美容室における働き方改革

担当 / 店舗運営部 MGR 加来 愛弓  

 

 近年、政府指導のもと、労働時間短縮や生産性向上などのいわゆる「働き方改革」が叫ばれています。働き方改革とは、一億総活躍社会実現を目的に、長時間労働を見直し、子育てや介護をしながらでも働きやすくする法制度を指します。
一見、美容室業界には無縁に思われますが、美容室業界でも長時間労働を原因とした離職者が多く、実は関わりの深い制度です。なかには、すでに働き方改革を進めている美容室もあるようです。

 

■ 美容師の労働環境の現実

 
美容室で働く美容師が口にするのは、「とにかく労働時間が長い」「給料が低い」「お休みがほぼ無い」など、大変なことばかりです。美容室によって差はあれど、美容室での勤務は楽ではないのが正直なところです。
私たちの会社の九州の店舗は特に女性スタッフが多く、これから結婚・出産を迎えることになります。ただ、今と同じ環境では結婚して子育てをしながら美容師を続けるのはイメージしづらいと思います。拘束時間の長さや体力的にも・・・私も20代~30代前半までは、美容師なんだからこれが当たり前でこんなものだろう・・・と思っていました。
しかし30代後半から、疲れのとれなさや体力的にもいつまでこの状態で続けられるのだろうか?と思うようになりました。そして、そんな疲弊した姿を見ている後輩はどう思っているのだろうか?とも考えるようになりました。
美容師の場合は、労働時間や休暇については古い体制が多く、福利厚生も取り入れていないのが現状です。
 
福利厚生を取り入れている美容室は全体の7%しか取り入れていないという現状があります。7%の低さは社会性も低く、社会的地位も低いです。
では実際にはどうやったら美容業界での働き方改革ができるのだろうかと考えました。
 

 

■ 美容室でいかに生産性を向上させることができるか

 
どの業界でも同じでしょうが、特に美容業界の人手不足は深刻です。
少ない人数でも生産性を上げていくことは、これからは運営していくには必須です。
3年で7割は離職すると言われていますから慢性的な人手不足があります。少子高齢化が進み、これからはますます人手不足の懸念があります。
美容学生さんも就活するときは、福利厚生が整っている美容室を条件にしていることが多いです。福利厚生を整えていくことは急務だと思います。
 
人手不足にかかわらず、生産性を上げていくことが解決策です。例えば営業売上もそうですし、練習なども生産性をいかに上げていくかが必要になってきます。昔のように営業後に疲れきった状態で何時間も練習しても、技術が身につくはずがありません。営業時間を短くしてでも、短時間で集中してやるべきです。
レボルでは新卒で入社したあとは、終日アカデミーとしてお給料をもらいつつ学びます。
生産性を上げるには予約管理もとても重要です。レボルの直営店では8割以上の方が次の予約を入れられるので、時間管理もしっかりできています。またレボルシステムの最大の強みはチームワークです。少ない人数でもチームで売り上げを上げることができます。
 

■ 働き方改革を実現させる

 
私は美容師という仕事をもっと良い環境で、長く続けてほしいと考えています。
近い将来、拘束時間を短くし、土日にも休めるようにしたいです。ただそうするには、自分たちの努力も必要です。限られた時間の中で、今まで以上の結果をださなければ実現できません。
先日、私が所属する店舗は目標達成の報奨金でスタッフみんなで沖縄へ旅行へ行かせていただきました。お店をお休みしないと全員で行けないので、3日間お休みをいただきました。とても楽しかったですし、みんなのモチベーションアップにもつながりました。
 


 
働き方改革をすすめる中でも、やるべき事はやって、しっかり結果を出して、みんなが安心して長く働ける環境をつくっていきます。