元祖美容室のサブスク!「カラー会員制度」の歴史と成功のポイント

担当 / 取締役 中村 文男  

昨年末の流行語大賞にノミネートされた、サブスク(サブスクリプションサービスの略)が、今年はいろいろな業界で取り入れられるだろうと予測されています。そこで、サブスクについて調べてみました。

 
サブスクリプションサービスとは、「定期料金を支払うことで、一定期間のサービスが受けられる事を保証するサービス」の事です。
 
本来サブスクリプションとは、新聞や雑誌などの「予約購読」や「年間購読」という意味がありました。それが近ごろは、「定額制のサービス」という意味で認識されるようになりました。現在は、出版業界やネット業界に留まらず、飲食業界や自動車業界やファッション業界、そして美容業界にも広まっています。
レボルが30年以上前から提唱しているカラー会員制度も、サブスクにあたります。このカラー会員には現在に至るまで、いろいろな経緯がありました。
 

 

■カラー会員制度の経緯

・36年前に、弊社創業者の橋口が、美容室の集客と固定化のツールとして考案しました。
当時は、年間20,000円で18回染める事が出来るシステムでした。橋口は化粧品販売で美容業界に携わってはいましたが、美容メーカーやディーラーではなかった為、カラー剤やパーマ剤を販売することなく、会員カードや管理表と運営の具体的な方策をサポートする事で、このシステムを10万円で販売しておりました。
 
・30年前にメーカーとしてレボルを創業する事により、偶然にもカラー会員制度は、パーマ客増大、予約率の向上、なによりも売上アップに繋がり、爆発的な広がりをみました。
 
・25年前に、年間20,000円ですが、利用回数が14回になりました。
 
・20年前に、一年会員23,000円になり、半年会員13,000円で利用回数7回も追加されて現在に至ります。
 

■カラー会員制度の成功のポイント

これまで、36年間にわたり、形を変えながら進んできたサブスクとしてのカラー会員ですが、成功するためのポイントを列記してみます。
 

 
・2つの努力が必要
1つめは、集める努力です。1スタッフあたり50人以上集める事です。
第一段階は、頻繁にカラーをして頂く既存お客様は基より、2ヵ月或いは3ヵ月に一度しかカラーをしないお客様にも声を掛けます。
第二段階は、サロンでカラーはしないお客様や、しばらく足が遠のいている休眠客にもDMなどでお誘いします。
第三段階は、まだお店に来られていない方や、ホームカラーの方にお越し頂く事です。そのためには、インターネットのホームページでの訴求。チラシやノボリなどアナログな方法。
更に口コミや紹介などを駆使することが大切になります。これらにより、集客のツールになるわけです。
 
2つめは、優良顧客へと育てる努力です。
適切なカウンセリングと、短時間でカラー塗布や乳化などのカラーに関する美容の技術を磨くことは当然です。更に似合わせの提案や手入れし易いカット技術、髪質向上の提案と技術を磨く事も必要になります。
 

 
また、2017年にノーベル経済学賞を受賞した、リチャード・セイラー氏が、「行動経済学」で書いている中で、ザイオンス効果も有効です。ザイオンス効果とは、何回も会うことにより、相手に好感を持つようになる!という効果です。正に、カラー会員さんは毎月のように来店する方が多く、上記の正確な技術を提供する事により、好感を持って頂き、優良顧客になって頂く可能性が大きくなります。
 
レボルではカラー会員制度を活かし、年間12万円以上ご利用いただく優良顧客するフロー戦略(仕組み)があります。
現に弊社の直営店では、年間12万円以上の優良顧客の90%以上をカラー会員さんが占めております。
 
サブスクとしてのカラー会員に付いての詳しい情報は、弊社の営業にお尋ね頂ければと思います。