美容師数の激減、美容室のスタッフ採用、離職防止についてできること

担当 / 店舗運営本部  MGR  外越 雄喜

美容師採用が年々難しくなっています。
美容学校に採用活動に行ったはいいが、美容師にならない生徒が意外と多いことにびっくり。
これからの美容師採用と離職防止について、実際に取り組んでいる事例をお伝えします。

■ 美容室のスタッフ数
平成27年3月末現在の従業美容師数は、49万6,697人で、前年より9,061人増加しています。
また、平成27年度中に新たに美容師免許を取得した者は19,005人であり、前年度より増加しています。
退職者数をみると、この中の3割が美容師を辞めています。

しかも
平成27年3月末現在の美容室は、23万7,525施設で前年度比1.5%の増加となっています。(衛生行政報告例より)
一件当たり働いているスタッフ人数は約2人弱です。
ビックリです。
如何にひとりサロンが多いかです。
■ どの美容室も、今まで以上の採用努力が必要に
ただどうでしょう?実際にみなさんが行っている美容室は、何人か美容師のスタッフさんがいるのではないでしょうか?
そこはかなりスタッフ集めに力を入れているかもしくは、運良くスタッフに恵まれた美容室です。
レボルでは採用には力を入れています。中途採用もそうですが新卒採用は、今までに行動していない高校周りを開始しようと考えています。
まずは社内で採用活動ができるスタッフ集めです。
今は、7人のスタッフと各地方まで行って採用活動をしています。
高校はレボル本社がある、関東から攻めたいと考えています。
出来れば学校で提案して色んなことを遣りたいと考えていますが、この話はまたの機会にします。
■ 美容師の離職理由について
私は離職を無くしたいと考えています。
その前に、以下の通りこんなデータも有ります。
美容師が仕事を辞めた理由についてたずねたところ、最も多かったのが「業務内容の割に給与が低いから」(34.1%)、次いで「精神的に疲れる仕事だから」(32.3%)「1日に働く時間が長すぎるから」(30.5%)となっています。

ちなみに、現職・離職中関係なく美容師全員に、就業時の勤務日数と時間を聞いてみると、88.9%が「週5日以上」の勤務と回答。しかも、1日当たり10時間以上の勤務をしている人は全体の47.7%に上り、長時間労働の傾向が強い業界であることがわかります。
また、仕事を辞めた理由として「時間の融通がきかない・休みが取れないから」(28.7%)を挙げる人も多いです。休みが少なく長時間勤務であるのに対し、満足のいく給与金額ではないと判断し、辞めてしまうケースが多いのです。
そのほか、美容職独特の理由として、「薬品アレルギーなど、体質に合わなかったから」を挙げる人も15.2%と比較的多くいます。「ヘルニア」や「腱鞘炎」などの項目が見られ、ヘアカラーやパーマ液などの薬剤による手荒れや手さばきの負担、終日の立ち仕事・シャンプーなどの中腰作業による腰の故障など、美容職ならではの体力・体質的な課題も浮き彫りになっています

この業界はもっと給与を考えるべきだ!
休みも増やして、時間外労働も付ける、休憩もしっかり取れるように考えるべきだ!
働く側はそんな事を考える人が多いと思います。
よくわかります、しかし、私の経験上そんな事を言うスタッフほど仕事が出来ない、いや、仕事をしないと言っても過言ではないでしょうか!
自らの成長、お店の成長こそが、働きやすい環境づくりにつながると考えます。
 
■ 今自分達ができること、教育に力を入れる
お店の経営者は大変です。自らプレイヤーとして働きながら、売り上げやお客様の予約の管理など、マネジメントを行います。スタッフの給与を上げたいがお金がない、最近も有りましたね、某着付け会社の倒産!美容室も倒産が増えています。
倒産してしまったらお客様を綺麗にするなんて絶対出来ません!理想と現実は違いすぎます。
今のレボルマネージャーは、今後のスタッフ教育を真剣に考えています。

レボルでは、3月26日から新人研修が始まります。
今までとは変わった教育方法を行い、甘えた考えで生活している若いスタッフ達を厳しくも気持ちの入った教育をしていきます。
会社で考えなければならない、雇用や休日、美容師が考えなければならない、現場での対応。
この2つがバランス良く重なってより良いサロンづくりが出来るのではないでしょうか
離職を無くすには教育です。
そして、美容師を増やすには高校生を美容へ引きつける何かをしないと駄目です。
その結果をまた、この場で話せるようにします。