2019年 美容業界の変化と美容室売上アップのポイント

担当 / 取締役 副社長 平井 伸幸

レボル直営美容室でも、昨年末ギネス売上を更新した店舗、個人が多数出て、“熱い”12月になりました。
一方で東京商工リサーチによると、昨年の美容室倒産件数は、過去10年で最多になった模様。この先も5年・10年と地域で愛され、サロンを繁栄させていくためにどうしていくべきか、レボル直営の方向性を書いてみます。

 

 

■ 変化する顧客ニーズへの対応

競合が増え、新規がどのサロンでも取りづらく、苦戦しています。過去と比べ1枚のカルテの重さが変わっています。新規集客の努力と工夫、既存顧客のリピート対策・VIP化について、今までと同様の取り組みではモノ足りません。
 
もともとレボルサロンは中高年齢層をターゲットにしていますが、どの地域でも高齢化がさらにすすんでいます。60代・70代になったお客様のニーズへの対応と、最後のボリュームゾーンになる40代の獲得を分けて考えていく必要があります。
 
11月4日に直営として新規オープンした沖縄・前田店は50代以上のターゲットを意識して集客したことで、200人以上の新規の内、50代以上が70%でした。当然まわりに美容室は大変多いのですが、このゾーンのお客様が自分にあったサロンを探していることがよくわかりました。今後同時にネットをつかって40代も獲得していこうと思います。
 
お客様の高齢化にあったMENU提案、特にケアMENUを提案できるのかが重要になります。メインであるシャンプー・コンディショナーを昨年リニューアルしました。また今までこぼしているニーズの獲得もチャレンジします。ウィッグやフェイシャルエステ、化粧品、ドライヤー、靴下・・・。直営店でも昨年、店販売上を大きく伸ばすことができました。あれもこれもはできませんが、目の前のお客様のニーズを、真剣にとらえ、一人ひとりのお客様の満足度を高め、売り上げにつなげていく必要があります。
 

 

■ パーマで差別化

社内では新年の幹部ミーティングから、今年はパーマに、“さらに”力を入れるんだ!と鼻息あらくなっています。
上記のように高齢化し多様化する顧客ニーズに対応していきますが、まず自分たちのメインは何か、そこを磨かなければ勝ち残れません。
 
レボルは、過去もこれからもパーマにこだわり続けます。周囲のパーマ比がどんどん落ちる中、または美容学校でもパーマの扱いが減る中、ここを磨くことで強烈に差別化できるサロンになり、お客様から選ばれるサロンになれるはずです。
 
前記した沖縄・前田店でも、11月・12月でパーマ比率は65%です。パーマを必要とするお客様は確実にいます。
 
スタッフの意識・スタッフの努力・スタッフの成功体験の蓄積が必要になります。5分巻き、スタイル勉強、モデルトレーニング、ロープレ当たり前のことの積み重ねを、根気強く、意識し行動していきます。
 
今月はレボルのパーマ剤も約30年ぶりにリニューアルします。今年はパーマという最大の武器を全員でさらに磨き上げていきたいと思います。
 

 

■ スタッフの成長

美容業界の厳しさが一段と増し、閉店を考えるサロンが大変多く、相談が増えています。中でも人(スタッフ)についての問題がほとんどです。
 
スタッフが採用できない、スタッフ辞めてしまってまわらない、スタッフが育たない・・・。大型サロンでも人不足から、店舗を閉めたり、複数店舗を合体させる動きが目立ちます。大型サロンでは固定費が高いので、スタッフが減ってしまうと、とたんに資金がまわらなくなってしまいます。
 
店長クラスが独立してしまうのも、昔からなくならない悩みです。どの地域でもひとりサロンが増加しており、人不足に追い打ちをかけます。
 
レボルでは店舗での練習会だけでなく、トレーニングセンターを中心に現場に直結するスタッフ教育をしてきました。エリア別にカット講習、フォト、プレゼンテスト、次期店長研修なども行っています。
 
今後もさらに教育に力を入れることが、重要です。ひとりサロンや面貸しサロンでは教育がありません。スタッフが成長し定着してくれることが会社として最重要になります。
 
時代にあわせて、動画をつかった教育ツールもそろえていきます。ミーティングや面談でもWEBで行うことで効果アップを狙います。手法は変えても、スタッフ育成を今まで以上に充実させ、お客様に満足いただけるサロンをつくっていきます。