2021/3/10
担当 / 店舗運営部 MGR 永澤瞳
- コミュニケーション能力
- 人を思いやる力
- 人の意図をくみ取る力
- 企画立案力
- プレゼン力
目次————————
(1)なぜ今読解力に注目されているのか?
(2)読解力をつけて美容師を育てる方法
(3)「技術だけ」の美容師にならないために
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(1)なぜ今読解力に注目されているのか?
読解力のブームになったのが新井紀子さん著「AI vs 教科書が読めない子供たち」(東洋経済新報社)です。
多くの仕事が人間に変わりAIに取られてしまうとされていますが、生き残るためにもAIに負けない読解力が重要と注目されています。
小学生の読解力は2015年のPISA(15歳児の学習習熟度調査)において日本は516点で前回から22点も下がっているそうです。OECD(経済協力開発機構)加盟国中でも順位が1位から6位に転落しています。2018年には15位になってしまいました。
読解力がないとなぜ問題なのか。それはいずれAIに変わってしまう可能性があるからです。AIは読解力が苦手なので、読解力があればAIにも勝てるといえます。
美容の仕事は相手がいてできる仕事です。
読解力が優れている人は、会話や相手の表情や動作などから相手の気持ちを読み解くことができます。
人の気持ちを察することができる人はその場の雰囲気を読み取れる力があります。そして状況判断をしながら最善の対応できるため、コミュニケーション能力が優れている人だといえるでしょう。 そしてこれらは仕事を効率的かつ円滑に進める上でも重要な力です。
(2)読解力をつけて美容師を育てる方法
レボルの入社時の提出物の1つに作文があります。橋口会長の著「トップスタイリストになるための8つの階段」を読んで感想文の提出です。
試験官の私たちは学生たちの文章から、どのようなコミュニケーション能力を持っているのかを読み取っています。
また、新人研修や社内講習会を受けた後にも感想文を提出してもらっています。
言葉を選んで、相手にわかるように話を組み立てたり、本の内容をわかりやすくまとめたりと、文章を書くのは頭を使います。だからこそ、良い練習になるのです。
文章を書く上では起承転結を意識しますが、コミュニケーションの中でも大事です。たまに何を伝えたいのかわからない人はいますよね。文章を書くことで解決できるかもしれません。
起承転結に加え、情報の中で必要なものだけを取捨選択しまとめていくというのは次のような場面にも必要なスキルです。
- 何か問題が起きた時の上司への報告
- お客様へパーマの提案をする時
- 店販の話をする時などすべてのサロンワーク
読解力のあるスタッフは指示をした時に、指示内容から相手の状況ややりたいこと、欲しいものなどを理解し先回りして動いてくれるはずです。これは絶対にAIにはできないことです。
美容師育成の一つにぜひ、文章を書くという時間を作ってみてください。
(3)「技術だけ」の美容師にならないために
美容の仕事はAIに変わることは難しいとされていますが、技術以外の部分では徐々に美容師の仕事に変わり台頭してきています。時代は変化してきているのです。
先日、AIカラーを使っているお店へ髪のカラーをしてもらいに行ってきました。タブレットに出てくるいくつかの質問に答えていくと、こんなイメージはどうですか?と画面上で提案されます。
そして美容師が髪の長さ、新生部の長さを測って入力するだけでカラーの調合、ぴったりのグラム数を教えてくれます。
その美容師さんに聞いたところによると、そのグラム数を全て使うことが重要で、綺麗な発色、もちをよくさせるポイントなんだそうです。AIが考えた調合と量を美容師が使いこなしています。
初めて経験しましたが、カラーの染まり具合が絶妙でとても綺麗に染まり、とても満足しました。他の美容室に行くと全体に根本だけ少し暗くなったり、染まりづらい部分が暗かったりしていて不満があったからです。
レボルでも直営店2店舗にミラーロイドを導入しています。IOTミラーを使い、似合う髪型のシミュレーションができたり、長さを切ることに対しての不安を取り除いたりなどの、より深いカウンセリングができるように手伝いをしてくれます。
今後ロボットがカウンセリングをして美容師はただ技術をするだけの時代が来るかもしれません。
しかし、人にしかできない仕事=美容の仕事です。だからこそ、人対人の思いをのせた技術や接客で地域NO .1の美容室を作っていきましょう。
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