自店のこだわりはお客様に伝わっているのか

リーズナブルサロンにはお客様が入っています。カット専門店に加え、カラー専門店も目立ってきました。
自店はお客様からどう見えているのか、ここがポイントと考えます。

■ 競争激化で、低価格の流れに

美容業界も他業界と同様、競争激化により専門店化の流れが顕著になってきました。
「カット専門店」「カラー専門店」が好立地に乱立。
QBハウスの女性向けブランド「FaSS」(カット+スタイリングで2,000円)などリーズナブルかつシンプルな価格で集客を成功させるモデルが増えています。
ここ数年トータルビューティの流れで郊外に大型店が増加しましたが、その流れも人不足から一服感があります。
今後、中規模・中価格帯で他店との差別化がはかれないサロンはますます淘汰されていきます。
リーズナブル専門店の脅威に勝つために、自サロンが「どの顧客に、どのような満足」を提供できるのかを真剣に考え行動しないと生き残れません。
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■ 自店のこだわりは何か?

はじめて知り合う美容師のみなさんやオーナー様に「自店のこだわりは何ですか?」と質問しています。
個人的にとても興味がありまして(笑)。
多い答えは「アットホームな雰囲気のサロン」、「プライベートサロンで居心地が良い」など。
でも、それは本当にお客様に伝わっている差別化なのでしょうか?
「アットホームでないサロン」、「居心地が悪いサロン」を探すのは難しそうです(笑)
本当に自店にしかない価値、他に圧倒的に勝つこだわりをもたなければなりません。
またそれがお客様に伝わっているか、お客様が実感しているか、という事が重要です。
 

■ 前処理ひとつでも差別化できる!

レボルでも、差別化をはかるため以下に特に力を入れています。
①ダメージレスの施術、商品へのこだわり
②パーマ、ウェーブスタイルへのこだわり
③時間がはやい、予約通り終わる
④中高年齢のお客様に信頼されるスタッフの人間力

ああ uptodate

この間、久しぶりに一般の美容室でカラーをしてもらいました。(いつもは直営美容室に行っています、カラー会員なので)。
それであらためて実感しましたが、レボル直営は、ダメージレスのため、前処理・後処理にこれでもかっていう程、こだわっているという事です。
つい当たり前と思っていましたが他店と比較したらよくわかりました。
・人不足で時間がかけられない
・材料費を削りたい
・教育が行き届かない・・・
いくつかの理由が浮かびますが、カラーやパーマに対してあまりにも雑な美容室が多いです。
自分たちには当たり前の施術であっても、今一度お客様に伝えていき、きっちり説明する、さらにそれを実感頂くのが大事だと感じました。まだまだやるべき事がたくさんあります。
・なぜ前処理にこだわるのか、前処理の重要性
・どのように前処理をしているのか
・前処理で使用している薬剤の目的や意味
・それによる効果や効能
レボルでは、他店にないほど、お金も、モノも、手間も、時間もかけてお客様の髪の毛のために前処理しています。
それをお客様にわかっていただくためには、自分たちからお客様に伝えていくことが必要だと思います。
勝手にわかってくれ!はあまりに雑です。
それが伝わり、お客様が実感するからこそ、固定客になっていただけるのだと思います。
カウンター寿司で、板前さんが「今日のマグロは◯◯漁港で、今朝とれたての、今年一番あぶらが乗ったマグロですよ!」と説明されたら、それだけで「うまい!」になってしまうのが、面白いところです。
直営美容室も、まだまだ努力と工夫ができそうです!