2021/12/22
担当 / 取締役 中村 文男
目次------------
(1)『選択理論』とは
(2)選択理論「10」の原則
(3)まとめ
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(1)『選択理論』とは
1996年にアメリカの精神科医、ウイリアム・グラッサー博士が提唱した心理学です。
これまでの心理学は、「外的コントロール心理学」と呼ばれ、人は外部からの刺激に反応して行動すると考えられていました。
「信号機が赤だから止まった」
「結果の出なかったスタッフを責める(ことによって成績を上げさせようとする)」
つまり「私の行動は誰か・何かのせいである」という考え方も、「私は他者の行動を変えることができる」という考え方も、どちらも行動原因を外部に置いている点で共通しており、外的コントロールに基づいています。
これに対して選択理論では、あらゆる現象や状況は情報に過ぎないと考えます。私たちは、情報をもとに自分で判断し、その時自分にとって最善と思われる行動を自分自身で「内側からの動機付け」で「選択」しているのです。
「私達の行動は、内側から動機づけられている」という考え方を、外的コントロールに対して「内的コントロール」とも呼びます。
先程の例で言うと、=>「電話が鳴ったという、情報を受け取り、出るか出ないかを選択している」
「信号機が赤だから止まった」
=>「信号機が赤、という情報を受け取り、止まるか進むかを自分で選択している」
という考え方です。
そして、「結果のでなかったスタッフを責める」のではなく、「仕事の本質について話し合い、本人自らが内面から動機づけする」事が大切と考えます。
(2)選択理論「10」の原則
- 私達がコントロール出来る行動は、唯一自分の行動だけである。
- 私達が与えることが出来るもの、他人から受け取るものは全て情報である。
- 長期に渡る全ての心理的問題は、人間関係の問題である。
- 問題のある人間関係は、常に私達の現在の生活の一部である。
- 過去に起こった苦痛は私達の現在に大きく関係しているが、この苦痛な過去に再び戻ることは、重要な現在の人間関係を改善することに、ほとんど、あるいは全く貢献できない。
- 私達は、遺伝子に組み込まれた5つの欲求、すなわち、生存、愛と所属、力、自由、そして楽しみの欲求によって駆り立てられている。
- 私達は、上質世界に入っているイメージ写真を満足させることによってのみ、こうした欲求を満たすことができる。
- 私達が誕生して死を迎えるまでに出来ることは全て、行動することである。あらゆる行動は、全行動で、4つの分離できない構成要素、行為、思考、感情、生理反応によって成り立っている。
- すべての全行動は、動詞、あるいは不定詞や動名詞によって表現され、最も認めやすい要素によって呼ばれる。
- すべての全行動は、選択されたものであるが、私達が直接コントロール出来る要素は、思考と行為だけである。
(3)まとめ
選択理論心理学では、
変えることができないこと:他人、過去、自分の脳の外側にある現象
自分をコントロールすることで、間接的に未来も変えていくことができます。自分のなりたい姿や、未来像に向けて思考と行為をコントロールしていくことは可能です。
最後に、人間関係を壊す「致命的な7つの習慣」と「身につけたい7つの習慣」を添付します。お互いが「身につけたい7つの習慣」を心掛けることにより、恐れのないワクワクして人が育つ環境になるのではないでしょうか。
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