厚生年金保険料の猶予制度

作成日:2020/05/30

緊急事態のみ検討を、厚生年金の納付を1年間猶予できる制度

1. ざっくりどういう制度?

新型コロナウィルスの影響で売上20%以上下がった場合、厚生年金保険の納付を1年間猶予できる。その間の延滞金が全額免除になります。

2. 自分のサロンは対象なの?

前年同月と比べて売上が20%以上、減少していて、一時的に納付が困難なサロン

申請時に厚生年金の納付が困難であることを証明しなければいけません。ここがハードルが高い。

・収入と支出の状況
・当面の運転資金の状況
・現金残高

から、いくら猶予するか(逆に納付できるか)、いつまで猶予するかを申請します

3. どこにいけばいいの?

納付の猶予(特例)申請書を年金事務所に提出(郵送可)

4. ポイントは?

融資や助成金と同じように、通常時の納付猶予と比べて手続きがかなり簡単になっています。
しかし猶予なので、当然ながら後日払わなければいけません。
支払いが溜まって行ってしまうので、一時的には楽になりますが、後日支払額がかさみます。コロナ対策で別ページにあるように、無利息の融資や補助金、助成金などが使いやすくなっています。
先にこちらの対応をするのが良いです。融資をうければ、それで支払いができるでしょ!となりかねません。

コロナ感染者を出してしまって休業、など一時的で大幅な売上ダウンがあった時、融資等も間に合わない場合、活用を検討して下さい。

毎月の納付期限から25日以内に申請する必要がありますので、ご注意下さい。

■総まとめ ■

厚生年金や税金は、支払い優先順位が非常に高いです。

あくまで猶予、融資等を最大限に活用し、緊急事態のみ検討を。
厚生年金が免除されることはないでしょうが、国の施策に期待しましょう。