「美容室の組織化」について 幹部育成、権限委譲、多店舗経営

担当 / 営業部MGR  佐藤雅也

先日、5店舗経営の美容室のミーティングに参加させていただいた時に感じた「美容室の組織化」について、今回は述べさせていただきます。

 
弊社もそうですが、店舗が増えてくると、店長、マネージャーという役職が出来てきます。
特に多店舗展開していくにあたっては、幹部教育や後継者育成が大切であり、その為に弊社でも、店長の仕事を学んだり、オーナー・経営者の仕事を学ぶ機会を設けています。
 
もちろん、学ぶ機会だけでは育成にはなりませんが、機会を設けてコミュニケーションをとることで、少しずつでも、お互いの立場での役割を認識出来ていくと思いますので、継続していく必要があります。
 

 
ここで述べたい点は、「店長」の仕事を伝える場面はあるものの、自社の組織を伝える場面はあまりないということです。
 
■そもそも組織とは何か?
簡単に言うと「目的を持った人の集まりが組織」で、人の集まりは「集団」です。組織は何かの目的があり、目的を果たす為の役割を持つ集団です。ですから、組織がどうなっているかを理解する事で、よりその役割が理解出来、生産力が上がると思います。
 
そもそも、美容室に組織は必要なのか?
一人の美容室であれば、当然必要ありませんが、二人以上であれば組織になり、組織という認識を持つ必要があります。
 
組織の3要素があります。
①共通目的
②貢献意欲
③コミュニケーション
 
もう少し、噛み砕いてお伝えすると、共通目的を持つことが必要です。ただ、共通目的ですので、組織のスタッフ全員が目的を理解しなければなりません。その為には、コミュニケーションが必要です。会話により関係性を築かなければ、本当に考えていること、思っていることが正確に伝わらず、共通目的を持つことができません。共通目的を持ったら、それを達成する為に貢献することです。目的が理解されていれば、貢献する意欲も産まれます。組織を理解し行動出来る事で、個人の成長も会社としての成長も出来ると思います。
 
■名ばかり店長
私が美容業界に入って感じた疑問が組織絡みでありました。オーナーがお店に現役でいるのに、店長もいます。店長の仕事ってなんだろうって思っていました。ちゃんと権限委譲されているなら問題ないですが、多くのお店はそうじゃなかったので、やりづらいだろうな、と思っていました。

ここも組織の問題として先ほどの3要素が出来ていれば問題ないのですが、なかなかそうはなってないのも現状です。形の役職ではなく、組織を考えてもらう事で、目的を再認識出来、会話をすることが出来て、みんなで頑張っていければ、まだまだ向上出来ると思います。
 
いろんな縁で一つの会社、美容室に入ったのであれば、ぜひ盛り上げていく為に、組織を考えることも取り組んでもらえると、幸いです。
 
ちなみに、掻い摘んで述べましたが、上記のお話は全て、美容室の店長さんが話されていた内容です。私も勉強になりましたが、同じ美容師の店長さんのお話ですので、参考にしていただけたらと思います。