美容室の生産性アップ タイムアップを極める

担当 / 店舗運営部MGR  永澤 瞳

レボルの美容室経営の重要ポイント、「3本柱」の中のひとつにタイムアップがあります。お客様のために、タイムを意識したサロンワークができていますか

 
■タイムアップの意味
美容室の中での仕事で、タイムアップと聞くと思い浮かべるのは時間を意識するということでしょうか…。レボルのタイムアップの趣旨は『お客様の頭皮・毛髪から1分1秒でも早く劇薬を取り除く』ということです。限られた時間の中で自分が出来る最大限のパフォーマンスをする事をお伝えしています。

■仕事の遅い美容師の特徴
仕事が早い人と、遅い人の差はなんでしょうか?
遅い人の特徴として…
①サロンワークの全体像が見えていない。
予約制をとっている美容室が多いです。予約表を見て、何時にどなたがいらっしゃるか何時までに終わらせるなどの先を考えて行動していくと全体像が見えてきます。また、お客様の滞在時間を考える事でスタッフのお昼の時間や休憩時間を考えたりとプラスになる部分も出てきます。
②頼まれすぎてキャパオーバーしている。
お客様が何人もいらっしゃると先輩からいろいろ頼まれて優先順位が分からなくなり仕事が後回しになったり、忘れてしまうこともあります。後輩に物を頼むときに一言、今何か頼まれていますか?と聞くだけでサロンワークが円滑にまわっていくこともあります。この一言があるだけで先にやってとか、そのあとにお願いなどの優先順位も伝えられますので一石二鳥になるわけです。
③自分のペースにこだわっている。
仕事が早い人にとっては遅い人のペースでサロンワークをしていたら間に合いません。何時までに何をして、いつまでに終わらせてなど時間の指定をしていかないとお客様が重なってお待たせしてしまったり、営業時間内に終わらなかったりと周りの方に迷惑をかけてしまいます。
④掃除が出来ない。サロンワークでの仕事が汚い。
接客業においてきれいな仕事というのは出来て当然の事です。汚しながら仕事をしていれば掃除をする時間が増えて自分の時間も減っていきます。カラー塗布後のワゴンの上を見てみてください。ワインディングが終わった後のロッドケースを見てみてください。汚くなっている場合、カラー塗布でしたら何度もカップからハケで薬をとって汚れている、ワゴンのふちまで汚れている、ワインディングでしたら巻き直していてペーパー・ゴムが散乱、取るロッドを考えながら巻いているのでロッドがぐじゃぐじゃなど、時間がかかっているはずです。
⑤常に時間の意識をしていない。
これは、意識をするだけで変わります。大きな時計を見る事だったり、今自分がどのくらいの時間がかかっているかを把握するだけで改善策を考えることが出来ます。カラー塗布に時間がかかるのであれば何が遅いのか、スライスを取るのが遅いのか、薬剤を取るのが遅いのか、塗るのが遅いのか、ラップをするのが遅いのか、1つ1つを検証してみてください。
■タイムアップを極める

タイムアップを極めるには、『速い・きれい・正確な仕事』が出来ることだと思っています。管理職や、立場が上になればなるほど、早い決断を求められたりスピード感を求められたりします。もちろん、質が求められる場合、スピードが求められる場合がありますので臨機応変に対応することは大前提です。
レボルで言うタイムアップには薬剤を扱う美容師だからこそ、自分の世界だけではなく、お客様の事を考えて技術のレベルアップ・接客のレベルアップ・コミュニケーションのレベルアップなど常に進化し続けていくことの意味が込められています。
レベルアップしていくことで喜んでくださるのはお客様です。お客様のために、最大限のパフォーマンスをいつでもどんなときでも発揮できる美容師でありたいですね。