飲食業から学ぶ、美容室経営・美容室売上アップのヒント

担当 / 代表取締役 社長  橋口 禎友

美容業界と同様、小規模・家族経営の多い寿司店。大型店に客を奪われつぶれていくお店、逆に予約がとれないお店に2極化しています。
人気の寿司店から見える、美容室売上UPのヒントをひもときます。

 
予約がとれない寿司店
今回は飲食業界(個人寿司店)のお話しをしたいと思います。
飲食業界は今でもブラック企業の筆頭職業、そして小規模経営や家族経営が多いのでスタッフの意見は通らないのが現状です。
そんな中、在る地域のお寿司屋さんが完全週休二日制を取っているのにはビックリしました。
このお寿司屋さんに1ヶ月半位前に予約をしようとしたところ、予約がびっしり入っていて取れませんでした。余裕を持って予約を入れたつもりがとんでも無い…、まさか予約が取れないとは。
 
第1希望のお店で断られたので、第2・第3・第4希望のお店に予約を取ろうとしましたが、いずれも予約が取れず疑問を感じながら調べていくと、何とお店自体が週休二日になっているのです。
 
客の立場から言わせると、お店自体を週休二日にするのは止めて欲しいところです。が、恐らくスタッフを確保するのが大変な為に断腸の想いで実行されているのでしょう。

 
大型店に客を奪われつぶれていく寿司店と伸びる寿司店
今は大型店の回転寿司屋さんに極一部だと思いますが、お客様を奪われています。寿司店は時価が当たり前、ネタの名前が判らない、食べ方もうるさい等、多くのお客様に取ってはビクビクしながら食する。このような現状を解決しないまま時が過ぎ、いつの間にか客離れが始まり、経営が成り立たなくなり個人店が閉店しているのでしょう。
 
大型回転寿司店は自分の所でスタッフ育成をしています。その上短期間で現場の仕事が出来るように教育しています。大型店は価格が明快、ネタが新鮮、安い、食べ始めるのに時間が掛からない等、忙しい現代人に取っては最高のお寿司屋さんだと思います。時を同じくして個人のお寿司屋さんも頑張っているところも有ります。
 
大型店とは一線を画してお寿司に拘りを持っているお客様を集めているお店も有ります。下世話な話しですが、私が知っているお店はかなりの売上を上げています。
お店の大将とスタッフ3名女性スタッフ1人ないし2人体制で軽く750万円以上(客単価25,000円以上だそうです。)上げています。見ていると気持ちが良い位に営業時間も短くして売上を上げています。
 
寿司ネタは腐ってしまう、美容室で腐るものは?
勿論美容室と違い仕込みの時間はありますが。ここで美容室と寿司屋でネタの事をお話したいと思います。美容室はネタ(カラー剤やパーマ液等)、寿司屋は(魚等)。寿司屋の一番の問題は魚でも生魚です。これは鮮度が落ちると一気に使い物に成らなくなります。だから個人店が閉店しているのです。ネタの悪いのを出すと一発でお客は来なくなります。
 
その点、美容室のネタは何ヶ月放置していても腐らないです。美容室ではネタは腐らないですが、オーナーのやる気お店の方向性が見えて来なくなると、スタッフの心がいち早く腐り始めます。どちらも腐らせないようにするのは大変です。

我々美容業界に身を置く人に取っては、時代の流れを読み解き、いち早く決断し行動・実行しなければ成らないと思います。
最後に、人気寿司屋さんからの情報。週休二日制ですが週に一回は必ずスタッフ全員で勉強会や視察に行っているそうです。何処の世界も努力無しでは売上を上げる事は出来ないですね。