2023/7/7
担当 / 店舗運営部 MGR 加来 愛弓
美容人生の全てが集約されているといっても過言ではないのが「5分巻き」。
5分巻きとはどんなものなのか、なぜ5分巻きが重要なのかを徹底的にお伝えしていきます。実は5分巻きこそ最高の育成ツールなのです。
目次------------
(1)ワインディングコンテストとは?
(2)5分巻きとは
(3)5分巻き上達のコツ
(4)5分巻きに取り組む意味
(5)まとめ
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(1)ワインディングコンテストとは?
レボルではパーマ技術の向上を目的とした「ワインディングコンテスト」を毎年開催しています。
次代を担う美容師や学生の方へ努力目標を提供し、技能の重要性と必要性を理解する機会をつくっています。
株式会社レボル主催で、毎年1回地方予選を全国で開催し、本選を東京で行っている30年以上の歴史がある大会です。
実践に近いワインディング技術向上を目的に「早さ、綺麗さ、正確さ」を競うもので、5分巻き部門、バイアスロン部門(全頭巻き)、ペアワインド部門(2人巻き)の3部門を設けています。
(2)5分巻きとは
全頭を全て11cmにカットしたウィッグを10mmロッドのみで巻き、5分という時間の中で、いかに「速く・綺麗に・正確に」巻けるかを競うものです。
連続で2回(ウィッグ2体)の5分巻きを行い、良い方を自分で選び、審査します。
採点方法は、
- 巻いた本数×5点を総得点とし、
そこから1本ずつ - スライス
- 毛束の面と両サイド
- 輪ゴムの収まり方
- ロッドの収まり方 をチェック
基準を満たさない場合はそれぞれ1点減点。
①から②~⑤の減点合計を引いた得点が最終得点です。 せっかく早く巻いても②~⑤すべて減点の場合は1点しかポイントになりません。
予選通過基準は5分間で25本以上です。
(3)5分巻き上達のコツ
まず本数を多く巻けるように練習します。次に、本数は減らさずに綺麗に巻けるように練習します。
本気で挑戦した人にしか分かりませんが、この5分巻きはとても奥が深いです。
本数を多く巻くには単純に手を早く動かす必要がありますが、無駄を省くことも大事。そのために道具の選定や置く場所などミリ単位でこだわりがあります。
ありとあらゆる準備をします。
- ペーパーホルダーが詰まってしまった時の為に2台準備したり
- コームを落とした時の為にもう1本準備したり
「準備8割、本番2割」という言葉がもっともしっくりくるのが、この5分巻きです。
5分巻きで身につくこの「準備」は、普段のサロンワークにも活きます。
どのように準備したら、効率よく仕事ができ、最短でお客様を帰せるのか。これらの点を自分で考えるのが大きなポイントではないでしょうか。
重要なのは自ら考え、行動すること
「どうやったら早く巻けますか?」「そんなに練習せずに上達する方法はないですか?」「一緒に練習してください」 と、答えややり方ばかりを聞きに来るスタッフがいます。
しかし、自分で乗り越える事に意味があるのです。自分で考えて実行して、失敗して試行錯誤してやっと身につくのが技術です。
私も現役時代、なかなか思うような結果が出ない時「あんなに練習したのに…」「この1年の練習はなんだったのか…」何度も跳ね返されました。
上位で名前を呼ばれる人たちは、みんな自分が優勝する気持ちで参加しています。それだけの努力もしています。上には上がいて、そのぶつかり合いがワイコン本選。たまらない緊張感の中で行われるのです。
自分で自分の壁を乗り越える絶好の成長の機会です。それを成長の機会と捉えられるかは自分次第。人に言われてイヤイヤやっているようでは、何も身につきません。
(4)5分巻きに取り組む意味
私が所属している店舗は、どこよりも練習量が多く結果も出してきました。
そのプロセスはこのような感じです。
↓
後輩たちが自然とついてくる。
この環境が当たり前なので、新規スタッフも自然と一緒に練習するようになる。
ペアワインド部門で3連覇をした事がありますが、その時もまずは上のスタッフが優勝。それを見ていたスタッフが「今度は自分達が」となったのです。
そして、後輩にもこの優勝を味わってほしいと代々継承されていきました。
もちろん簡単な事ではありませんでしたが、チームで優勝する達成感は他では味わえない素晴らしいものです。
一緒に練習することでチームワークを創り上げ、チームで結果を出すことを体験できるのがワイコンに取り組む意義だと考えます。
ワインディングの練習はとても地味です。急に結果が出るわけでもなく、コツコツの積み重ね。どの世界でもこの地道な努力ができる人が強いのではないでしょうか。
先代の橋口会長は、筋トレにとてもストイックに取り組んでいました。ワインディングも筋トレと同じ。すぐに結果が出るものではないですが、コツコツ続ける事で必ず成果はあらわれます。
(5)まとめ
ワインディングコンテストについてお伝えしてきました。
大切なことは、コンテストが本番ではないということです。美容師にとっての本番は、目の前のお客様。コンテストが終わっても、技術向上の努力は必要です。
今年で全国大会である本選の開催はいったん終了となります。ワイコンについても社内でも熱く語る機会がなかなかないですが、今後も継承していきたいと思います。
ワイコンやスタッフ育成に関しては、LINE公式またはお問い合わせフォームからお問い合わせください。
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