美容師の働き方改革と休眠美容師の活用 ママさん美容師の活躍

担当 / 取締役 中村 文男

 

いよいよ来月より、働き方に関する新しい法律が施行されます。有給休暇取得の義務化や残業時間の厳格化など、労働集約型の美容業界においては厳しい条件になります。
また、売上の低下と慢性的なスタッフ不足も美容業界の大きな問題です。

 

■ 美容室はオーバーストアで売上もスタッフも不足

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    日本人の人口は2007年1億2777万人をピークに、2018年は1億2632万人と145万人減っているにもかかわらず、美容室軒数は、2007年21万7769軒に対して2018年に24万7578軒と、2万9809軒も増えています。
     
    これはコンビニが5.6万軒、歯科医院6.5万軒、全国の信号機19万個所と較べても極端に多い軒数でオーバーストア状態です。人口が減っているのに、美容室軒数が増えていることで、一軒あたりの売上不足と、スタッフ不足と言う状態に陥っています。
     
    労働条件の改善、売上とスタッフ不足、この2つの問題解決の方策として、休眠美容師の活用を提案します。
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    ■ 休眠美容師の多さ

    同じ国家資格が必要な、看護師さんの人手不足も問題にされていますが、現在働いている看護師さんが154万人に対して、休眠看護師さんは71万人と言われています。
    美容業界において、現在働いている美容師さんは52万人に対して、休眠美容師さんは75万人です。
     
    休眠している看護師さんと、現役で働いている方の比率は、46%です。
    片や、休眠している美容師さんと、現役美容師さんの比率は、144%になり、現役美容師さんの約1.5倍の美容師さんが休眠しています。
    つまり、看護師さんよりも美容師さんの休眠率は3.1倍になります。

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    看護師さん以上に、美容師さんは現場復帰し難い状況があるからと考えられます。
    それは、
    ・最新の商品知識や、流行のヘアスタイルの勉強会に参加しなければいけない。
    ・その勉強会は営業後の夜間に行われることが多く、参加が難しい。
    ・ブランクの後で、現場復帰しても、以前ほど売上を上げられない事が多く、希望する収入が得られない。
    ・以前はスタイリストだったのが、現場復帰したらアシスタント業務になってしまう。
    ・そもそも、他の業種の方が、収入が良い
    などの要因が考えられます。
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    ■ ママさん美容師の活躍事例

     

  • これらの課題を解決するヒントが、弊社のマリーチェというサロンブランドにあります。
    マリーチェは8年前に、主婦が輝いて活躍できる美容室!として、現場のスタッフからの発案でスタートしました。
    マリーチェの条件は
    ・休日;日・月・祝日 (12月は10日、5月は13日休み)
    ・勤務時間;8時半~17時 (17時には全員退社)
    ・社会保険完備
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  • この条件により、
    ・スーパーでパートをしていた方が、美容師復帰
    ・3人の子育てをしながら、100万円以上の売上を達成
    ・15日のパート勤務でも、75万円売上を実現
    ・レセプションの主婦が店長
    などの事例があります。
     
    マリーチェ方式での成功の鍵は、
    ・さまざまなキャリアを持つスタッフの技術教育、サロン方針をどのようにスタッフに徹底できるか?
    ・限られた営業時間で、どのように売上をあげるか?
     
    レボルシステムでは、
    ・スタッフの技術と考え方を、日中にトレーニングセンターにおいて実践研修
    ・40歳以上の髪に悩みを持つお客様にターゲットを絞る事で、技術研修も絞られる
    ・次回予約80%以上を達成することにより、曜日によるバラつきを少なくして、売上を均一化出来る
    ・一日の仕事量を、予約の調整により効率よくできる
    ・月に一度、日中にミーティングを行い、課題を克服する
    などにより、短期間で技術習得し、サロン方針を統一することで1スタッフあたり70万円以上の生産性を上げることが出来ます。
     
    休眠美容師の復帰を如何に促すか?関心を持たれている方が多く、全国から美容室オーナーの方の見学に来られます。
    ご興味のある方は、弊社営業にご連絡下さい。