飲食業の繁盛店から学ぶ!美容室のこだわりメニュー 顧客感動

担当 / 代表取締役 社長  橋口 禎友

今回は繁盛店の鰻屋さんから美容室経営のヒントを得ようと思います。

 
■ 少しずつ消え行く鰻屋さん
今回知人から紹介された繁盛店のうなぎ屋さんからのお話しです。
今、鰻屋さんも大変な時代に入って来たと思います。何故か、うなぎの取れ高によって仕入れ数、仕入れ価格等が左右されます。
皆さんもお聞ききになっていらっしゃると思いますが、うなぎの稚魚が不良?全然採れない等でうなぎの価格が高騰し、我々の口に入る時の価格に反映されています。
 
うなぎ屋さんは仕入れが高くなったから、価格を転嫁すれば良いと思いますが、高くなるとお客様が減るのでは?と心配で簡単な事ではありません。私がここ5年間位うなぎ屋さんの動きを見ていますが、このような状況を見越して早々と閉店したお店がかなりあります。
 
うなぎ好きに取っては、うなぎ屋さんの前を通っただけで何とも言えないうまそうなニオイが立ち込め、思わずお腹が「ぐぅっ」となる方が沢山いらっしゃると思います。この強烈なニオイが少しずつ消えようとしています。

私の知っている範囲ですが、少なくとも10軒以上が閉店しています。その中には大将が高齢で跡継ぎが居なくなり、閉店した所も在ります。うなぎ好きには寂しい限りですが、少しずつ減少しているのは間違いないようです。
 
繁盛店は、繁盛する理由がある
しかし、このような状況下に有っても繁盛店は存在します。私が時々利用しているうなぎ屋さんは3軒在ります。
 
その内の1軒、今回のお話したいお店は自宅から遠いのですが、予約を入れてやっと食べることができます。ホント暇な日はないですね。このうなぎ屋さんはカーナビが無いと辿り着けない位目印が無く、田んぼの中にポツンと在る所です。

初めて行く人がここに行くと途中で不安になり、ほんとこの道走って行って大丈夫かなと思いたどり着く。辿り着いてお店の駐車場をみると、車がびっしり。お店に入ると、美味しいうなぎを求めて来たお客さんでゴッタ返している様子を見てしばし呆然。でも食べてみて納得、美味いうなぎ嫌いの人でも食べられる位臭みもなし、タレは薄めだけどうなぎ自体が美味しいからうまい!オマケにご飯も美味しい、味噌汁(しじみ汁)も美味しい、言葉は要らない、うなりながら食す。
 
欠点を感じさせない工夫も
このお店の欠点?は、お客の顔を見てからうなぎをサバキ、蒸して、焼いての順で出てきますので、お腹が空いている時はイライラしそうなくらい時間がかかること。
 
ところがこの鰻屋さん。本番のうな重が出て来る前につまみが出て来ます。これが結構美味しく楽しめます。だから待たされ感が殆どないです。
本番のモノが出て来るのに約40分位かかります。この間をつまみで楽しませてくれます。
 
つまみは4つ。先ずはうなぎの骨を揚げたモノ、次は小魚の甘露煮、3つ目は鮒の甘露煮、4つ目は牡蠣の薄味甘露煮が出て来ます。このツマミの事もスタッフがしっかり説明してくれます。
 
とにかく全てこのお店の大将の手作り。やはり繁盛店は何処かが違います。有り難い事にこのお店が遠いので助かっています。近ければ支払いが大変になります(笑)。

いかがでしょうか?厳しい環境下でも絶対に繁盛店は存在します。それは美容室も一緒、勝ち残っていくためヒントになると思います。