられなかった自分たちベテラン選手にある。そうチームメイトを擁護した長友は「W杯前から髪を染めたり、大きなこと、派手なことを言ってきたのに、それを結果で示せなかった。大きな責任があるのは僕だし、一番批判されるべきは僕だと思っている」と力説した。
Yahoo!ニュースから抜粋
「W杯全体を通しても、若手がサッカーだけに集中できる環境をベテラン選手が作ってくれていた」。当時23歳だった長友はW杯初出場。「中村俊輔さんや中澤佑二さん、川口能活さんが声をかけてくれて、2戦目に負けたあとも『次だぞ、全然問題ないよ』とポジティブな声をかけてくれた。それで僕自身救われた」と振り返った。
長友選手の言葉には、先輩が後輩をしっかり守っている姿、先輩が作ってくれる雰囲気を感じられます。果たしてこれが美容室でできているのだろうかと思いました。
今の時代は、後輩に言えないとか、自分のことで精一杯で先輩が先輩の機能をしていないことをよく見受けられます。
私自身、アシスタント時代を思い返してみると1個上2個上の先輩から店長まで、初めて技術に入る時や、不安な時に声をかけてもらって雰囲気を作ってもらい仕事をさせてもらっていたなと改めて思い出しました。
「失敗しても大丈夫だから」
「思って通りにやってみな」
「私たちが責任とるから」
という風に、よく言ってもらったことを思い出します。
日頃の練習を見てくれていたり、しっかりコミュニケーションをとっているからこそ言える言葉です。
チーム力のある組織は上の先輩が後輩を守っていくチームワークがあることが必要不可欠なのではないでしょうか。
(3)やはり何よりコミュニケーション
チーム力の高いチームは、メンバー同士でよく話をしていると聞きます。
個人のことをお互いが理解し、いい関係性ができるからこそ、その人のために行動したいと思えるのではないでしょうか。
世代の違いはあっても、各個人が何を大事にして何を求めているかを見極めて同じ方向を向くことができれば大きなチームになっていくはずです。
12月はお客様からの通知表の月であり、チーム力の試されどきです。忙しいからこそ、こまめなコミュニケーションをとって1年の集大成を最高月にしていきましょう。
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