オーバーストア(店舗過剰)における美容室の今後、美容室の差別化

担当 / ブランド開発部 MGR 佐々木 誠

新年明けましておめでとうございます。
新しい元号元年となる2019年がスタートしました。
心機一転高らかに目標を掲げ「今年こそは!」「昨年以上に!」とやる気に満ち溢れている方も多いのではないでしょうか。
忙しかった12月が終わり正月も明けて一息ついて冷静に現状を見渡し振り返ることの出来る1月だからこそ有意義な時間にしたいものです

 

■美容室業界の現状

 
昨年暮れ「美容室が倒産ラッシュ!」というちょっとびっくりするニュースを目にした方もいらっしゃったと思います。
 
見てない方のためにニュースの概要を少しご説明させて頂くと、「美容室の倒産が過去10年間で最多となる可能性が大きくなっている」という内容でした。
 
新規参入が比較的容易なことから出店数が多く、市場に比べてオーバーストア(店舗過剰)の状況が常態化し、過当競争が一段と厳しさを増していることが原因とされています。

 
国内にある「美容室」の事業所数は、年度末調査に変わった平成9年末の19万8,889か所から平成29年度末には24万7,578か所へと+4万8,689か所増加しています(厚生労働省「衛生行政報告例」より)。20年間の増加率は+24.5%増でした。
 
2018年1~11月の「美容室」の倒産は86件(前年同期比34.3%増、前年同期64件)と、2017年の1.3倍増で推移しています。
11月の段階で、前年1年間の倒産件数72件を上回り、2008年以降の10年で最多だった2011年の91件を塗り替える勢いで推移していると言われています。
 
原因別では、業績不振が78件(前年同期比41.8%増、前年同期55件)が最も多かったようで全体に占める構成比は90.6%で、同業他社との過当競争を浮き彫りにした。
形態別では、事業消滅型の破産が79件(前年同期比31.6%増、前年同期60件)と全体の9割(構成比91.8%)を占め。業績不振に陥った事業者では、事業再生が難しいことを示したと見ることが出来ます。
 
美容室は、オーバーストア(店舗過剰)を招きやすい体質があると指摘されています。
開業での店舗建物、設備・備品などの設備投資が比較的小さいことから、新規参入が比較的容易なためだと推察できます。
 
店舗過剰の為、客数の減少が顕著になり輪をかけて価格競争がエスカレートしていることが経営体力を消耗して息切れする事業者が多くなっている原因だと言われます。
 
つまり競合店舗に対して同じ土俵で戦っていくとするならば必然的に企業体力がある店舗が勝つという仕組みが出来上がっているのです。
 
 

■ 美容室の差別化をどこですべきか

 
ではどこで差別化すればいいのか?
 
早い話が他のお店は苦手であまり積極的にやってないものを得意とし、「○○が得意なお店」など明確な違いをきちんと持てるかが鍵です。
 
我々レボルも直営美容室を経営しておりますが、近隣にたくさんの美容室があります。
その美容室と明確な違いは何か?と聞かれれば間違いなく「パーマが得意なお店」と答えます。
 

 
パーマ離れが加速してパーマ比10%を切る時代にパーマ比50%を叩き出しているお店なのです。
つまり二人に一人はパーマをしている訳です。
 
今後パーマを必要とする世代の人口が増えてくる時代に入ってきます。
美容室のメニューの中でも特に技術を要するパーマは明確な差別化となり得るものです。
「他店の苦手は自店の得意メニュー」これは一番わかりやすい違いになるのです。
この様に如何にこの厳しい時代を生き抜いていくかという課題に対しレボルは解決策を提示していきます。
 

 
各サロン様に合わせた最適な解決方法を一緒に作り上げていきます。
勿論相談は無料です。
 
どんな些細なお悩みでも構いません。
ご興味のある方は是非お気軽にご連絡ください。
それでは本年も宜しくお願い致します。