美容室はHanako世代を攻略せよ!

担当 / 取締役 副社長 平井伸幸

消費に欲張りな最後の世代「Hanako(ハナコ)世代」。トレンドが「アンチエイジング」から「エイジレスビューティ」へ変化していっています。

 
Hanako世代とは
伊藤忠ファッションシステム㈱さんが付けた名前で、1959年~1964年生まれの、現在53歳~58歳を指します。
(以下のような書籍も出版せれています。)

このHanako世代は、1988年に創刊された「Hanako」から来ており、「キャリアとケッコンだけじゃ、イヤ」という創刊時のタイトルにもあるように、独身時代はショッピング、グルメ、旅行、テニス、スキーなどの趣味に消費が旺盛で、行動力あふれる世代です。
ちょうどバブル時代に、社会に出ており、この世代の後の団塊ジュニア以降が消費に慎重で冷めているのに対して、Hanako世代は消費に前向きで欲張りな最後の世代と言えます。
そこでどの業界も、この世代を攻略すべくマーケティングし、商品開発やサービス開発に努めています。
 
■ ボリュームがある世代
また、人口ボリュームもあります。
少し前にニュースになりましたが、昨年2016年生まれは、戦後初めて100万人を切り、98万人でした。それと比較してみましょう。
 

世代 または 年 今、何歳 1学年の人口
2016年生まれ 1歳 98万人
2017年成人式(1996年生まれ) 20歳 120万人
Hanako JR世代(1987~91年生まれ) 26歳~30歳 130万人
団塊 JR世代(1971~1976年生まれ) 41歳~46歳 200万人
Hanako世代(195964年生まれ) 53歳~58 170万人
団塊世代(1947~1949年) 66歳~70歳 270万人

 
上下の団塊ジュニア、団塊世代と比較すると少ないものの、若い世代と比較するとボリュームがあることがわかります。
 
■  Hanako世代の価値観
芸能人ですと、松田聖子、黒木瞳、真矢みき、大竹しのぶがこの世代にあたります。
芸能人なのでといえば、それまでですが、いつまでも年齢を感じさせず、キレイな美魔女世代です。
この世代の美容へのニーズはどのようなものでしょうか?
 
以下、DIAMOND onlineより抜粋
Hanako女性は20歳前後に自分がきれいになった時に周囲からチヤホヤされた原体験から、女性は見かけが命と思っています。
更年期もなんのその、女性らしさは捨てられません。もちろん顔のシミ・シワ・タルミ、体型のくずれ、髪のハリ・コシ・ツヤのダウンや白髪など、衰えや老化のサインは切実なものではあります。それらを放置せず、化粧品をランクアップさせたり、エステに通ったり、美容機器や美容医療などあらゆる手を尽くしてエイジングケアするのです。
今そして今後、Hanako女性が目指すのは、年齢に抗う「アンチエイジング」ではなく、むしろ年齢不詳の「エイジレス」なビューティです。年齢を重ねても美しさをキープして実年齢を感じさせないための、努力と投資は怠りません。
 
■ Hanako世代を攻略せよ!
この世代は「生涯主役」を目指し、美容への投資は惜しみません。そんなHanako世代に少しでもシニア扱いをしたら、即失客につながるでしょう。
しかし実際に60歳が近づいています、年齢によって生じる潜在ニーズをとらえ、その個別の悩みにさりげなく応える提案力が問われます。
消費行動は、値段ではなく、いかに自分にあっているか!という事がポイントになります。目が肥えていますし、情報収集も積極的、勉強していないスタッフでは、太刀打ちできそうもありません。
 
白髪が多いからカラーという単純なニーズではなく、トレンドにあわせた上で、あなたに似合う色は何か、なぜか、を提案する事が必要です。
また時間・手間をかけたくない、お金で解決するわりきり世代です。時間という付加価値を提供することで、満足度を高められる可能性があります。
そういう意味でワンストップでできる、トータルビューティはチャンスがありそうです。仕事や趣味にアクティブな世代、あなたらしいスタイル、メイク、ネイル、ファッションなどトータルプロデュースで「生涯顧客」になってもらえます。
 
レボルでは、創業時からターゲットの年齢層を40代以上として商品開発やMENU開発しています。培った40代以上のお客様に喜んで頂ける美容室運営には自信があります。実際に直営店では50代・60代のお客様が一番多くなっています。
しかし、これから団塊の世代(現60代)が、70代に突入します、ますます厳しくなるであろう美容室運営を考え、ボリュームが有り、かつ消費に旺盛なこの世代を獲得することが最重要と考えます。
サロンオーナー様、Hanako世代獲得に一緒にチャレンジしましょう!