美容室のマンネリを打破するために!

担当 / 取締役   中村 文男

美容室のオーナーさんと話をしていて、「お店がマンネリしていて緊張感が足りない!」という相談を受けることが多いです。その場合、必ずお店の成果があがらなくなっています。美容室が陥りがちがマンネリ打破を考えてみましょう。

■お客様は何を求めて来られるのか
毎回新しいスタイルでしょうか?斬新なカラーでしょうか?
お客様が求めて居られるのは、もっとシンプルだと思います。
・短時間で綺麗にして欲しい!
・若々しく見えるヘアースタイルにして欲しい!
・清潔感のある、手入れのし易いヘアースタイルにして欲しい!などなど。
その様なお客様のニーズに応える為に、美容師さんはどれだけ練習や勉強をしているのでしょうか!
 
マンネリ化に陥らないためのポイント
そこで、美容師さんがマンネリに陥らない為のポイントを3つ提案します。
 
・考え方を変える
美容師さんの仕事は、シャンプー、ワインディング、ブロー、カットなど沢山覚えなければ成りません。更に、着付けやアップに力を入れる美容室もあります。
遣ることが多くて大変!とか
どこまで遣ってもキリが無いから疲れる!など
気持ちが内向きになると、負のスパイラルに陥ります。
よりお客様に喜んで頂くために!
自分が成長することが、仲間を楽にできる!など
外に向けてプラスに捉えてみては如何でしょう!
 
・成功者・成功店に学ぶ
それでもイメージが湧かない時、自分より優れていると思う人の仕事振りを見てみると、仕事に対する取り組み方が変わります。
弊社のお客様で、大変フットワークの軽いオーナーさんが居られます。
店販が中々売れなくなると、売れているサロンさんを見学に行き、POPやセット内容など、参考になった事を自サロンでマネをして、見学したサロンさんよりも熱心に実践して売上を伸ばして居られます。
また、パーマが上手く行かないと感じると、パーマ比50%のサロンさんにお客さんとして行き、パーマをかけて貰い、違いを学ぶ。このオーナーさんの美容室では、一人当たり100万円の売上を今年に入って切っていないそうです。
 
・現状に満足しない
現状に満足した時から、マンネリが始まると思います。
20世紀の喜劇王と言われた、チャールズ・チャップリンは、『これまでの作られた映画の中で、最もお気に入りの作品は?』と聞かれると常に『NEXT ONE!』次に作る映画!と答えたそうです。現状に満足せず、常に新しい映画を模索してチャレンジしていたからこそ、今でも多くのファンがいるのだと思います。
 
例えば、指名売上100万円、店販売上20万円だった時に、そこで満足するのではなく、指名売上130万円、店販売上50万円を目指して見ては如何でしょうか。そうすると、自らやらければならない課題が見えて来ると思います。

コツコツが大事
イエローハットの創業者の鍵山秀三郎さんは「凡事徹底」と言って居られます。意味は、当たり前のことを人に真似が出来ないほど一生懸命にやることだそうです。
また、一代で日本全国に病院のネットワーク作られた方は、『単調さに耐えられない人は、歴史を作れない』とも言っています。
 
日本は少子高齢化が進むと共に、人工知能やIT化が色々な分野に影響を与え、10年後に残っている職業はかなり減ってしまうと言われています。
そんな中でも、美容師さんの仕事は、ロボットなどに代われる訳もなく、必要とされる職業です。しかしながら、美容室・美容師さんにより、優劣は付いて仕舞います。
現状に満足することなく、単調さに耐え、凡事徹底して技を磨いていく気概があれば、マンネリとは無縁になり、更なる成長が約束されるのではないでしょうか。