美容師の採用、美容学校との関係づくり

担当 / 店舗運営武 MGR 永澤 瞳

採用活動の一環で、美容学校へ行ってきました。授業枠の中で、美容師という仕事について、プレゼンをする機会を頂きました。

■美容学校でのプレゼン

先日、後輩と一緒に美容学校に行って授業に参加させていただきました。
何の授業かというと、「IMS イマジン オブ マイセルフ」という美容学校の1年生向けの授業です。5名ほどの現役美容師が体験談を語り、質問等を受け付けて将来の美容師としての自分をしっかりイメージする授業です。
体験談の内容は、「不器用でも美容師の仕事は向いているのか」「夢を叶えるために今からした方が良いこと」など学生さんからの質問の中からピックアップしたことについて話します。
体験談はプレゼンです。5分という限られた時間の中で自己紹介から、テーマに沿った言いたいことをまとめて話します。私たちのテーマは「スタッフ同士・先輩と良好な関係を築くにはどうしたらよいか?」という内容を話させていただきました。
時間にするとたった5分なのですが、5分の中でまとめるというのが意外と難しいんです。学生さん向けなので専門用語を使うと分かりづらくなってしまいます。話したいことを全部入れると時間オーバー、かといって少なくすると何を言いたいかが分からない。後輩も何度も練習してアドリブを加えながらも無事に発表してくれました。
美容学生のうちに現役美容師から体験談を聞けて、アドバイスをもらえる機会はなかなか無いと思うので、学生さんにとっては貴重な時間になったのではないかと思います。
■ 美容師の現状
2016年 「将来なりたい職業」ランキング トップ10
1位  保育士
2位  医者
3位  パティシエ
4位  看護師
5位  薬剤師
6位  獣医
7位  教師
8位  ファッション関連(デザイナーなど)
9位  美容師
10位 幼稚園教諭
出典:日本FP協会『将来なりたい職業』ランキングより

子供のうちは美容師は9位でまだまだ人気の職業のはずですが、美容学生の生徒数偈減少している事を考えると、実態はそうなっていません。進路を決める年頃になると美容師への憧れより現実の安定を選んでしまうのでしょうか。
また、美容学校を卒業しても30%程度しか美容師にならないというデータもありますし、過去に美容師免許を取得した人の60%は美容師として仕事をするのではなく別なお仕事をされているというデータもあります。
そして、美容師になっても1年目で辞める人が45%、3年目以内で辞める人が72%、5年目以内で辞める人が88%で、世間で話題になっているブラック企業の3年以内の離職率は30%と言われています。
もし、この数値に当てはまるのであれば、なんらかの業務改善が必要です。
学校に行った際にも、書面や、パンフレットに書いてあることをしっかり見極めてください。学生を人手として考えている企業に就職をしないで、学生を仲間として考えてくれる企業を自ら選んでくださいと言っていました。
今回行かせていただいた学生さんたちは、半数以上がスタイリストに早くなりたいと思ってくれていました。国家資格を取るためにがんばって勉強している学生さんたちが美容業界で活躍できる場所を作っていきたいです。
なり手が少ない中で美容師という仕事を選んでくれたスタッフたちに美容師になってよかったと思ってもらえるような環境作りをしていきたいと思います。