更新日:2020/05/29
今回最も美容室で必須の助成金。店舗が休業している場合はもちろん、スタッフごと交代で休みを増やしている店舗、(かなり難易度あがりますが)早上がり等で短縮勤務させている店舗も対象です。
スタッフに給与を出すため、雇用を維持するために必須です。
厚労省・動画による解説
雇用調整助成金の特例措置の拡大について
雇用調整助成金ガイドブック
このガイドブックは、緊急対応期間(令和2年4月1日~6月 30 日)に休業を実施した場合についての支給要件や助成額、申請方法等をわかりやすく記載した簡易版です。
その他の期間に休業を実施した場合は助成額等が異なります。
このほか、教育訓練を実施した場合等、出向者を休業させた場合等については、通常版のガイドブックを参考にしてください。
1. 雇用調整助成金 ざっくりどういうもの?
今回もっとも使うべき助成金がこの「雇用調整助成金」です。
もともとある制度にコロナにより「特別措置」がついて使いやすくなっています。
新型コロナウイルスのせいで、
🔽休業しないといけなくなり、
🔽その間、社員(パート含む)の雇用を維持するため
🔽社員と話し合って、給与(休業手当)を支払いました。
🔽その一部(全部ではない)を国が会社に払います。
という制度です。
ポイントはさかのぼって受給申請ができることです。
4月分の給与を支払ってから、後日申請することができるので(通常の助成金ではありえない)、時間的に猶予があります。
緊急事態宣言の中休業をしている場合、または客数が減少しスタッフを交代でも休ませる場合に使えます。
休ませたスタッフの給与をどうするか、悩まれているオーナーが多いです。
後からでも助成金がもらえるのは、大変心強いです😀
解雇を回避するため、人件費が一番大きいコストで倒産を避けるためにも、制度の理解と活用が必須です。
2. 自分のお店は対象か?スタッフのだれが対象か?
直近1ヶ月の売上が前年同月比5%以上の減が対象
スタッフ全員が対象👥
3. いつ使えるもの?
令和2年4月1日~令和2年6月30日
4. いくらもらえるの?
1. 休業の日数
中小企業では1/40(2.5%)以上の休業が必要
10人のスタッフで月22日働く店の場合 合計で5.5日以上(誰かが)休んでいること
2. 労働関係の書類整備ができているか
今回に限らず助成金を申請し受給するためには、会社内の資料を国に提出し認めてもらうということになります。
ここが美容室ではハードルが高いです 。
5. その他の要件
・勤怠管理、タイムカード等ができているか?
・サービス残業はないか?
6. どこにいくの?実際に手続きする際のポイント
この助成金の窓口はハローワークです🏛
相当混み合うことが予想されます…👥
書類が非常に多く細かいので、社労士さんにお願いしないと厳しい です🤔ただいつもお願いしていれば良いですが、今から探そうと思うと社労士さんが混み合っていて見つからないかもしれません ⚠金融機関や商工会や紹介など使って探し出しましょう。また、雇用関係の助成金申請は、経験的に受付をしてくれる地域窓口や担当者によってかなり差があります。窓口でのコミュニケーション力、交渉力が必要です。5月30日追記 ✒
ハローワークに行ってきました。
事前に聞いたら、予約はいっぱいだということで、直接アポなしで行きました。
(午後の方が空いている情報あり)
しかし偶然なのかラッキーなのか✨、とても空いていて🈳、すぐ手続きに入れました。
提出する資料は以下参考に 📝
上記に書いていないものでは ❌
・就業規則
・給与規定
・社員名簿
・勤怠表(タイムカード)
・給与台帳
・休業協定書
・売上がダウンしていることがわかる資料 (4月実績をエクセルで作成しました)
窓口でさらに追加提出をもとめられたのが 「パートの雇用契約書 」
一応受理してもらいました。
いつ支給されるか聞いてみたところ、「一応1ヶ月以内に支給するのが目標」とおっしゃっていました。
提出したのが5月15日ですが、5月29日現在、まだ何も連絡はありません。
レボルでは、スタッフごと休日だけではなく、時間短縮勤務した分も助成金申請しました。
たとえば、簡単に書くと2時間早上がりした日が4日あれば、2×4=8時間=1日分できる。
という計算です。
合計で250万円以上の支給申請になりました💰。
レボルでは、スタッフの雇用維持優先👭、生活保障優先👬のため4月は休業補償を100%としました。
そのため、休んだり早上がりした日数・時間に関係なく、さらに正社員もパートも関係なく100%給与支給をしました。
このようにできたのも、休業に対して支払った給与の一部を助成金でもらえると思えたからです。
まず受理してもらえて、大変ありがたいし、ほっとしました🍀。
社労士さんにサポートしてもらいました。しかし、行ってみなければわからないので、実際は、泣きついてでも受理してもらおうという覚悟で行きました😅(笑)
■ まとめ ■
特に都市部や緊急事態宣言エリアでは、非常に難しいこの助成金を理解して、準備・活用できるかどうかで、大きく損する美容室、得する美容室が出そうです。
給与に関係するので、社員の雇用維持、モチベーションにも直結します。
しかし自力は非常に難しい、経験者もいない状況で、社労士さんなど良きパートナー、アドバイスをもらえる人は必要になります。