美容室の働き方改革 生産性向上、効率アップ、タイムアップへの取り組み

担当 / 店舗運営部 MGR 永澤 瞳  

社員だけではなく、オーナー、店長など働き方改革によって会社や美容室がどうかわるのだろうかなど疑問を持つ方も多いと思います。

 
働き方改革とは…
働き方改革は、一億総活躍社会に向けた最大のチャレンジ。多様な働き方を可能とするとともに、中間層の厚みを増しつつ、格差の固定化を回避し、成長と分配の好循環を実現するため、働く立場・視点で取り組んでいきます。
※引用 首相官邸「働き方改革の実現」
 

 

■ 美容室の働き方改革は何をすれば良いのか?

 
美容室でも、労働力不足の解消は問題になっています。そもそも美容師を目指す人が少ない、結婚、出産で続けられない、思ったより仕事がハードで辞めてしまう、など。
まずは、働き方改革の一つのテーマでもある生産性の向上をしていくべきではないかと思います。
 

1.片付けながらの仕事が出来ているか

仕事の早い人は効率が良いと言っても過言ではありません。二つの事を同時にしている人が多いです。
まずは、カラーを塗った後のハケやカップをこまめに洗う、パーマで使ったロッドをアウトしたらすぐ洗う、こんな簡単な事で効率が上がっていきます。こまめにやれば1分で済むものがまとめてやろうとすると倍以上の時間がかかります。
レボルではアシスタントが目を光らせていますので、店長だからやらないというわけにはいきませんので徹底しています。どんなに忙しくても片付けながらの仕事をしてください。余裕があれば周りを見て一緒に片付けられそうな物はどんどん片付けをしていってください。
 

2.掃除の効率化

掃除チェック表の作成により、誰がどこをやっても同じ水準で綺麗に出来るという事をやっています。
また、営業終了前の1時間程前から掃除リーダーを作り、リーダーを中心に掃除の指示からチェックまでを行なっています。
夜出来る事は夜行い次の日に持ち越す事がない様にします。ビニールキャップを拭いたりするのも手の空いた時間を使い溜めないようにします。時間があればいつでも掃除できるように意識して下さい。
 

 

3.お客様の情報を集めておく

カルテを使いスタッフが共有しておく事も大事です。常連のお客様が多いお店は顧客満足度をあげていかなければなりません。あるお客様の事を担当のスタッフは何でも知っているが、他のスタッフは何もわからないでは、お店全体でそのお客様を大事にしているとは言えません。
そこで、一目見て分かるようにしておけばわざわざ聞く手間も省けます。また、大切な事は朝礼などを使って共有しておくとより効果的です。
 

4.技術以外のタイムアップ

タイマーの入っていない時間をどうタイムアップしていくかも考えてみてください。薬液を作る時間、シャンプー台からセット面にご案内する時間、ターバンを変える時間などこの時間を手早くやるだけで滞在時間は大きく変わります。よくあるパターンはしゃべって遅くなっているパターンと、何も考えずにやっているパターンです。
技術のタイムアップは訓練が必要ですが、上記のタイムアップは訓練いりません。
薬液を早く作ろうと思ったらグラム数を記入して下さい。1対2など書いてあっても調合する人は総量何グラム作ったら良いのかわかりません。カルテに20グラム対20グラムと書いてあればすぐに薬剤作りが出来てタイムアップにつながります。
 

5.使いやすい環境になっているか

カラーを塗るときに必要な物が揃っていますか?
カラー塗布が終わりラップをするのに用意してないから取りに行く、タイマーがないから取りに行くなどをして無駄な時間を過ごさない様に事前にしっかり準備しておきましょう。
 
レボルにはマリーチェという主婦だけのお店があり、8年ほど前から美容師の労働市場に参加しづらい主婦層の時短社員への取り組みをしています。忙しい主婦の皆さんを社員として働いてもらっていますので、本人と会社の双方が努力をして今の形態を維持し進化させながらやっています。実は上記の話はマリーチェや直営店舗で起きていた事なのです。
 

 
ここに書いた事は細かい話ですが、小さな努力をする事で今まで掃除に1時間かかっていたのが30分になるかもしれません。それが結果、生産性の向上となり、働き方改革の第一歩になると思います。