美容室とクリーニング店の共通点からみえること

担当 / 代表取締役  橋口 禎友

クリーニング店11万件、美容室は22万件強、ともに小規模店がが70%です。クリーニング店から見えること。

 
■美容業に似た業界「クリーニング業界」
現在全国に在るクリーニング店の数は約11万店弱と言われています。その内、取次店が7万店強で70%を占めています。又、美容室は22万店強です。その内個人店が70%です。
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ついでに全国何処でも在ると思われているコンビニが6万店です。歯医者さんが7万軒位。
美容室がどれだけ多いかビックリしますね。そして美容室は未だに増え続けているのが現状です。一方クリーニング店は1997年(16万店強)をピークに減少の一途を辿っています。
 
さて本日の本題ですが、美容室とクリーニング店は共通するモノが有ります。それは「技術」です。
但し、技術が有っても魅せ方がちがうと思います。美容室の場合美容師が接客から技術まで一貫してお客様の目に触れさせながらの仕事。一方クリーニング店の場合全ての技術を見る事は殆ど無いと思います。取次店の場合は技術を施しているところは皆無です。(個人店ではアイロン掛けをしている風景は見られる事は有ると思いますが。)
■クリーニング店の売上アップ
今クリーニング店もあの手この手で集客し売上を上げようとしています。の一手が染み抜きです。染み抜きに自信有りの謳い文句の看板やノボリを立てているところが増えています。
 
何故か。お客様にアピールし易い或いは差別化し易いという所を付いて営業をかけています。この染み抜きが得意な店は別料金を取りますので普通のドライクリーニング料金の倍になります。簡単に言うと単価アップですよね。美容室で言うとカラーの部分に相当するのではないでしょうか?
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自分でホームカラーをしてどうにも成らなくなって「駆け込み寺的」に美容室に来る。例えば色抜きをして違う色を入れていくそして色を整え別料金を頂く。これは知識と技術が無ければお客様の要望に答える事が出来ません。クリーニング屋さんもそうですね、染み抜きの技術が低ければ殆ど断るしか方法がありません。技術が豊富な所は大抵のシミは取ってくれます。お客にしてみれば自分のお気に入りの服であればシミが完全に抜ければこれは嬉しいですよね。
■美容業界にあてはめるて考える
ここで我々美容師もやるべき事をやらないとお客様は不安だらけになり行動してくれません。
まずはお客様の髪、頭皮を見ながら質問し現状を把握する。お客様の要望を聞き出し対策を練り提案。この時知識と経験が無いと無駄な時間ばかりが立ちお客様を不安がらせてしまいます。
 
『不安を解消する為にお客様になるべく専門用語を使わないようにして説明しより具体的に現状をしっかり認識して頂きお客様の要望に近い状態を想定し提案しなければ成りません。』
 
このの部分を適当にやるとお客様は疑心暗鬼になり、不安だらけの状態になります。最初から最後まで不安を持ちながらになりますのでとても疲れてしまいます。このような場面はサロン現場に置いて多々見受けられます。特にベテランスタイリストに多いように思います。
 
これをしっかりやりきりお客様が想像していたよりも結果を出せば流石プロ、やってくれる事のレベルが違う感動し感謝され同時に信頼を勝ち取る事が出来リピーターへと繋がっていくと思います。
 
私は自分のお気に入りの服は車で一時間以上走ったところに在るクリーニング屋さんに10年以上通っています。ここの店の良いところは染み取りが抜群に上手いです。素人には何の染みだか判らない時でも、ちょっと観ただけで何の染みだか直ぐに判るようでその場でクスリを何種類か混ぜ合わせて染みの所に付けてあっという間に無くなる。なんと言っても買った時の風合いの仕上がり気に入っています。
 
このような他と比較にならない、高い技術レベルのお店になれば、飽和した美容業界でもクリーニング業界でも必ず勝ち残れると思います。