2021/2/24
担当 / 取締役 中村 文男
レボルの歴史①~③記事はこちらです。
目次————————
(1) 週休二日制導入へ
(2) ガラス張りの給与・評価システム
(3) 全国に11店舗へ
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(1) 週休二日制導入へ
2001年に自社ビルが建ち、1階に2号店の美容室プレストが開業。その半年後には東京都板橋区ハッピーロード商店街に、知人の紹介による居抜き物件で美容室ライズをオープンすることができました。
これより7年間は関東3店舗の売上は順調に伸びて安定。メーカー業としてパーマ比50%を超え、一人あたりの技術売上も80万円を優に超えるモデルサロンとなります。20人前後の美容スタッフは派遣や出張でもインストラクターとして、立派に手本を示してくれました。
ただ、業績を優先していたので、その分休みを削っていたのです。平月は月に6日、12月は週1日の休みしかなかったりしたため、1月・2月には燃え尽き症候群となり離職者が多く出る事態も。また、労働基準局からは改善の指摘も受けていました。
2007年知人の紹介により、幹部として入社した平井(現社長)がこの現状をみて、『人が働く環境ではない!これでは優秀な人は入って来ない!』と週休二日制を提案。導入に向けて、これまでほとんど0に近かった次回予約を強化して50%まで頂けるようにし、2008年4月より週休二日制をスタートしました。
導入前は『特に週休二日でなくても、体が慣れているので大丈夫です!』と言っていたスタッフが、導入3ヶ月後には『講習会に行っても次の日も休みだし、友達にも会えるので、週休二日は良いですね!』との発言が(笑)。
それまでは年間の休日が平均83日でしたが、平均109日と26日増えました。次回予約が50%~60%(現在は80%~90%)頂けていることもあり、心配された売上も3ヶ月後には前年対比108%と伸びていました。
(2) ガラス張りの給与・評価システム
次に平井を中心に取り組んだのが、給与・評価システム作成です。これまでは、社長の感覚で評価や給与が決まっていました。
その制度を、次のように変更。
◆定量と定性の両面から求められるスタッフ像を明確に
◆そのスタッフ像と連動する給与表を作成
これにより既存スタッフのモチベーションも上がりましたし、新スタッフの求人においても条件を明確に示すことにより、優秀な人材を確保できました。
これまで美容業界では、このような評価システムと給与表が連動して運用できているサロンは少なかったのです。更に、机上の理論でなく実際に直営店で運用事例があるため、自社でも導入したいので教えて欲しいと、熱心なオーナーさんからお問い合わせを頂き新規にお付き合いするサロン様も増えました。
この給与・評価システムは修正を重ねて、現在はVol.7になっております。
(3) 全国に11店舗へ
週休二日制でも生産性を上げられる!
また、独自の給与・評価システムが機能することが証明出来たことにより、遠隔地でも直営店の展開が可能になりました。
福岡県福岡市で、地元の有名サロンが規模縮小の為に、西新店と八田店の2店舗を居抜きで引き受けることになりました。当初スタッフは戸惑うものの、レボルシステムを理解すると、短期間で損益分岐点を超えて黒字になりました。
肝心のスタッフ教育は、
・トレーニングセンターにおいての技術と考え方の習得
・先輩インストラクターによる入店フォロー
などを行いました。
これらの繰り返しで、岩手県から沖縄県までで11店舗の直営店が現在稼働中です。
昨年2月に発生したコロナ禍において、弊社もお客様とスタッフの安全を如何に確保するか?休業か?時短か?練習会は?予約の頂き方は?などなど様々な問題に直面して参りました。その都度、我々の取組みを注視しておられる美容業界の方々の指針に成れば!と試行錯誤を繰り返しながらの選択をしてきています。
これからも、レボルは美容現場に密着するメーカーであり、美容業界に革命を起こし続ける存在でありたいと思っております。