2021/4/13
担当 / 取締役 中村 文男
目次------------
(1)理念浸透には幹部が一枚岩になる
(2)理念浸透のために身につけたい7つの習慣
(3)経営理念に基づく願望の明確化
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(1)理念浸透には幹部が一枚岩になる
昨年秋から、会社の幹部5人がA社の研修会に参加しました。そして、理念浸透プログラムを活用して、毎週7時半から一時間の勉強会を行い、学んだのは次のことです。
その決断を正解に導くのが幹部の責任である。
もしも経営者の決断に賛成できない時は、納得するまでとことん話し合う。そして納得したなら、幹部全員が経営者の代弁者として、一枚岩となり組織を牽引することで会社の未来は切り開かれていく。
これまで私は、経営者との微妙な意見の違いを、会社の内・外で無意識に吐露してしまうこともありました。その結果、いたずらにスタッフやお客様を迷わせてしまった事を反省します。
今月から新たに幹部2人も加わり七人の侍となりました(笑)。これからより強い組織なることでしょう。
(2)理念浸透のために身につけたい7つの習慣
先日、ディーラー様の社長と営業同行した時に、スタッフさんが指示に反して勝手な方針を打ち出している!と怒っておられました。そこで、勉強会で学んだ事をお伝えしたところ、メモをして目につく所に貼り注意しを促し始めたとのこと。その素直な行動に感動しました。
お伝えしたこと。それは、
・責める
・文句を言う
・ガミガミ言う
・脅す
・罰する
・褒美で釣る
それに対して
・支援する
・励ます
・尊敬する
・信頼する
・受容する
・意見の違いを交渉する
これまで社会に出て、致命的な7つの習慣に当てはまる指導をたくさん受けてきましたし、私自身もスタッフやお客様に対して、これらを当然のごとく使ってしまっていたのです。
その結果、スタッフが離職したり、お客様が遠のいていったりしたことを反省するばかり……。
誰しも育った環境で受けた体験を、ついつい周囲に強いてしまいがちです。そのような時に、致命的な習慣を止めて、身に付けたい習慣を取るように心がけて参りましょう。
(3)経営理念に基づく願望の明確化
◆今月の目標を如何に達成するか?
◆今期の目標達成に向けて、ギャップを如何に補うか?
これまでにも会議などでたくさん議論してきました。
数字を追うことを繰り返していると、社員との関係が希薄になり、パッションダウンや離職を招くことも多く経験しています。
そこで、経営理念に基づいての判断や行動を全社員ができることを目指して勉強会を始めました。
一人一人の願望をより明確にすること、願望実現に向けて幹部が寄り添いサポートすること。そして、個人の願望と会社の願望をより多く一致させることが、大きな成果を生むことになります。
現パナソニックの創業者である松下幸之助氏は次のように書いておられます。
『正しい経営理念を持つと同時に、それに基づく具体的な方針、方策がその時々にふさわしい日に新たなものでなくてはならない。 この“日に新た”ということがあってこそ、正しい経営理念も本当に永遠の生命を持って生きてくるのである。』
松下幸之助著:実践経営哲学 (PHP文庫)
コロナ禍や人手不足の現状でも、我々は目先の売上や目標達成のみに追われるのではなく、いかにして縁のある方々の物と心両面の幸せに貢献するか!に向けて「日に新た」に思考し行動しようと思います。
そして、創業者の橋口会長が作った経営理念に、永遠の生命を吹き込んで参ります。
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