美容室でiPadの活用法 顧客管理、電子カルテ

担当 / 店舗運営部 MGR 加来 愛弓

 

先月より、レボル直営店の2店舗でお客様に提供させていただいている雑誌をiPadに変えました。
iPadに変えることで、お客様にも美容室にもとてもメリットがあります。

 

■ 自分で読みたい雑誌を決めてもらう、意外なお客様の好み

まずお客様は好きな雑誌が読めます。アプリには200誌以上、バックナンバーも含めると1500冊以上が読めます。
施術中はメガネをかけられない時間もありますが、画面をタップして文字を拡大して読むことができます。
普段、購入はしないけどチラッと読みたい週刊誌や料理本などが人気です。
美容室側も毎月何冊も雑誌を購入しなくてすみ、廃棄することもなくなります。
 

 
そして、導入してみて気づいた事でしたがお客様の意外な好みを知る事ができます。今まではこちら側がこの方の好みの雑誌はこれなんじゃないかな?と勝手に出していましたが、本当にお客様が読みたいものは違っていたのかもしれません。
 

■ Pad活用で効率アップ

今は雑誌提供の代わりとしてしか使っていませんが、今後あるゆる場面で使うことができると考えています。
一番活用したいのは、カルテの電子化です。これは平井社長も前々から言われていました。
実際に導入しているサロンもありますが、まだまだ紙カルテが多いです。レボルもそうです。
住所・氏名といった情報から、希望のヘアスタイルやカラーの調合、購入した商品など様々な情報を記録します。そして美容師はこのカルテをみて、カウンセリングをして施術を行います。
紙カルテは管理・検索をするのも大変です。iPadで管理するようになると、顧客名をタップするだけでその顧客のカルテがiPadに表示されます。カルテ検索にかかる時間はかぎりなくゼロになります。
 

 

■ お客様とのカウンセリングで活躍

効率化だけでなく施術技術にも良い影響を与えます。
それは電子カルテの中に顧客の仕上がり写真を保存できる機能があるのです。
カットは髪が濡れている状態ですることが多いです。髪は濡れると伸び、乾くと縮みます。パーマをかける場合は仕上がりを想定しながら施術をしないと短くなりすぎてしまいます。よく美容師が「今日は何センチほどカットますか?」と尋ねることがあります。お客様としてはパーマをかけた最終的な仕上がりが「毛先がこの位置にくるように・・・」とお願いしたいのではないでしょうか。
施術が終わった仕上がりの段階で、お客様の側面と背面からの写真をiPadで撮影し、これをカルテに保存します。次回来店された時は、前回の仕上がり写真を担当者と一緒に見ながら「前回と同じで」「横は少し短く」などのカウンセリングができます。
お客様は正面からの仕上がりに対しては要望を細かく指定されても、側面や背面になると、要望を細かく出されることは少ないです。希望の仕上がりイメージは持っているのに、うまく言葉で伝えられないだけの場合がほとんどです。
仕上がり写真を撮影する最大のメリットは、それをお客様にお見せしながら施術方針のカウンセリングができる事です。写真を見ながらの相談なので、お客様のご要望を確実に把握することができます。
 

 
美容師は今まで紙カルテに、図で言葉で事細かに施術ポイントを書き込んできました。
しかしそれはあくまでも美容師の専門言語のようなものもので、それを見せたところでお客様は理解できません。それが写真という具体的でわかりやすいイメージを介在させることで、美容師とお客様の共通言語をつくることができます。
 

 
このようにiPadの活用法はまだまだたくさんあると思います。スタッフが一台ずつ携帯し、その都度入力すれば営業後に残ってカルテ記入をする時間も必要なくなります。
美容師は技術以外にもやるべき事が多いです。少しでも効率化をはかり、他の事に時間を使った方がお客様の満足度も上がるのではないでしょうか?