美容室の経営理念

担当 / 取締役 副社長 平井伸幸

レボルは今年1年間、「経営理念の理解を深める」ことをテーマにしています。毎朝朝礼で経営理念について1分間スピーチを当番制で行っています。

 
美容室にとっての経営理念の重要さ
昨年はレボルはスタッフの退社が重なり、また中途入社も多い1年でした。
そこで、今まで以上にスタッフ育成の必要性があり、勉強会を行っています。その一コマで「経営理念について自分の言葉でしゃべろう」というシーンがありました。
レボルでは毎朝全員で経営理念の唱和をしています。そのため全スタッフ経営理念を暗記しています。さらに、新人社員研修では、丸1日かけて経営理念をテーマにした勉強会があります。かなり力をいれている“つもり”でした。
しかし、・・・自分の言葉でしゃべるとなった途端、全員が「・・・」となりました。
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そこで、「ここから足りないんだ!!」と痛感しました。
経営理念の大切さを松下幸之助さんの本でよく読んでました。伸びている会社は、必ず「経営理念」や「社是」が明確にあり、浸透しています。
 
何のためにこの会社はあるのか、どこを目指すのか
 
それが社員のやりがいになり、判断基準になり、風土になり、文化になるのだと思います。オーナーがいい車に乗るために社員がいるのではありません。
美容室はオーナーのお店という感覚が非常に強くあります。そんな中、伸びている美容室は、やはり社員が共通した理念をもっている、理念を大事にしているんだと気づきました。
 
集団と組織の違い
とても似た単語ですが、
集団 ・・・ 複数の人が集まったグループ
組織 ・・・ 共通の目的・目標をもったグループ
自サロンは「集団」でしょうか、「組織」になっているでしょうか。
組織になるからチームで結果を出し続けることができるのだと思います。そのために経営者から理念やあるべき姿を「伝え、伝え、伝え」ていかないといけません。
一度言っただけで伝わる事はありません、何度も何度も言い続ける強い想いが必要です。
 
理念とビジョン
先ほどの社内勉強会で5年後・10年後のビジョンを話しました。気付かされるのは、そのような話をするとスタッフの目が輝くことです。希望や夢が大きく広がります。
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社外で参加している研修で、「理念・ビジョンは磁石だ」と教えてもらいました。
理念やビジョンが強く発信されると、社員も、顧客も、取引先も同じ想いを持つ人や協力者がどんどん磁石のように引き寄せられて集まり、結果周囲に助けられ会社が伸びていくそうです。
感覚的にとってもよくわかります。
 
美容室はサービス業ですから、スタッフの採用、定着、育成が永遠のテーマです。手法やテクニックはいろいろありますが、原点にかえり、自社が何のためにあるのか、どこを目指すのか、強く想い伝えていくことがスタートだと感じます。
レボルでも理念を深め、スタッフみんなで共有する1年にすべく、今年は努力していきます。