繁盛美容室の条件、笑顔と感動のサロンづくり!

担当 / 取締役 中村 文男

美容室でも、飲食店でも、繁盛しているお店は良い空気が流れている!
それは、笑顔や感動が多いお店だと言われています。

 
超人的努力と空前絶後の天才的センスにより、客を大爆笑させた関西の落語家の桂枝雀師匠が、笑いとは、『緊張と緩和である!』と本に書いています。
 
お客様が美容室に行った時の滞在時間は、短くて1時間、長い時は3時間以上になります。滞在中に如何に寛いで頂くか!
 
また、新しいお客様を担当させて頂く時、いつものお客様に新しい提案をさせて頂く時、店内のトラブルが発生した時などの緊張感を緩和する事も含めて普段から、ユーモアを交えた接客をすることが大切だと思います。
 
ユーモアとは?調べてみると、『人の心を和ませるおかしみ。上品で笑いを誘うしゃれ。』と書かれています。
 
人の心を和ませるおかしみは、普段からその方の好みや考え方に興味を持ち、出来る限りの準備をして置くことが必要だと思います。
また、上品で笑いを誘うしゃれは、美容師さん自身が技術を磨くことは元より、上質なモノに触れたり関心を持つことから生まれるのではないでしょうか。
 
以前に、接客の先生から笑顔について学んだ事です。

  • 口角を上げる

「ウィ」と発音することで、口角が上がる。
ある航空会社のCAは新人教育の中で「ウィスキー」と言って口角を上げる訓練をしていたそうです。ただし、これはテクニックで出来ることです。
 

  • 目が笑う

目は心の窓!言われます。心がネガティブになっていると目が笑っていない。
心をポジティブに保つ事により目も笑う。
 

  • 心のコップをプラスにする

人は生きている中で、嫌なことも、楽しい事も起こっている。心をコップに例えれば、マイナスを20%に、プラスを80%にコントロール出来る人が年齢や地位に関係なく、自立した大人です。
 
心のコップにプラスが80%になっていると、テクニックでなく素敵な笑顔になる。
 

 
次にお客様の感動を得るには?
お客様の『予測を上回る!』事が感動に繋がります。
想像以上に、時間が早い、質感が良い、手入れがしやすい、似合っている等など。
 
例えば、
・カラー&パーマで3時間掛かると思っていたが、2時間15分で終わった。
・髪が傷んでいたので、カットのつもりだったが、提案されるままにパーマを掛けたら、質感の良さに驚いた
・これまで
 
考えてもいなかったスタイルを提案されて、チャレンジしてみたら、新たな発見に満足した。
 
予測をどれだけ上回れるかで、次回予約や店販に、そしてロイヤルカスタマーに繋がります。
 
この笑顔と感動の多いお店作りには、オーナーさんや店長さんの、スタッフさんに伝える力が大切です。サロンワークはチームワークですので、3人体制なら3人が、10人体制なら10人が同じ方向に向かって仕事をすることが理想です。先ずは、トップが普段から率先垂範でメンバーに手本を示すことです。そして、サロン内の考え方を同じ方向に向けるためのミーティングが不可欠です。

ミーティングにおいて、オーナーさんや店長さんが思いつくままに、サロンの方針や改善点を長く話すシーンを見かけますが、これは却って逆効果です。特別な人でない限り、人は一度に3つ以上のことは覚えられない!と言われます。事前にポイントを3つ以内に絞り、如何にしたらメンバーに伝わるか!工夫を凝らすことが大切です。
 
そのミーティングが笑顔と感動に満ちていたら、更なる業績向上は大いに期待出来ると思います。