営業?休業?5つの営業スタイル

作成日:2020/04/18
更新日:2020/05/07
更新日:2020/06/01

4/16 突然、緊急事態宣言の全国への拡大
この日の夜から全国の美容室オーナーからどうすべきか、相談をたくさんもらいました。
本当にどの経営者も悩んでいます

1. 美容室のおかれている状況

美容室のおかれている状況
営業自粛対象の業種ではない、しかし

・仕事柄お客様に接触をする仕事で濃厚接触になる
・比較的狭い空間にスタッフとお客様が密集する
・実際、福岡県でクラスターの疑いがある美容室が出た
・都内で有名店、大型店の一部が休業している

ということで、営業すべきか、休業すべきか、悩んでしまいます🈺。
電話やWEBミーティングでまずオーナー様に伝えるのが、パニックが一番ダメです、落ち着きましょう🍀。

まず冷静な判断をしてほしくご相談もらったオーナー様には「まず落ち着いて!」と伝えています。
営業すべきか休業すべきかには正解がありません。正解探しをしても袋小路です、どちらにも問題があります。
さらに状況も刻々と変化していきます🕔。

ただ決定できるのは責任がとれる経営者だけです。
最終的には自分が決めるしかありません。
決定にいたるまで、何を考えなくてはいけないのか整理してほしいと思います。

2. 営業?休業?のポイント整理

◆営業をする場合

・スタッフの感染リスクが高い、高い予防策が必要
・スタッフが不安になる、上記にあわせて心身ともケアが必要
・万が一感染者が出たら営業停止、さらに風評被害

◆休業する場合

・売上がゼロになる、営業保証はないと考えた方がよい
・スタッフの休業保証をどうするか、雇用調整助成金を使えるか
・(休業要請ない中で)お客様を断る必要が出る、高い対応力必要、クレームがないか
・会員制、チケット制がある場合、期限延長などの対応が必要
・一度休業してしまったら、(状況が悪化したら)営業再開できるのか・・・(ディズニーランドはいつまで再開できないのだろうか?と同じ問題)

3. 5パターンの営業形態の選択

ざっくりまとめると、選択肢は、以下のどれかの選択になると思います。

1)通常営業
2)時間短縮営業
3)制限営業① ・・お客様の制限 たとえば予約のお客様のみ
4)制限営業② ・・スタッフの制限 たとえばスタッフの交代勤務、または定休日増
5)休業

どれも問題があります。
顧客ファーストか、従業員ファーストか、これが矛盾します。


■総まとめ ■

緊急事態宣言が5月末までの延長が決まりました。ただ都道府県ごと早めに解除できるということになっています。

県によっては休業することで給付金が出た地域もありました、一方、休業していた大手美容室の再開がはじまっています。

給付金について
愛知県では自主休業した美容室に20万円、東京都では最大30万円の給付金が出ることになりました。
連続した休業が必要だったので、社員を複数人持つ美容室では給付金をもらっても、とても間に合いません。

都市部でも5/7からは、休業していた美容室が再開しはじめています。
対応をみてみると、

・時間短縮営業
・1MENU1時間のみの予約受付
・スタッフの交代勤務
・予約制限

等になっています。

長期化しそうな状況で、どのような営業形態でサロンを続けるのか、またスタッフの雇用と給与を守っていけるのか、経営の判断が問われています。

【追記:2020/06/01 】
緊急事態宣言が解除され、ほぼ通常営業に戻っています。
しかし今現在では、レボル直営美容室がある北九州市で第2波が起こってしまっています。

今後もスポットのエリアで自粛要請が出る可能性があります。
その際に参考にしてもらえればと思います。