2021/5/17
担当 / 営業部 MGR 佐藤 雅也
4月に「美容室オーナーのハサミの置き方セミナー(第1回)」を開催致しました。現役サロンオーナーであり中小企業診断士の藤本様に特別講演をして頂きましたので、その内容をご紹介します。
目次------------
(1) 第1部:オーナーがハサミを置いても勝てる美容室になるには?
(2) 第2部(インタビュー):ハサミを置く時の不安や葛藤とは
(3) まとめ:ハサミを置くためにオーナーに求められること
(4) これからのレボルセミナー
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(1)第1部:オーナーがハサミを置いても勝てる美容室になるには?
メイン講師をお願いした藤本訓徳氏は、トップスタイリストとして大活躍されていましたが、43歳の時にピタッとハサミを置き現場を離れる決断をされました。
現在では3店舗の複数店舗オーナーの傍ら、中小企業診断士の資格を取得され、自社の経営改善・経営改革だけではなく他社や他業種の経営者支援を行われています。
「美容業界を良い業界にする!」という人生をかけてのビジョンを持ち、日々活動されています。
詳しいプロフィールについては、
をぜひご覧ください。
(1)-1 オーナーが現場を離れても売上アップできる理由
大前提として、必ずしもハサミを置くことが正解ではないとおっしゃいます。「一生職人」というのもその人の選択。ただ、大切なのは「人生をかけて本当にしたいことをする」ということです。
もし、「ハサミを置く」を選んだ場合、オーナーが現場を去るべきタイミングはいつなのか。藤本氏曰く、100%完璧なタイミングはない、と。ただ、大事なのはハサミを置くと「決める」こと。決断力と、最後までやり切るということが非常に重要です。
決められない人、やり切れない人が非常に多いので、決断し、やり切れば勝てる可能性は非常に高いと藤本氏は言います。
(1)-1-1 売上を上げる方法
藤本氏が現場を離れても売上を上げることができた理由は5つ。
・売上を上げる仕組み(レボルシステム)があり、やるべきことが明確
・コンサルタントの存在
・現場にオーナーという「邪魔な」存在がいない
・新しい組織の形を試行錯誤
レボルシステムをご採用頂き、弊社からコンサルに入らせて頂いていたことで、店舗運営に迷いなく取り組んで頂けていたという言葉が非常にうれしく思います。
反対に、今後改善が必要な点もお話頂きました。
▲連絡報告がないと状況がわからない
▲やるスタッフと手を抜くスタッフの差ができた
▲人財育成ができる幹部の教育が重要
やはり任せられる幹部の存在、その育成の必要性を再認識されたそうです。そして、その教育は考えているよりもとても時間がかかるもの。
しかし、オーナーがいない現場で売上を上げるためには必須事項。避けることができないものです。
(1)-1-2 現場の声
藤本氏が運営されている2店舗のマネージャーさんにご登場いただき、お話をして頂きました。
お二人のお話に共通していたことは、「オーナーが現場を離れると聞いた時は不安を感じた」ということ。今までは何かの決定はオーナーが行っていたものを、自分自身がしなくてはいけません。責任の重大さを強く感じていたそうです。
しかし、システムがきっちりしていたこととコンサルタントの存在のお陰でオーナーがいなくてもしっかり機能させることができ、自信に繋がっているとおっしゃっていました。
今回お話して頂いた、スーパーカットの時松マネージャーにインタビューした動画がありますので、こちらもぜひご覧ください。
(1)-2 中小企業診断士目線!勝てる美容室、負ける美容室
では、現場を離れたら何をするべきなのか、どうすれば勝てる美容室になれるのでしょうか。
現場を離れたらするべきことはたった一つ。「経営者にしかできないこと」をする、と藤本氏はおっしゃいます。
経営者にしかできないこととは、
◇経営の勉強
◇現場に出ない分空いた時間を有効に使う
◇コンサルを活用し、必要以上に口を出さない
この4つに分けられます。
経営に関わることはどんどん学び、自社の成長に繋げるために動く。現場のことは現場に任せ、管理はしっかりする。これが大切です。
では、オーナーが現場にいなくても勝てる美容室とはどんなものでしょう。
➀ビジョンがある
➁5年先を見通す力
➂戦略、戦術をもって変化し続ける
④チャレンジ精神
⑤部下に支持される幹部教育とチームワーク
目的、目標の軸はしっかり持ち、変化の大きい時代に対応するため常にチャレンジする美容室。それが、これからも勝てる美容室のポイントです。
そして最後にお話しくださったことが非常に印象に残っています。
これからの美容師に必要なのは「職人」と「マネジメント」の2つが合わさる部分の能力を持つこと。腕を磨くことは重要です。その上で経営についてもしっかり学ぶことが、美容師としても美容室としても成長していける方法なのです。
(2)第2部(インタビュー):ハサミを置く時の不安や葛藤とは
第2部では、弊社社長の平井がインタビュアーとなり、ハサミを置くことについての質問をさせて頂きました。
いくつかの質問の中から、2つをご紹介します。
➀ハサミを置く前後で苦労はありましたか?
