日本の美容室の海外進出、アジア出店

担当 / 取締役 副社長 平井 伸幸

先日、香港の展示会に視察に行ってきました。同時に日本の美容室で香港に出店しているサロンの店長2人と食事をする機会がありました。

 
■ 香港視察
海外の現地視察がしたく、営業をかねて、香港の展示会に行ってきました。
日本でいうとビッグサイトで行われる、「ビューティワールドジャパン」のような大型の展示会です。
まず、香港について。
中華人民共和国の南部にある特別行政区(一国二制度)で、長くイギリスの植民地だったことでも有名。沖縄と同じくらいの面積に、700万人以上(愛知県や埼玉県と同じくらい)も住んでいて、世界最高の人口密集エリアです。
経済面においても、グローバル都市の代表格で、ロンドン及びニューヨーク、シンガポール、東京と並び、世界的に重要な国際金融センターに格付けされ、低税率及び自由貿易を特徴とする重要な資本サービス経済を有しアジアを代表する都市です。
スペースの不足により高密度な建造物の需要が生じ、現代建築及び世界で最も垂直な都市の中心へと都市は開発され、それは高度に発達した交通網ももたらし、公共交通機関の利用率は90%を超え、世界第1位です。
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街中を移動すると、あちらこちらで高層ビルの工事中。まだまだこれからも発展していく街の力強さを感じます。
 
■ 展示会

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展示会には、日本・韓国・中国・ヨーロッパから多くの商品が持ち込まれ各ブースで展示されていました。化粧品とエステマシンが多かった印象です。

出展者も来場者も国際性豊かと感じました、同時に日本はまだ閉鎖的な方なんだと気づきました。

特に化粧品は、世界中から商品は集まってきていて、飽和している状況と、価格競争により安価な商品も多いと感じました。エステマシンなどの機械も、中国から入ってきているのか、かなり安いものが多かったです。
ブースに出店している方に色々話を聞かせてもらいました。商品をどのように販売していくのか、ポイントは何なのか、情報収集ができました。
商売っ気が強いイメージを持っていましたが、みなさんオープンな感じで、いろいろ教えてくれました。
レボルとして、海外でも、良いパートナーが見つけていきたいと思っています。
 
※脱線しますが、これは、ブースのひとつ、中国式のマッサージ?を受けた後の自分の背中です。これが身体に良いんだと言っていましたが、めちゃくちゃ痛かった(涙)もう無理といっても言葉が通じないからやめてくれません。

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■ 香港で働く日本人美容師さん

日本人の美容師で、香港の美容室で店長をしているお二人と食事をしました。
お二人とも、もう10年以上、香港で働いており、日本に帰る気はないそうです。アジアの先端の香港で美容師として働いている事を誇りに思っているようでした。美容に関するモノも人も情報も多く集まる街で働くのが、自分に向いており楽しいそうです。
会社としては、香港に20年以上前から進出し、現在7店舗。日本人スタッフに加え、現地採用もして運営をしているそうです。街を歩いている時に見てきましたが、香港の美容室のプライスは日本とほとんど同じと感じました。日本のように格安店も多く競争が激しいです、QBハウスさんが約900円でやっていました。
 
◎自分が一番興味があるのが、売上を上げるためのサロン運営の実態です。聞いた話を書き出すと
・家賃がとても高いので、出店エリアと家賃交渉が重要
・いい物件は、現地に詳しいパートナーがいないと難しい
・商材は多すぎるほど、差別化重要
・(びっくりするほどの)富裕層が多い、その人たちに満足できる技術とサービスが提供できるか
・日本人の美容師が中心となり、スタッフを教育を根気よくできるか
・資格がない分、求人はある
・しかし個人差がとても出るので、歩合で給与にかなり差が出る
・売上が上げられるスタイリストには、スカウトも普通
 
美容室も海外進出があたり前の時代です、ベトナムでも感じましたが、日本の美容室発信の技術や接客、トレンド、マネジメントが活かせる場が、人口増加・経済発展のアジアでどんどん増えていきます。
これから、お二人のように海外で活躍する日本人の美容師さんは増えていくはずです。
レボルも海外にもチャンスが広がると思ったら楽しみです。