藤本氏:
20年以上現場でやってきたので、ハサミを置く=腕がもがれるような感覚でした。そして、これからどうやって稼いでいけばいいのかがわからなかった。
そして現場を離れてからは、時間がありすぎてやるべきことを見失っていました。
そこで、経営の勉強を始め、たくさんの本を読みましたが、核心的なことがわからず、中小企業診断士の勉強スタートを決めたのです。5年くらいかかり取得できました。
➁サポートするコンサルタントを決める際のポイントは?
藤本氏:
当初、2人候補がいました(レボルと他社)。最終的にはフィーリング。
どちらもしっかりサポートしてくれるのはわかっていましたが、実際に寄り添ってくれるかどうか、タイムリーに動いてもらえるかどうかが非常に大切です。 しかし結局は話をしてみて、自分に合うなというフィーリングで決めるのが一番大切です。
(3)まとめ:ハサミを置くためにオーナーに求められること
このセミナーを通して私が感じたことをお話させて頂きます。
藤本氏とは7年の付き合いになります。今回のセミナーは、以前からコンサルを通してお聞きしている内容でした。
セミナーを拝聴して改めて感じたのは、オーナーに求められることは「決断力」と「行動力」だということです。
ハサミを置くと「決める」こと。決めたら、何をするべきか考え行動に移すこと。変化が大きいこれからの時代にもこの2つは必ず求められる能力です。
そして、もう一つ重要だと感じたのは、スタッフとオーナーの関係性。
現場を離れた後に任せられるスタッフをどう選定するか、どこに責任を渡すかを決める。スタッフがオーナーとどう関わってきたかもしっかり見る必要があります。
ただ能力が高い人を選ぶのではなく、どれだけオーナーや会社のことを理解しているか、そこを見極めなくてはいけません。できていないところを見るのではなく、信じて任せられるかどうか。それがスタッフの成長にも組織の成長にも繋がります。
その為には、ハサミを置く決断をするもっと前から、しっかりスタッフと関係を築いておくことが重要ですね。
今回のセミナーで、レボルシステムを通して藤本氏とスーパーカット様との関係を持てたこと、一緒に歩めることのありがたさを強く感じました。
今後も多くの美容室オーナー様のサポートをしていきたいと考えています。皆様の可能性を広げ、美容業界の活力源となるのがレボルの使命です。
ぜひ、お問い合わせください。 また、次回以降のセミナーにもご参加いただきたいと思います。
(4)これからのレボルセミナー
今回ご紹介した藤本氏とのコラボセミナーの続編を行うこととなりました!
◆第2弾 5月24日(月) 10~11時
「サロンオーナー&中小企業診断士が教える美容室の売上対策! マンパワーに頼らず仕組みで売上アップする方法」
◆第3弾 6月28日(月)10~11時
「スタッフが採用できる!育つ! 任せるサロンオーナーがやっている売上アップの組織づくり」
◆第4弾 7月19日(月)10~11時
「スタッフに任せるほど売上アップ! 今、伸びている美容室の幹部育成、右腕づくりの実態」
他にもカールフォーマーや店販セミナー、3本柱などもやっていきます!ぜひ、このタイミングだからこそ、学びを増やしてコロナ収束後に一気に加速できるように準備しましょう!
こちらからどうぞよろしくお願いします!
セミナー・見学会 | 株式会社レボル (revol.co.jp)
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